KDDI
KDDI CORPORATION
「強固な通信基盤とサテライトグロース戦略で非通信領域を拡大する高配当ディフェンシブ銘柄」
ひとめ診断
この会社ってなに?
KDDIは国内通信大手であり、安定した通信事業の顧客基盤を活かして金融やDX、IoTなどの非通信領域を拡大する「サテライトグロース戦略」を推進しています。FY2025の売上高は5兆9,179.5億円、営業利益は1兆1,186.7億円と巨大なキャッシュフローを創出しています。24期連続の増配を見込むなど株主還元姿勢も非常に強く、長期投資家から厚い支持を集めています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,227円
2,827円
儲かってるの?
KDDIは、通信事業を中核としつつ多角的なサービス展開を行うことで、2期連続で過去最高益を更新する堅調な成長を続けています。2025年3月期の営業利益は前年比で約1,571億円の大幅な増益となり、さらなる収益拡大を背景に2026年3月期も増収増益を見込んでいます。通信インフラの安定性とデジタル変革(DX)領域の拡大が、持続的な業績成長を支える強力なエンジンとなっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 11.0% | 4.5% | 16.7% |
| FY2025/3 | 12.1% | 4.1% | 18.9% |
KDDIは安定した通信基盤に加え、営業利益率が約18.9%に向上しており、効率的な事業運営が高収益性を支えています。ROE(自己資本利益率)も12.1%と二桁台を維持しており、株主から預かった資本を効果的に活用し利益を生み出す体制が整っています。今後もDX推進や金融事業などの非通信領域がさらなる収益性の向上に寄与することが期待されます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 70円 | 2.61% | 46.5% |
| FY2025/3 | 145円 | 5.41% | 85.6% |
KDDIは24期連続の増配を達成するなど、株主還元を経営の最優先事項として位置付けています。現在の配当利回りは5.41%と非常に高い水準を維持しており、長期保有する投資家にとって魅力的な収益機会を提供しています。配当性向は一時的に上昇傾向にありますが、盤石なキャッシュフローを背景とした安定的かつ継続的な増配方針は今後も堅持される見込みです。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 1706498 | -832433 | -476477 | 874065 |
| FY2025/3 | 1249042 | -1180103 | -33555 | 68939 |
通信インフラへの積極的な設備投資を継続しながらも、営業キャッシュフローで年間約1.2兆円を創出する高い現金生成能力を有しています。FY2025/3は投資活動による支出が約1.18兆円へと増加しフリー・キャッシュフローは一時的に縮小しましたが、これは将来の成長に向けた積極的な戦略投資の結果です。強固な営業CFを原資として、安定した株主還元と成長投資を両立させる投資サイクルを構築しています。
もし昔100万円買ってたら?
通信業界の成熟化に伴い株価の爆発的な上昇は落ち着いていますが、底値圏である2,200円台で拾えた場合の反発力は高く、長期保有による配当金(年間140円超)を含めたトータルリターンは非常に安定しています。24期連続の増配が下値支持線として機能しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 57700.0億円 | — | 57540.5億円 | -0.3% |
| FY2025 | 57700.0億円 | — | 59179.5億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 11100.0億円 | — | 9615.84億円 | -13.3% |
| FY2025 | 11100.0億円 | — | 11186.74億円 | +0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
KDDIは「サテライトグロース戦略」を掲げ、通信インフラを核としつつDXや金融などの成長領域へ投資を振り向けています。外部環境の変化により旧中計期間を1年延長する柔軟な対応を見せつつも、営業利益1.1兆円規模の強固な収益基盤を維持しており、ガイダンス達成能力は極めて高いと評価できます。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は、長期的な企業価値向上を目的とした業績連動型となっており、一般従業員の給与水準に対して業界標準の倍率で設定されています。高い収益性を背景に、リーダーシップに対する公正な報酬体系が構築されており、組織のモチベーションと経営規律のバランスが保たれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 945万円 | 9700人 | +2.1% |
| FY2023/3 | 955万円 | 9500人 | +1.1% |
| FY2024/3 | 986万円 | 9483人 | +3.2% |
| FY2025/3 | 1018万円 | 9483人 | +3.2% |
平均年収は4年間で約73万円上昇し1,018万円に到達。通信キャリアの中ではNTT(952万円)を上回り、業界トップクラスの水準です。平均勤続年数は16.4年と長く、有給取得率83.6%と働きやすい環境が整っています。連結では約61,000名のグループ従業員を擁しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2期連続で過去最高益を達成し、株主還元強化の一環として増配を発表。
ラックとKDDIデジタルセキュリティが合併し、サイバーセキュリティ事業を強化。
金融子会社2社を合併し、auフィナンシャルサービスとして統合運用を開始。
株の売買状況と今後の予定
情報・通信業のセクター平均PER(約25.9倍)と比較して、KDDIのPERは13.8倍と割安な水準にあります。成長株というよりは成熟したインフラ株として市場から評価されているためですが、約3%の配当利回りと連続増配の実績を考慮すると、インカムゲイン狙いの投資家にとって非常に魅力的なバリュエーションです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 1178000百万円 | 430000百万円 | 36.5% |
2026年3月期(予想)における法人税等の支払額は約4,300億円を見込んでいます。実効税率は約36.5%となっており、標準的な税率水準に基づいた適正な納税が行われる見通しです。安定した利益成長に伴い、今後も大規模な納税を通じて社会インフラを支える企業としての役割を果たします。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業パートナーの京セラが14.8%、トヨタ自動車が9.5%を保有する安定株主構成が最大の特徴です。京セラの稲盛和夫氏がKDDIの前身であるDDIを創業した歴史的経緯があり、両社の関係は40年以上に及びます。安定株主比率が高いため、アクティビスト対策にも強い構造です。
会社の公式開示情報
KDDIのEDINET開示情報では、主力の通信事業を核としつつ、金融やDX、エネルギー領域へと展開する『サテライトグロース戦略』が成長の柱として明示されています。特に通信の安定収益を背景にした新規事業への投資リスク管理が、今後の持続的成長における重要な開示ポイントとなっています。
最新ニュース
ニュース一覧
関連リンク
KDDI まとめ
「強固な通信基盤とサテライトグロース戦略で非通信領域を拡大する高配当ディフェンシブ銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU