NTT
NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION
「通信インフラの巨人が、IOWN構想と金融融合で次なる成長を模索する転換期」
ひとめ診断
この会社ってなに?
国内通信のガリバーとして圧倒的な基盤を持ち、FY2025の実績で売上高13兆7,047.3億円、営業利益1兆6,495.71億円を誇ります。現在はSBIやマネックスとの資本業務提携を通じた金融領域の強化や、次世代光通信基盤「IOWN」への先行投資を加速させています。成長投資に伴い一時的に利益が圧迫されているため株価は150円台と低迷気味ですが、14期連続増配の方針など手厚い株主還元が下支えとなっています。
サービスの実績は?
株価チャート
135.2円
167.2円
儲かってるの?
NTTはFY2024/3の売上高13兆3,746億円からFY2025/3には13兆7,047億円へと着実な増収基調を維持しています。FY2025/3は営業利益が1兆6,496億円に留まったものの、FY2026/3予想では1兆7,700億円へと収益改善を見込んでいます。通信インフラの安定した基盤に加え、デジタル分野への投資成果が今後の業績拡大を牽引する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 11.7% | 4.3% | 14.4% |
| FY2025/3 | 8.8% | 3.3% | 12.0% |
FY2024/3の営業利益率は14.4%でしたが、FY2025/3には12.0%へ低下しており、一時的なコスト増や構造改革の影響が示唆されます。自己資本利益率(ROE)も11.7%から8.8%へ低下傾向にありますが、依然として大規模インフラ企業として一定の収益性を確保しています。今後はデジタル・データセンター事業等の成長領域が利益率改善の鍵となります。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 5.1円 | 3.40% | 33.8% |
| FY2025/3 | 5.2円 | 3.46% | 43.5% |
NTTは株主への利益還元を重要課題と位置づけ、14期連続の増配を継続するなど一貫した配当成長を実現しています。現在の配当利回りは約3.46%であり、インカムゲインを重視する長期投資家に適した銘柄と言えます。今後も強固なキャッシュフローを背景に、安定的な配当維持と成長投資の両立を目指す方針です。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 2374159 | -1989235 | -234454 | 384924 |
| FY2025/3 | 2364031 | -1999644 | -343027 | 364387 |
毎年2.3兆円規模の潤沢な営業キャッシュフローを創出しており、圧倒的な稼ぐ力を示しています。その一方で、将来の成長に向けたインフラ整備や設備投資に毎年約2兆円を投じており、積極的な投資姿勢が継続されています。フリーキャッシュフローも3,000億円台後半を維持しており、安定した株主還元と成長投資のバランスを両立させています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去5年間において、TSR(株主総利回り)はTOPIXを継続的にアンダーパフォームしています。これは次世代通信基盤「IOWN」や金融事業の統合に向けた成長投資が一時的に利益水準を押し下げていることに加え、NTT法改正に伴う政府保有株式の将来的な市場放出リスクが警戒され、投資家からのバリュエーション評価が切り下がっていることが背景にあります。
もし昔100万円買ってたら?
超長期での保有は株式分割と安定した増配の恩恵が大きく、累積リターンを押し上げています。一方で直近1年ほどは、政府によるNTT株放出懸念や先行投資による減益見通しが嫌気され、株価は上値の重い展開が続いています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 13,000,000億円 | — | 13,374,570億円 | +2.8% |
| FY2025 | 13,460,000億円 | — | 13,704,730億円 | +1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 19,000,000億円 | — | 19,229,10億円 | +1.2% |
| FY2025 | 18,100,000億円 | — | 16,495,71億円 | -8.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
IOWN構想や金融事業への先行投資により、一時的に営業利益が計画を下回る水準で推移していますが、売上高は着実に成長しています。2027年度の中期目標達成に向け、国内外の構造改革が急ピッチで進められています。
社長はどんな報酬?
代表取締役社長の報酬は、標準的な報酬構成割合として固定報酬・短期・中長期の業績連動報酬を一定比率で配分しており、透明性が確保されています。従業員平均年収と比較しても過度な報酬格差は見られず、ガバナンスが適正に機能している指標と言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 952万円 | 2486人 | +1.5% |
| FY2023/3 | 971万円 | 2454人 | +2.0% |
| FY2024/3 | 1023万円 | 2492人 | +5.4% |
| FY2025/3 | 1069万円 | 2554人 | +4.5% |
平均年収1,069万円は通信業界トップクラス。持株会社のため単体従業員は約2,500名と少数。連結では約34万名のグループ従業員を擁する。近年は年率4-5%の昇給を実施。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が37.5%と東証プライム上場企業の中でも高い水準にあり、多様性を重視した経営体制を構築しています。監査体制についても大規模な報酬(32億7,400万円)を投じ、厳格な監督機能とガバナンスの維持に努めています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
SBIホールディングスとの資本業務提携を発表し、次世代金融サービスの開発へ着手。
第1四半期決算にて最終利益が前年同期比5%減益となり、業績の推移が注目された。
FY2025の通期連結業績予想の修正を発表し、1.77兆円の営業利益予想への対応を明示。
株の売買状況と今後の予定
高い配当利回りと同業他社比で割安なPER/PBR水準が、下値支持線として機能しています。しかし、個人投資家の買い意欲が強い一方で信用買い残も多く積み上がっており、需給面でのしこりが上値を重くしています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 1770000百万円 | 730000百万円 | 41.2% |
FY2026/3予想における法人税等の支払額は約7,300億円を見込んでいます。税引前利益1兆7,700億円に対して実効税率は約41.2%と算出されており、税制上の調整項目を含めた標準的な負担水準と言えます。社会インフラ企業として適正な納税を行い、公共的な役割を果たすとともに企業価値の維持を図っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
財務大臣(日本政府)が35%を保有する特殊会社。NTT法に基づき政府が3分の1以上の株式保有を義務付けられていたが、法改正議論も進行中。トヨタ自動車の約2.4%保有も特徴的。個人投資家の保有比率も高い。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報では、携帯電話事業やデータセンター等のグローバル事業が収益の柱です。IOWN構想などの次世代技術への巨額投資を成長戦略に掲げる一方、競合との激しい市場争いや通信インフラ特有の規制リスクが事業継続上の主要な懸念材料とされています。
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU