住友不動産
Sumitomo Realty & Development Co., Ltd.
「都心オフィスビル賃貸の強固な基盤を核に、過去最高益の更新と持続的成長を牽引する総合デベロッパー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
住友不動産は、東京都心部のオフィスビル賃貸を主力とし、安定した収益基盤と高い利益率を誇る総合不動産会社です。直近の業績も好調に推移しており、新たに始動した「第十次中期経営計画」では経常利益3,000億円の達成を目指しています。現在の株価は4,975円(PER13.5倍)で推移しており、資本効率の向上やアクティビスト(物言う株主)の動向も相まって市場からの関心を集めています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,448.5円
5,358円
儲かってるの?
住友不動産は、都心のオフィスビル賃貸事業を収益の柱として安定的な成長を続けています。分譲マンション事業における大規模再開発プロジェクトが着実に寄与しており、連結売上高は1兆円規模を維持する堅調な推移を見せています。また、今後は第十次中期経営計画に基づき、インド・ムンバイ等の海外事業や新たな賃貸物件の開業により、さらなる利益拡大を目指す戦略です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 8.6% | 2.7% | 26.3% |
| FY2025/3 | 8.8% | 2.9% | 26.8% |
同社はオフィスビル賃貸という極めて高収益な事業ポートフォリオを有しており、競合他社と比較しても安定した高い営業利益率を維持しています。都心部のビル需要が底堅く推移していることに加え、管理・仲介事業の貢献もあって収益構造は盤石です。今後は新規供給物件の稼働に伴う賃料収入の増加が、持続的な利益成長を牽引するものと見込まれます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 40円 | 1.3% | 18.5% |
| FY2023/3 | 42円 | 1.2% | 19.2% |
| FY2024/3 | 43円 | 1.1% | 20.1% |
同社は、業績の成長に合わせて配当金を安定的に増配する方針を継続しています。利益の大半を将来の再開発プロジェクト等の成長投資に充てる方針であるため、配当性向は20%程度と比較的保守的な水準に設定されています。株主還元としては配当を重視しており、安定的なキャッシュフローに基づいた着実な還元姿勢を示しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 225947 | -336682 | 102086 | -110735 |
| FY2023/3 | 192967 | -209984 | -21917 | -17017 |
| FY2024/3 | 165112 | -489799 | 355555 | -324687 |
| FY2025/3 | 232033 | -310694 | -3655 | -78661 |
| FY2026/3 | 253171 | -143616 | -116847 | 109555 |
当期は営業活動によって約2,532億円の潤沢なキャッシュを獲得し、投資キャッシュフローの抑制と合わせてフリー・キャッシュ・フローがプラスに転じました。過去数年は大規模な再開発投資を先行させていたため一時的にキャッシュアウトが膨らんでいましたが、開発物件の竣工に伴い回収フェーズへ移行しつつあります。財務面では借入金の返済を進めるなど、強固な経営基盤の維持と成長投資のバランスを最適化させています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
住友不動産のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたり一貫してTOPIXを上回るアウトパフォームを記録しています。直近2期においては自社TSRが220%を超え、TOPIXに対して優位性を保っています。この超過収益の背景には、都心オフィスビルの安定稼働による連続最高益の達成に加え、中期経営計画での明確な利益成長ビジョンの提示、さらには資本効率の改善を求める市場の声に応える姿勢が、国内外の投資家から高く評価されたことがあります。
もし昔100万円買ってたら?
住友不動産の株価は、安定した業績拡大と都心オフィス市況の回復期待により、中長期的に堅調な右肩上がりのトレンドを形成しています。特に直近では、業績の好調さに加えてアクティビストファンドによる株式取得の観測などから、PBRの是正や株主還元強化への期待が高まり、52週安値から2倍以上の水準まで大きく上昇する局面も見られました。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 2,200億円 | 2,250億円 | 2,251億円 | +2.3% |
| 2023年3月期 | 2,350億円 | 2,400億円 | 2,412億円 | +2.6% |
| 2024年3月期 | 2,450億円 | 2,530億円 | 2,546億円 | +3.9% |
| 2025年3月期 | 2,600億円 | 2,680億円 | 2,683億円 | +3.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
住友不動産は、都心の大型オフィスビル開発・賃貸を成長のエンジンとして、複数の中期経営計画において連続して最高益を更新してきました。新たに発表された「第十次中期経営計画」では、経常利益3,000億円の早期達成を掲げており、さらに長期的には4,000億円超を見据えた持続的な成長戦略を描いています。期初予想に対しても常に保守的かつ確実に上振れして着地する傾向があり、業績予想の信頼性は極めて高いと言えます。
社長はどんな報酬?
同社は役員報酬を連結経常利益の一定割合に連動させるなど非常に透明性の高い報酬決定方針を採用しています。他社と比較して代表者の個人報酬が控えめに抑えられており、株主還元を重視する経営姿勢がこの報酬倍率の低さに反映されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 668万円 | 5600人 | +1.5% |
| FY2023/3 | 680万円 | 5700人 | +1.8% |
| FY2024/3 | 730万円 | 5800人 | +7.4% |
| FY2025/3 | 749万円 | 5838人 | +2.6% |
平均年収は749万円で、同業の三井不動産(1,756万円)・三菱地所(1,348万円)と比較すると低い水準ですが、これは販売・管理部門の比率が高いためです。マンション販売や賃貸管理の現場社員が多い企業構造を反映しており、総合職の年収水準はこの数字より高くなります。従業員数は約5,838名。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率15.4%と多様性確保に努めており、第十次中期経営計画を軸とした強固な監査体制が特徴です。連結子会社48社を擁する大規模なグループ全体で、効率的なポートフォリオ経営を推進するガバナンス体制を構築しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
第十次中期経営計画を公表し、経常利益4,000億円(10年以内)を目指す成長戦略を掲げた。
中間決算説明会にて、賃貸事業の強固な基盤により連続増益を維持していることを報告。
VCのNOWと連携し、九段下にスタートアップ向けオフィスを開設するなど新規開発領域を拡大。
株の売買状況と今後の予定
現在の株価水準は、PER13.5倍と不動産大手の中では標準的からやや割安な水準にあります。信用倍率は8.16倍と買い長の状態ですが、時価総額4.6兆円の大型株であることを考慮すると需給の重しとしては限定的です。同業他社と比較して配当利回りはやや低めですが、これは利益を都心再開発などの成長投資へ積極的に振り向ける戦略をとっているためであり、利益成長を通じた株価上昇(キャピタルゲイン)による還元が中心となっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 211000百万円 | 65000百万円 | 30.8% |
| FY2023/3 | 226000百万円 | 69000百万円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 240000百万円 | 73000百万円 | 30.4% |
| FY2025/3 | 250000百万円 | 76000百万円 | 30.4% |
| FY2026/3 | 280000百万円 | 85000百万円 | 30.4% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の拡大に伴い増加傾向にあります。税効果会計を考慮した実効税率は、一般的な日本企業の標準的な税率水準である約30%前後で安定して推移しています。大規模な開発投資に伴う税務上の損金処理や繰延税金資産の影響はあるものの、業績の順調な拡大を反映した妥当な納税状況です。
誰がこの会社の株を持ってる?
日本マスタートラスト信託銀行が14.7%で筆頭株主の機関投資家中心の株主構成。住友グループの結束を反映し、住友生命が3.8%を保有しています。外国人投資家比率は約40%で、安定した利益成長と割安なバリュエーション(PER15倍台)が評価されています。自社株買いにも積極的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はオフィスビル賃貸事業を収益の柱としており、開発から運営までを一貫して行うビジネスモデルが強みです。リスク要因として、都心のオフィス空室率の変動や、金利上昇に伴う資金調達コストへの影響が具体的に記載されています。
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リスク要因
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU