住友商事
SUMITOMO CORPORATION (SUMITOMO SHOJI KAISHA,LTD.)
「SCSK完全子会社化で非資源をさらに強化し、ROE12%超と最高益更新を狙う総合商社」
ひとめ診断
この会社ってなに?
FY2025の純利益は5,618.59億円を見込み、中計で掲げる目標に向けて順調に推移しています。直近ではシステム開発大手SCSKの完全子会社化(約8,820億円)を発表し、非資源分野の収益基盤を大きく強化しました。株主還元にも積極的で、総還元性向40%以上の方針を掲げており、PBRのさらなる向上と企業価値の拡大に注力しています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,786.5円
6,755円
儲かってるの?
住友商事の業績は、非資源分野の着実な成長と事業ポートフォリオの入れ替え効果により、純利益がFY2024/3の約3,864億円からFY2025/3には約5,619億円へと大幅に伸長しました。売上高も増加傾向にあり、多角的な事業運営が収益基盤を支えています。今後は、さらなる利益拡大を目指し、成長投資の選別と資産効率の向上に注力する方針です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 8.3% | 3.5% | - |
| FY2024/3 | 8.3% | 3.5% | - |
| FY2025/3 | 11.5% | 4.8% | - |
住友商事は、収益性の向上を最重要課題と位置づけ、ROE(自己資本利益率)12%以上の維持を中期経営目標に掲げています。資本効率の低い資産の入れ替えを加速させることで、利益率の改善を図る戦略です。今後は、特に成長分野への重点投資を通じて、持続的な利益成長と株主価値の向上を同時に実現する姿勢を強めています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 125円 | 2.10% | 39.6% |
| FY2025/3 | 130円 | 2.18% | 28.0% |
住友商事は、連結配当性向を目安としつつ、持続的な増配を目指す株主還元方針を採っています。FY2025/3の年間配当は130円に引き上げられ、利益成長に伴う積極的な株主還元姿勢が鮮明となりました。今後も総還元性向40%以上を視野に入れ、配当と成長投資の最適な配分を通じて株主価値の向上を追求します。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 608850 | -219210 | -415478 | 389640 |
| FY2025/3 | 612281 | -461386 | -247382 | 150895 |
営業キャッシュ・フローは、主要事業からの安定的な利益貢献により、両期ともに約6,000億円超の高い水準を維持しています。FY2025/3の投資キャッシュ・フローが拡大したのは、将来の成長に向けた積極的な戦略投資や資産取得を行ったことが主な要因です。フリー・キャッシュ・フローは黒字を継続しており、潤沢な資金力を生かした成長投資と株主還元をバランスよく推進しています。
もし昔100万円買ってたら?
過去10年間で見ると、資源価格の変動による影響を受けつつも、非資源ビジネスの育成と株主還元策の強化が評価され、株価は大きく上昇しています。特にコロナ禍以降は、総合商社セクター全体の見直し買いに加え、バフェット氏による商社株買いの恩恵も受け、底値から約5.4倍の力強いリターンを記録しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 4800億円 | 4000億円 | 3863.52億円 | -19.5% |
| FY2023 | 3700億円 | — | 5651億円 | +52.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 68000億円 | — | 69103.0億円 | +1.6% |
| FY2023 | 65000億円 | — | 68178億円 | +4.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
「中期経営計画2026」では、2026年度に当期利益6,500億円を目指しています。FY2025の純利益予想は5,618.59億円と進捗率は約86%に達しており、SCSKの完全子会社化など非資源分野での大型投資が今後のさらなる利益上積みに貢献すると期待されます。総還元性向40%以上という株主還元策も機能し、着実な企業価値向上が図られています。
社長はどんな報酬?
役員報酬は、短期の業績だけでなく中長期的な株主価値向上と連動する株式報酬制度が導入されています。従業員平均年収と比較して役員報酬倍率は適正な範囲にあり、従業員の高い生産性と専門性を反映した報酬体系がグループ全体の成長を支えています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 1406万円 | 5150人 | +5.2% |
| FY2023/3 | 1605万円 | 5068人 | +14.2% |
| FY2024/3 | 1758万円 | 5020人 | +9.5% |
| FY2025/3 | 1744万円 | 4963人 | -0.8% |
平均年収は4年間で約338万円上昇し、FY2025/3には1,744万円に到達。FY2025/3はわずかに減少したが、FY2024/3の1,758万円と高水準を維持。5大商社の中でも高い給与水準で、平均勤続年数18.3年と人材定着率も高い。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画2026を発表し、2026年度に当期利益6,500億円の達成を目標に掲げた。
連結最終利益が前年同期比19%増益で着地し、収益力の強化が鮮明となった。
システム開発大手SCSKの完全子会社化に向け、8820億円規模のTOBを実施すると発表した。
株の売買状況と今後の予定
総合商社セクターの中で、住友商事のPERは12.8倍と業界平均並みの評価となっています。過去にはPBR1倍割れが課題とされていましたが、業績好調と還元強化により現在は1.55倍まで改善しています。信用倍率は6.03倍と買い長ですが、時価総額7.2兆円の大型株であるため、需給面での大きな重しにはなりにくい水準です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 386352百万円 | 85000百万円 | 22.0% |
| FY2025/3 | 561859百万円 | 123000百万円 | 21.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の拡大に伴い増加傾向にあります。実効税率はおおむね20%台前半で推移しており、グローバルな事業展開による各国の税制影響を考慮した水準となっています。適切に納税を行うことで、企業としての社会的責任を果たしながら健全な経営を継続しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行・海外カストディアンが上位を占める国際分散型の株主構成。住友生命が安定株主として上位に入り、住友グループの結束を示す。外国人株主比率は約40%と高く、バフェット銘柄(5大商社)としてグローバル投資家の関心も高い。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報では、鉄鋼・インフラからメディア・小売まで多角的なセグメントで収益を上げている点が特徴です。現在、SCSKの完全子会社化など非資源分野の強化を急いでおり、地政学的リスクや資源価格のボラティリティ(変動幅)を抑えるポートフォリオ変革が経営上の重要課題となっています。
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住友商事 まとめ
「SCSK完全子会社化で非資源をさらに強化し、ROE12%超と最高益更新を狙う総合商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU