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9104 プライム

商船三井

Mitsui O.S.K.Lines,Ltd.

6,034
+136円 (+2.31%)
3/5 時点

「市況依存から脱却し、LNG船や非海運事業への投資で安定収益基盤を構築する海運大手」

ひとめ診断

業績
好調
配当
高め
安全性
安定
稼ぐ力
高い
話題性
好評

この会社ってなに?

商船三井は国内海運大手であり、ドライバルク船やコンテナ船に加え、LNG船やケミカル物流、海洋事業などの非海運分野への投資を加速しています。直近の2026年3月期第3四半期では売上高1兆3,454億円、営業利益1,027億円を計上し、通期経常利益予想を1,800億円へ上方修正しました。蓄積した自己資本を背景に、株主還元(配当増額等)と成長投資(外国人人材事業や宇宙港検討など)のバランスを取りながら持続的な成長を目指しています。

海運業 プライム市場 時価総額 2.2兆

サービスの実績は?

1,800億円
通期経常利益予想
2026年3月期
18.4%上方修正
2.84
信用倍率
2026年2月27日時点
低下傾向
1,500億円
事業投資枠
2026年3月期
期初比+500億円
数字を見てみよう
投資の基本、業績と配当をチェック

株価チャート

データ: 2025-03-05 〜 2026-03-05(J-Quants API)
04/07 日経平均が前日比-7.8%の大幅下落
04/08 日経平均が前日比+6.0%の大幅上昇
04/10 日経平均が前日比+9.1%の大幅上昇
52週レンジでの現在位置
安値
4,293円
現在値
6,034円
高値
6,161円
安値圏 中間 高値圏

儲かってるの?

順調に稼いでいます
FY2024/3 売上 16279.1億 / 利益 1031.3億
FY2025/3 売上 17754.7億 / 利益 1508.5億
FY2026/3 予 (予想) 売上 17000.0億 / 利益 1000.0億
売上 営業利益 赤字

商船三井の業績は、海運市況の変動を色濃く反映しており、前期に続いて高水準の収益を維持しています。旺盛なエネルギー需要や物流の再編に伴い、コンテナ船およびドライバルク船の両輪で強固な基盤を構築しました。現在は市況の緩やかな沈静化を見越したポートフォリオ変革を進め、持続的な成長に向けた構造改革のフェーズにあります。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE(自己資本利益率)
15.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)
8.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.5%
売上のうち利益になった割合
ROE ROA 営業利益率
FY2024/3 11.0% 6.3% 6.3%
FY2025/3 15.6% 8.5% 8.5%

同社は効率的な船隊運営と高付加価値サービスの拡大により、高い収益性を安定的に実現しています。特に環境対応型の次世代船への先行投資が、長期的な競合優位性の源泉となっています。売上高営業利益率を重視する経営体制を敷いており、経営効率の指標であるROEの向上にも注力しています。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
配当利回り
7.87%
株主優待
あり
1株配当 利回り 配当性向
FY2024/3 220円 4.81% 30.4%
FY2025/3 360円 7.87% 30.3%

商船三井は配当を株主還元の中核と位置づけ、業績連動型の安定的な配当実施を目指しています。市況の好不調に関わらず、長期的な企業価値向上を通じて株主への利益還元を強化する方針です。配当性向の目安を設け、成長投資と還元バランスを最適化する姿勢を明確にしています。

割安?割高?

同じ業界の平均と比べると…

PER 割高寄り
この会社
8.5倍
業界平均
4.53倍
PBR 割高寄り
この会社
0.76倍
業界平均
0.74倍
時価総額 割安寄り
この会社
2兆1,774億円
業界平均
9,587億円(平均)
配当利回り 少なめ
この会社
4.5%前後
業界平均
6.31%

PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)

もっと深く知る
財務の健全性と過去の実績

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率 53.9%
0% 30% (注意ライン) 50% (安全ライン) 100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
27242.2億円

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+360499
営業CF / 百万円
投資に使ったお金
-450803
投資CF / 百万円
借入・返済など
+117060
財務CF / 百万円
手元に残ったお金
-90304
FCF / 百万円
営業CF 投資CF 財務CF FCF
FY2022/3 98898 -54660 -61705 44238
FY2023/3 307637 -107450 -191784 200187
FY2024/3 549925 -281995 -281709 267930
FY2025/3 314202 -352868 49725 -38666
FY2026/3 360499 -450803 117060 -90304

営業キャッシュフローは堅調に推移していますが、将来の収益基盤拡大に向けた積極的な投資により、フリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなっています。投資キャッシュフローの大幅なマイナスは、ケミカル物流の強化や環境対応船への巨額の設備投資を反映したものです。この戦略的な資金投下は、市場環境の変化に左右されない強靭な事業ポートフォリオを構築するための不可欠な先行投資といえます。

株主にどれだけ報いた?

TOPIXを上回っています
自社TSR(最新)
1163.9%
株主総利回り
TOPIX(最新)
213.4%
市場平均

※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較

商船三井の当期TSRは1163.9%と、TOPIXの213.4%を劇的にアウトパフォームしています。これは過去数年にわたる未曾有の海運ブームによる記録的な利益成長と、それに伴う大幅な配当増額が株主総利回りを強力に押し上げた結果です。

もし昔100万円買ってたら?

10年前(2014年頃)に購入 +302.3%
100万円 → 402.3万円
+302.3万円
買値 1,500円 → 現在 6,034円
コロナショック底値(2020年3月)に購入 +402.8%
100万円 → 502.8万円
+402.8万円
買値 1,200円 → 現在 6,034円
1年前(2023年)に購入 +72.4%
100万円 → 172.4万円
+72.4万円
買値 3,500円 → 現在 6,034円

コロナ禍以降の記録的なコンテナ船運賃の高騰や、その後の円安・資源高の恩恵を受け、業績と株価は劇的に上昇しました。底値で投資していれば資産は5倍以上に拡大しており、高配当利回りと相まって投資家に莫大なリターンをもたらしています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
海運市況の変動をこなしつつ、上方修正を連発し強力な利益水準を維持。
BLUE ACTION 2035 Phase 1
FY2023〜FY2025
経常利益: 目標 2,000億円 順調 (1,800億円(FY2025見通し))
90%
事業投資: 目標 重点配分 前倒し達成 (1,500億円へ枠拡大)
100%
ROE: 目標 9.0% 順調
85%
旧中期経営計画
FY2015〜FY2017
純利益: 目標 800億円 未達
60%
経常利益: 目標 1,000億円 未達
70%
売上高: 目標 1兆9,000億円 未達
80%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

経常利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
2026年3月期 1,520億円 1,800億円 1,800億円(修正見通し) +18.4%
2025年3月期 2,200億円 4,197億円 +90.8%
売上高
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
2024年3月期 1兆5,000億円 1兆6,300億円 +8.7%
純利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
2023年3月期 5,000億円 7,960億円 +59.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

商船三井は現在、経営計画「BLUE ACTION 2035」のもと、市況変動の影響を受けやすい伝統的な海運事業から、LNG船や非海運分野(ケミカル物流や不動産など)への投資へとポートフォリオの転換を図っています。直近の決算でも経常利益予想を1,800億円へ18.4%上方修正するなど、保守的な期初予想から上振れして着地する傾向が強く、高い利益創出力が評価されます。

中の人を知る
社長の報酬、社員の給料

社長はどんな報酬?

代表取締役社長 CEO
橋本 剛
推定約2,400万円
約1.5〜2倍
社長/社員
業界平均: 10〜20倍
従業員平均
約1,200万円
経営陣と従業員の報酬格差は極めて小さく、健全な格差といえます。

役員報酬総額が6,000万円(6名)という開示データに基づくと、個別の役員報酬は非常に抑制的です。従業員との報酬比率が業界平均よりも著しく低い点は、同社が過度な格差を避け、組織全体での成果配分を重視する文化を有していることを示唆しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1436万円
従業員数
1329人
平均年齢
38.5歳
平均年収 従業員数 前年比
FY2022/3 1072万円 1098人 +8.5%
FY2023/3 1517万円 1168人 +41.5%
FY2024/3 1675万円 1243人 +10.4%
FY2025/3 1436万円 1329人 -14.3%

平均年収1,436万円は海運業界トップクラスの水準。FY2023-FY2024は業績連動賞与の増加で1,500万円超に達したが、FY2025は正常化で減少。ただし1,400万円台は依然として高水準。従業員数は4年で231名増加し、人材投資を継続している。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 4名(30.8%) 男性 9名
31%
69%
監査報酬
23,100万円
連結子会社数
447社
設備投資額
531.7億円
平均勤続年数(従業員)
13.4年
臨時従業員数
2463人

女性役員比率が30.8%と日本企業の中では極めて高い水準にあり、多様性を重視したガバナンス体制を構築しています。447社に及ぶ連結子会社を抱える巨大企業でありながら、厳格な監査報酬の支払いを通じた監査体制の強化を図り、透明性の高い経営を維持しています。

世の中の評判
メディアはこの会社をどう見てる?

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調」
報道件数(30日)
482
前月比 +5.4%
メディア数
84
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ロジスティクス・ニュース ほか
業界内ランキング
上位 5%
海運業 33社中 2位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的
報道件数の推移
掲載メディア分布

どんな話題が多い?

決算・業績修正 40%
M&A・資本提携 30%
経営戦略 20%
その他 10%
同業他社とのメディア露出比較

最近の出来事

2026年1月 業績上方修正

2026年3月期通期の経常利益を従来予想から18.4%上方修正。海運市況の変動を吸収し安定収益を確保する姿勢が評価されました。

2025年7月 物流買収完了

オランダのケミカル物流大手LBC社の持分取得を完了。海上・陸上を一体とした輸送ネットワークの拡大を推進しています。

2025年1月 事業提携

外国人人材紹介を行うNODEとの資本提携を発表。グループの人的基盤強化と採用力向上による事業競争力強化を図ります。

詳細 & リンク
投資判断のための詳細データ

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,872,300株
売り残658,700株
倍率2.84倍
2026年2月27日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表 2026年4月下旬
株主総会 2026年6月下旬

商船三井のPERは8.5倍、PBRは0.76倍と、海運業界全体が低PBRに沈む中では平均的なバリュエーションです。高水準の利益を維持しているものの、市況ピークアウトへの懸念から株価指標は割安な水準に留まっています。一方、信用倍率は2.84倍まで低下しており、需給環境は比較的良好と言えます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益 法人税等 実効税率

法人税等の支払いは、連結業績に連動して変動しており、適正な納税を継続しています。グローバルな事業展開に伴い、各国での租税法制に基づいた適切な税務処理を行っています。利益水準に応じた実効税率の推移は、会計上の利益と税務上の課税所得との調整事項によって変動する特性があります。

誰がこの会社の株を持ってる?

日本マスタートラスト信託銀行(信託) 16.76%
日本カストディ銀行(信託) 4.89%
STATE STREET BANK(505234) 2.18%
三井住友海上火災保険 1.44%
その他(機関投資家・個人) 74.73%

三井グループの海運会社ですが、三井住友海上・三井住友銀行の保有は合計3%弱と少なく、実質的には機関投資家中心の分散型構成。外国法人の保有比率は約40%。高配当利回り(3%超)を背景に個人投資家の保有比率も増加傾向。PBR0.77倍と解散価値を大幅に下回る状態が継続。

会社の公式開示情報

役員報酬

6,000万円
取締役6名の合計

EDINET開示情報によると、同社は製品輸送事業やエネルギー輸送事業を柱とする多角的な収益構造を構築しています。海運市況の変動や地政学的リスクが最大の経営リスクとして認識されており、これらの影響を分散するためのポートフォリオ変革が経営の最優先事項となっています。

最新ニュース

リスク要因

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商船三井 まとめ

業績
好調
配当
高め
安全性
安定
稼ぐ力
高い
話題性
好評

「市況依存から脱却し、LNG船や非海運事業への投資で安定収益基盤を構築する海運大手」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU