日本航空
Japan Airlines Co., Ltd.
「コロナ禍の危機を乗り越え、航空需要の回復と非航空領域の拡大で再成長を目指すメガキャリア」
ひとめ診断
この会社ってなに?
日本航空(9201)のFY2025は売上高18,441.0億円、営業利益1,686.05億円と、コロナ禍からの着実な業績回復を示しています。インバウンド需要の好調を背景に航空事業がけん引する一方、今後はマイルや金融・コマースなどの非航空領域を強化する方針です。翌期(FY2026)には純利益予想1,150.00億円を見込んでおり、年間配当96円への増配など株主還元への姿勢も投資家の注目を集めています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,205円
3,272円
儲かってるの?
日本航空の業績は、旅行需要の力強い回復を背景に右肩上がりの増収増益基調を維持しており、2025年3月期には売上高約1兆8,441億円を達成しました。2026年3月期も成長は継続する見通しで、純利益は約1,150億円を見込むなど、盤石な事業運営が続いています。今後も航空需要の取り込みに加え、非航空領域の拡大による収益多様化がさらなる成長を牽引する期待が高まっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 10.1% | 3.6% | 8.5% |
| FY2025/3 | 10.5% | 3.8% | 9.1% |
収益性に関しては、売上規模の拡大と効率的なコストコントロールが奏功し、営業利益率が9.1%へと着実に改善しています。ROE(自己資本利益率)も10%超の水準を確保しており、投下資本を効率よく利益に変える力が備わっています。航空業界特有の変動リスクを管理しつつ、高収益体質への転換が着実に進んでいると言えます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 75円 | 2.75% | 34.3% |
| FY2025/3 | 86円 | 3.15% | 35.1% |
配当方針において、株主還元は非常に重視されており、業績向上を反映して4期連続の増配を実施しています。配当性向を30%台半ばにコントロールしながら、着実に株主への利益還元額を増やす姿勢を貫いています。安定配当と株主優待を組み合わせた充実した還元策は、長期保有を目指す投資家にとって大きな魅力となっています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 363945 | -195099 | -105031 | 168846 |
| FY2025/3 | 381527 | -281107 | -64910 | 100420 |
営業活動によるキャッシュフローは3,800億円を超える規模を創出しており、航空事業の収益力の高さが顕著です。一方で、将来の成長に向けた機材の更新や投資活動に約2,811億円を投じており、積極的な経営姿勢がうかがえます。投資負担は大きいものの、安定した本業の利益を元手に財務基盤を毀損しない持続的な成長サイクルを確立しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
日本航空のTSRは、過去5年間にわたり一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、新型コロナウイルス感染拡大による度重なる航空需要の激減と、それに伴う大幅な赤字転落が株価を長期にわたって下押ししたためです。直近では業績回復とともにTSRの絶対値も上向いていますが、市場全体の力強い上昇ペースにはまだ追いついていません。
もし昔100万円買ってたら?
2012年の再上場時(初値3,810円)に投資した場合、度重なる事業環境の悪化により現在の株価は約28%の下落となっています。一方で、コロナ禍の直撃を受けた2020年11月の上場来安値(1,556円)で底値買いできた場合は約75%の大幅なプラスとなり、危機的状況からの急速な業績回復が株価に反映されていることが分かります。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 16500.0億円 | — | 16518.9億円 | +0.1% |
| FY2025 | 19300.0億円 | 18400.0億円 | 18441.0億円 | -4.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 900.0億円 | — | 955.34億円 | +6.1% |
| FY2025 | 1000.00億円 | — | 1070.38億円 | +7.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2021-2025年度中期経営計画は、コロナ禍による需要蒸発からの財務基盤再構築と事業構造改革を主眼に推進されています。最終年度に向けたEBIT目標2,000億円に対し、FY2025の実質的な利益水準は順調に推移しています。今後は既存の航空事業の強化に加え、マイルや金融・コマースを中心とした非航空領域での収益拡大が更なる成長の鍵となります。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額を人数で除した平均と従業員年収を比較すると、大手企業としては非常に堅実で、社会通念上も適切な報酬倍率に収まっています。破綻後の再建過程を経て、透明性の高いガバナンスと規律ある報酬制度が定着していることが背景にあります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 702万円 | 12726人 | - |
| FY2023/3 | 847万円 | 12969人 | +20.7% |
| FY2024/3 | 921万円 | 13791人 | +8.7% |
| FY2025/3 | 949万円 | 14431人 | +3.0% |
コロナ禍のFY2022/3は702万円まで落ち込みましたが、業績回復に伴い4年間で約247万円の大幅昇給を実現。FY2025/3は949万円と航空大手にふさわしい水準に回復。従業員数も毎年増加しており、パイロット・CAの採用拡大が進んでいます。平均年齢は39.7歳と若返り傾向。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率21.4%を達成しており、ジェンダー多様性の確保に積極的に取り組む先進的なガバナンス体制を構築しています。強固な監査体制に加え、大規模な事業リスクを管理するリスクマネジメント委員会を設置するなど、グローバル企業として信頼性の高い経営監視機能を維持しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
仙台からシンガポールへ梨を輸送する国際物流トライアルを成功させる。
JR東日本と連携し、新幹線と航空機を活用した物流新サービス「JAL de はこビュン」を開始。
2035年度のEBIT3,500億円以上を掲げた新たな経営ビジョンを策定。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は6.3倍と買い残が優勢ですが、過度な需給悪化には至っていません。同業他社と比較してPER11.1倍・PBR1.22倍と標準的なバリュエーションであり、3%台の安定した配当利回りが下値サポートとして機能しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 138000百万円 | 42000百万円 | 30.4% |
| FY2025/3 | 156000百万円 | 48000百万円 | 30.8% |
法人税等の支払いは、税引前利益の増加に伴い順調に拡大しており、安定した納税を通じて社会貢献を果たしています。実効税率は概ね30%前後で推移しており、国内の標準的な税負担水準に準拠しています。適正な利益水準を確保できていることから、課税所得計算における大きな異常値や特例の影響は見られません。
誰がこの会社の株を持ってる?
2010年の経営破綻・再上場を経て、特定の大株主が存在しない分散型の株主構成が特徴です。筆頭株主は信託銀行(機関投資家の受託分)で18.65%。かつて筆頭株主だった京セラも現在は1.74%に低下。外国人持株比率は約35%と海外投資家の関心も高い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINETの開示情報によれば、日本航空は航空運送事業を核に、マイレージや金融事業などの非航空分野を組み合わせた多角的なポートフォリオを形成しています。大規模な設備投資を伴うビジネスモデルゆえの地政学リスクや燃料価格変動リスクを抱えつつも、持続的な安全投資により経営基盤を維持しています。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU