日本郵船
Nippon Yusen Kabushiki Kaisha
「海運の枠を超えた総合物流へ、空前の好業績を背景に事業ポートフォリオ変革を進める巨人」
ひとめ診断
この会社ってなに?
日本郵船は日本を代表する総合海運・物流企業であり、コンテナ船事業の好調などを背景に高収益を維持しています。直近の株価は5,511円、時価総額は約2.38兆円に達し、積極的な自社株買いや高配当(予想利回り約4.1%)で株主還元を強化しています。現行の中期経営計画では、物流事業への投資やフィンテック領域の買収(独Kadmos社など)を通じ、ボラティリティの高い海運への依存を減らす構造改革を推し進めています。
サービスの実績は?
株価チャート
4,133円
5,671円
儲かってるの?
日本郵船は、世界的な物流需要の変化や海運市況の変動を背景に、売上高約2兆5,887億円を計上するなど大規模な事業を展開する総合物流企業です。直近の業績では、市況の影響により利益水準は前年同期比で減益となりましたが、強固な事業基盤を維持しています。今後は中期経営計画に基づき、既存事業の深化と新規分野への投資を並行し、安定した収益基盤の構築を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 8.5% | 5.4% | 7.3% |
| FY2025/3 | 16.1% | 11.1% | 8.1% |
当社は、海運市況が好調な局面において非常に高い利益率を享受する一方、市況の反転時には利益水準が変動する特性を持っています。現在は、「両利きの経営」を掲げ、コンテナ船や物流事業といった中核事業の収益性向上に取り組んでいます。資本効率を意識した経営を推進することで、株主資本利益率(ROE)の安定的な維持・向上を図る戦略を採っています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 140円 | 2.83% | 29.9% |
| FY2025/3 | 325円 | 6.57% | 30.4% |
配当方針において、業績連動を基本としつつ持続的かつ安定的な株主還元を重視しており、利益水準に応じた積極的な配当を実施しています。現在の配当利回りは約4.1%と市場平均と比較して魅力的な水準にあり、長期保有を促すための株主優待とセットでの還元策が評価されています。今後も資本効率の向上と株主還元の拡充を両立させ、企業価値の最大化に努めていく方針です。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 401414 | -285631 | -163420 | 115783 |
| FY2025/3 | 510755 | -59783 | -427747 | 450972 |
本業で稼ぎ出す営業キャッシュフローは、海運市況の高騰局面で大きく増加する傾向があり、強固なキャッシュ創出能力が特徴です。獲得した資金は、次世代燃料船への転換や欧州物流企業の買収など、中長期的な成長に向けた戦略的投資に重点的に配分しています。余剰キャッシュについては、株主還元と将来の成長投資のバランスを考慮しながら、財務規律を保った配分を継続しています。
もし昔100万円買ってたら?
海運株は市況変動によるボラティリティが激しく、コロナ禍による空前のコンテナバブル期(2022年)のピークと比較すると株価は調整局面にあるように見えますが、長期や直近1年単位で見れば高い配当利回りと自社株買いの下支えにより安定したリターンを生み出しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 1Q | 1500億円 | 2500億円 | 2115億円 | +41.0% |
| FY2024 2Q | 2500億円 | 4000億円 | 3925億円 | +57.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 3Q | 22900億円 | 25887億円 | 25887億円 | +13.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 3Q | 24500億円 | 4777億円 | 4777億円 | +95.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コンテナ船市況の高止まりや円安効果により、期初段階の控えめな予想から幾度も上方修正を行っています。中計で掲げる1.2兆円の成長投資についても、物流企業の買収などを通じて着実に実行段階に移っています。
社長はどんな報酬?
同社の報酬制度は、業績連動型金銭報酬を導入し、株主総会で承認された枠組みの中で客観的に決定されています。一般的な大企業に見られる大きな報酬格差よりも、中長期的な企業価値向上を重視した公平性の高いインセンティブ設計が特徴です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 1082万円 | 1249人 | +13.3% |
| FY2023/3 | 1322万円 | 1299人 | +22.2% |
| FY2024/3 | 1378万円 | 1312人 | +4.2% |
| FY2025/3 | 1435万円 | 1336人 | +4.1% |
平均年収1,435万円は日本の上場企業の中でもトップクラスの水準。2022年のコンテナ運賃バブル期に大幅昇給し、その後も高水準を維持。海運業界特有の専門性の高さと好業績が反映された給与体系。単体従業員数は約1,300名と少数精鋭。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
新会社NYK Energy Oceanが船出。ENEOSオーシャンから承継した資産を統合し、エネルギー輸送を強化。
ドイツのKadmos社を買収し、海運とフィンテックの融合による給与支払いプラットフォームの拡充を決定。
欧州のWaldenグループのヘルスケア物流事業を買収し、同分野での事業規模を飛躍的に拡大。
株の売買状況と今後の予定
海運セクター全体が極めて低いPER・PBRで据え置かれる中、日本郵船は業界トップクラスの時価総額を誇ります。セクター平均よりもPERはやや高く評価されていますが、依然としてPBR1倍割れの状態であり、資本効率のさらなる改善が市場から求められています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
税引前利益に対して適正な法人税等を納付しており、税負担率は一般的な国内水準に準拠しています。海運業界特有の業績変動が税額にも反映される傾向があり、利益水準が高い年度には相応の税務負担が発生します。企業活動を通じて得た利益を適切に分配し、税務コンプライアンスを遵守することで社会的な責務を果たしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
三菱グループの海運中核企業ですが、特定大株主の支配はなく、機関投資家中心の分散型株主構成。外国法人の保有比率は約40%と高く、バリュー株として海外投資家からの注目度が高い。配当利回り4%超の高配当銘柄として個人投資家の人気も厚い。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、同社は海運業を基盤としつつ、物流や不動産を含む多角的な事業ポートフォリオを構築しています。地政学リスクや燃料価格変動といった外部要因による業績への影響が大きく、経営戦略においてこれらのリスク管理が最重要課題として位置づけられています。
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日本郵船 まとめ
「海運の枠を超えた総合物流へ、空前の好業績を背景に事業ポートフォリオ変革を進める巨人」
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU