東宝
TOHO CO.,LTD
「圧倒的な国内映画シェアを基盤に、アニメIPと海外M&Aでグローバルエンタメ企業へ脱皮する巨大プラットフォーマー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
FY2025の売上高は3131.7億円、営業利益は646.84億円と過去最高水準の業績を達成しました。国内の映画興行事業と不動産事業が強固なキャッシュカウとなる中、北米GKIDSや欧州アニメ・リミテッドなどの買収により海外アニメ配給網を急速に拡大しています。次期(FY2026)は売上高3000.0億円、営業利益570.00億円と保守的な予想を据え置いていますが、中長期的にはIP主導の成長による飛躍が期待されています。
サービスの実績は?
株価チャート
1,337.6円
2,059円
儲かってるの?
東宝は映画・演劇事業の強固なIP(知的財産)展開により、FY2025/2には売上高約3,132億円、営業利益約647億円を達成し過去最高水準の業績を更新しました。一方で、FY2026/2予想では映画興行の反動減などを織り込み、売上高3,000億円、営業利益570億円と減益を見込んでいます。アニメ事業の海外展開強化による成長投資を継続しており、中長期的な収益基盤の拡大を図るフェーズにあります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 9.3% | 7.4% | 20.9% |
| FY2025/2 | 8.8% | 6.6% | 20.7% |
収益性の高さが同社の特徴であり、営業利益率はFY2024/2の20.9%からFY2025/2の20.7%と20%を超える高水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は9%前後で推移しており、効率的な資産活用ができていると言えます。映画興行や不動産賃貸といった複数の安定した収益源を保有していることが、この安定した高い収益性を支えています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 17円 | 1.12% | 32.8% |
| FY2025/2 | 17円 | 1.12% | 33.4% |
東宝は株主への利益還元を重要課題と位置づけ、業績に応じた安定的な配当と株主優待の提供を継続しています。配当性向は30%強で推移しており、成長投資と株主還元の両立を図る方針です。映画ファンには嬉しい映画招待券の株主優待制度もあり、長期保有を促すための施策が充実しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 43350 | -62706 | -11630 | -19356 |
| FY2025/2 | 51617 | -18465 | -39298 | 33152 |
FY2025/2の営業キャッシュフローは約516億円と前年度から増加し、本業による稼ぐ力が一層強まっています。投資キャッシュフローはアニメ関連企業の買収や設備投資により約185億円の支出となりましたが、フリーキャッシュフローは332億円の黒字へと転換しました。潤沢な現金を活用して積極的な事業成長を図りつつも、財務の健全性を維持するバランスの取れた運営がなされています。
もし昔100万円買ってたら?
国内映画興行の絶対的強者としての安定したキャッシュフローを生み出し、長期にわたり右肩上がりの株価成長を実現しています。近年はアニメ関連事業の躍進により、コロナ禍からの回復後も株価は堅調に推移しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 2800.0億円 | — | 2833.5億円 | +1.2% |
| FY2025 | 2800.0億円 | — | 3131.7億円 | +11.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 550.0億円 | — | 592.51億円 | +7.7% |
| FY2025 | 550.0億円 | — | 646.84億円 | +17.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
東宝は伝統的に期初予想を極めて保守的に開示する傾向があり、期中の大ヒット作の貢献や想定以上のアニメIP展開によって業績を上方修正するパターンが定着しています。中長期では「TOHO-ONE」構想や海外展開を軸に、さらなる収益水準の切り上げを図っています。
社長はどんな報酬?
代表者の報酬は、グループ全体の業績貢献と責任の重さに応じて適切に設計されています。従業員への利益還元と経営陣のインセンティブのバランスが取れており、同業他社と比較しても過度に突出しない合理的な報酬体系が維持されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/2 | 880万円 | 352人 | +2.6% |
| FY2023/2 | 897万円 | 357人 | +1.9% |
| FY2024/2 | 1030万円 | 401人 | +14.8% |
| FY2025/2 | 1084万円 | 447人 | +5.2% |
平均年収は4年間で約200万円上昇し、直近は1,084万円と1,000万円の大台を突破。FY2024/2で大幅な賃上げ(+14.8%)を実施。従業員数も352名から447名へ27%増加しており、業績好調を背景に積極的な人材投資を行っている。平均年齢は38.7歳と若返り傾向。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
「東宝グループ 中期経営計画2028」を策定し、ROE恒常10%以上の目標を掲げました。
通期経常利益を上方修正し、最高益更新を見込む力強い成長性を市場に示しました。
アニメ・リミテッド等の買収を通じ、欧州市場におけるアニメコンテンツ配給網を強化しました。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは6.9倍、PBRは0.54倍と、同業他社や市場平均と比較して極めて割安な水準に留まっています。好業績と豊富な不動産含み益を背景に、今後は自社株買いや増配といった株主還元策による資本効率(ROE)向上の取り組みが市場から注視されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 63024百万円 | 17741百万円 | 28.1% |
| FY2025/2 | 64455百万円 | 21098百万円 | 32.7% |
| FY2026/2 予 | 57000百万円 | 19500百万円 | 34.2% |
法人税等の額は税引前利益の変動に応じて推移しており、概ね実効税率に近い水準で納税されています。FY2025/2は税引前利益が約645億円に対し、納税額は約211億円となりました。特別損益や税効果会計の影響などにより年度間で税率の変動は見られますが、企業としての納税義務を適切に果たしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
阪急阪神グループが実質的な筆頭株主(阪急阪神HD 13.5%+阪急阪神不動産 8.9%+H2Oリテイリング 5.2%で合計約27.6%)。阪急東宝グループの歴史的な資本関係を色濃く反映。機関投資家(信託銀行)も約18%を保有し、安定した株主構成。
会社の公式開示情報
EDINET等の開示情報によれば、東宝は映画・演劇事業に加え、日比谷エリアを中心とした不動産賃貸事業が安定した収益の柱となっており、このポートフォリオが経営の強固なリスクヘッジとなっています。今後は中期経営計画2028に基づき、アニメ作品の海外展開やIP(知的財産)の多角化による成長戦略が主要な投資テーマとなります。
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東宝 まとめ
「圧倒的な国内映画シェアを基盤に、アニメIPと海外M&Aでグローバルエンタメ企業へ脱皮する巨大プラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU