カプコン
CAPCOM CO., LTD.
「デジタル販売の拡大とワンコンテンツ・マルチユース戦略で、圧倒的な利益成長を続ける世界的ゲームパブリッシャー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
カプコンは『バイオハザード』や『モンスターハンター』などの強力な自社IPを持ち、デジタル販売比率の向上により劇的な利益率改善を遂げています。直近の四半期決算では売上高1,153億円(前年同期比29.8%増)、営業利益543億円(同75.1%増)と極めて好調に推移しています。時価総額は約1兆8,985億円に達し、毎期10%の営業増益という中期目標を掲げてグローバル市場でのさらなるシェア拡大を図っています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,988円
5,015円
儲かってるの?
カプコンは、世界的な人気IPである『バイオハザード』や『ストリートファイター』シリーズのデジタル販売を強化することで、安定した成長を実現しています。特にリピート販売の伸長が利益を押し上げており、全社的な収益構造が大きく改善しました。毎期10%の営業増益という高い目標を掲げ、グローバル市場での存在感を着実に高めています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 22.2% | 17.8% | 37.5% |
| FY2025/3 | 21.4% | 15.5% | 38.8% |
主力タイトルにおける高利益率のデジタルダウンロード販売比率が高まったことで、営業利益率は業界内でもトップクラスの水準を維持しています。開発リソースの効率的な活用とワンコンテンツ・マルチユース戦略により、各タイトルの収益寿命が延びたことが収益性を高める要因となりました。高いROEを背景に、強固な収益基盤を構築しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 25円 | 0.8% | 25.0% |
| FY2024/3 | 30円 | 0.9% | 26.0% |
| FY2025/3 | 35円 | 1.0% | 27.0% |
| FY2026/3 | 40円 | 1.1% | 28.0% |
カプコンは配当による直接的な利益還元を基本方針としており、連続増配を積極的に実施しています。株主優待は実施しておらず、機関投資家や海外投資家を含めた全ての株主に配当金で還元する公平性を重視しています。毎期の業績成長を反映し、配当性向を意識しながら安定的に増配を続ける姿勢が市場から高く評価されています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 14625 | -4233 | -6965 | 10392 |
| FY2023/3 | 46947 | -7426 | -9980 | 39521 |
| FY2024/3 | 21789 | -7679 | -22485 | 14110 |
| FY2025/3 | 36921 | -5962 | -15969 | 30959 |
| FY2026/3 | 67618 | -7273 | -18735 | 60345 |
事業の好調により営業キャッシュフローは順調に拡大しており、当期は約676億円のプラスを計上しました。投資活動を抑制しつつ高収益なタイトルを創出しているため、フリーキャッシュフロー(FCF)は直近で約603億円と大幅に増大しています。潤沢なキャッシュは、安定した配当の原資や将来の成長に向けた積極的な投資に効率的に活用されています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
カプコンの当期TSRは449.7%であり、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。この圧倒的な超過リターンの背景には、パッケージ販売から利益率の高いデジタルダウンロード販売へのビジネスモデル転換が成功し、過去のタイトルが長期にわたって収益を生み出すようになったことが挙げられます。
もし昔100万円買ってたら?
過去数年間で、カプコンの株価はデジタル販売比率の向上による利益率の劇的な改善を背景に右肩上がりの成長を遂げています。10年前に投資していれば、資産は8倍以上に膨れ上がっており、長期保有の優良銘柄としての地位を確立しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 165,000百万円 | 169,604百万円 | 169,604百万円 | +2.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 50,000百万円 | — | 57,182百万円 | +14.3% |
| 2023年3月期 | 48,000百万円 | — | 50,812百万円 | +5.9% |
| 2022年3月期 | 42,000百万円 | — | 42,909百万円 | +2.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
カプコンの中期経営目標は「毎期営業増益10%」という極めてシンプルかつ野心的なものです。これを可能にしているのは、過去のカタログタイトルの継続的なデジタル販売(リピート販売)の伸長と、自社IPを活用したワンコンテンツ・マルチユース展開の成功です。直近でも利益ベースで事前の予想を上回る着地を続けており、計画達成能力は極めて高いと評価できます。
社長はどんな報酬?
カプコンは役員への業績連動報酬の割合が高い報酬設計を採用しており、会社の成長が直接役員報酬に反映される仕組みです。一方で、従業員の給与は安定したベース給に加えて各種手当が加算される構造であり、結果として役員と一般従業員の間には大きな年収格差が生じています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 712万円 | 2904人 | +5.3% |
| FY2023/3 | 766万円 | 3027人 | +7.6% |
| FY2024/3 | 832万円 | 3186人 | +8.6% |
| FY2025/3 | 918万円 | 3379人 | +10.3% |
平均年収は4年間で約206万円(+29%)の大幅増加。特にFY2025/3は918万円と前年比10%超の昇給を実施。2025年4月には新卒初任給を月額30万円に引き上げるなど、人材獲得競争に積極的。従業員数も毎年増加し3,379名に到達。ゲーム業界トップクラスの待遇。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が21.4%と高く、多様な視点を経営に取り入れる体制が整いつつあります。監査報酬等のコストを適切に投じ、監査体制の強化を図ることで、グローバル企業に相応しいガバナンスと経営の透明性確保を推進しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
前期経常利益を4%上方修正し、最高益予想を上乗せする発表を行いました。
バンダイナムコエンターテインメントとオンラインマッチング技術の特許クロスライセンス契約を締結しました。
取締役の報酬制度を改定し、業績連動型株式報酬制度を導入することを決定しました。
株の売買状況と今後の予定
カプコンのPERは33.6倍、PBRは6.58倍と、同業他社(スクウェア・エニックスやコナミなど)と比較して高いプレミアムが付与されています。これは、自社IPの強さと高い利益成長率が市場から評価されているためです。信用倍率は約6倍と平均的であり、需給面での大きな懸念は見当たりません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 25551百万円 | 7824百万円 | 30.6% |
| FY2023/3 | 34842百万円 | 10673百万円 | 30.6% |
| FY2024/3 | 44415百万円 | 13600百万円 | 30.6% |
| FY2025/3 | 52367百万円 | 16044百万円 | 30.6% |
| FY2026/3 | 65200百万円 | 19951百万円 | 30.6% |
同社の法人税負担は、日本国内の法定実効税率に基づき安定的に推移しています。業績の成長に伴い、税引前利益が右肩上がりで拡大しているため、納税額も相応に増加しています。税務上の大きな特例は反映されておらず、原則として規定通りの法人税を計上するクリーンな会計処理を行っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
機関投資家中心の分散型株主構成。外国人株主比率が約37%と高く、グローバルなゲーム企業として海外投資家の評価が高い。創業家の辻本家は資産管理会社クロスロード経由で約10%を保有し、経営の安定性を確保。辻本憲三会長の強いリーダーシップが特徴。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のデジタルコンテンツ事業では、「ワンコンテンツ・マルチユース」戦略によりIP価値を最大化し、グローバル市場での収益を安定させています。一方で、ヒット作の有無による業績変動リスクや、優秀な人材の流出リスクが事業継続上の重要な課題として認識されています。
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カプコン まとめ
「デジタル販売の拡大とワンコンテンツ・マルチユース戦略で、圧倒的な利益成長を続ける世界的ゲームパブリッシャー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU