バンダイナムコHD
Bandai Namco Holdings Inc.
「IPを軸に世界中のファンと繋がる、日本を代表する総合エンタメコングロマリット」
ひとめ診断
この会社ってなに?
バンダイナムコHDは、強力なキャラクターIPを活用し、玩具からゲーム、アミューズメントまで多角的に展開しています。FY2025の営業利益は1,802.29億円と前期比で大幅な増益を達成し、ソニーグループとの資本業務提携など新たなファンコミュニティ拡大にも注力しています。次期中期計画では2028年3月期に売上高1兆4,500億円、営業利益2,000億円を目指すなど、さらなる成長とグローバル展開を見据えています。
サービスの実績は?
株価チャート
3,882円
5,729円
儲かってるの?
バンダイナムコHDの業績は、主力であるトイホビーやゲーム事業の好調なIP展開により、FY2025/3期には売上高約1兆2,415億円、営業利益約1,802億円と大幅な成長を遂げました。一方でFY2026/3期は、一過性の要因や戦略的な投資費用を見込み、売上高1兆2,000億円、営業利益1,450億円の減収減益を予想しています。中期計画ではさらなるIP価値の向上を通じ、持続的な成長と収益力の強化を目指す方針です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 14.5% | 10.4% | 8.6% |
| FY2025/3 | 16.3% | 11.7% | 14.5% |
収益性については、事業ポートフォリオの最適化や高付加価値IPの創出により、営業利益率がFY2024/3期の8.6%からFY2025/3期には14.5%へと大きく改善しました。また、ROE(自己資本利益率)も16.3%に達しており、資本を効率的に活用した経営が行われていることが示されています。今後もデジタルとリアルを融合した戦略を通じて、さらなる利益率の向上と株主価値の増大が期待されます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 60円 | 1.47% | 39.0% |
| FY2025/3 | 71円 | 1.74% | 35.9% |
同社は利益還元を重要経営課題と位置づけ、連結配当性向35%以上を目安とした安定的かつ継続的な配当を実施しています。FY2025/3期には年間配当を71円まで引き上げ、成長の果実を株主に積極的に還元しています。今後も業績の進捗に応じて、株主との長期的な信頼関係を重視した還元方針を維持する見通しです。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 88906 | 10136 | -75237 | 99042 |
| FY2025/3 | 187337 | -62004 | -77347 | 125333 |
営業キャッシュフローは本業の好調によりFY2025/3期に約1,873億円へと大幅に増加し、安定した稼ぐ力が収益性の高さに直結しています。投資キャッシュフローについては、将来の成長を見据えた積極的な投資によりマイナス圏となりました。結果としてFCF(フリーキャッシュフロー)は約1,253億円を確保しており、充実した手元資金を背景に、ソニーとの戦略的提携や株主還元へ柔軟に振り向けています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
直近のFY2025における自社TSRは304%に達し、TOPIXの213.4%を大きくアウトパフォームしています。これは、国内外での強力なIP(アニメ・ゲーム)の展開力と、利益率の高いデジタルシフト・構造改革が投資家に高く評価された結果と言えます。
もし昔100万円買ってたら?
ゲームやアニメIPの世界的ヒットを背景に、長期的に株価は右肩上がりで推移しています。上場来安値である2010年頃に投資していれば、現在の評価額は約16倍に達する計算となり、強力なIPポートフォリオを持つ企業の長期投資における優位性を示しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 10000.0億円 | 10500.0億円 | 10502.1億円 | +5.0% |
| FY2025 | 11500.0億円 | 12300.0億円 | 12415.1億円 | +8.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1250.0億円 | 900.0億円 | 906.8億円 | -27.5% |
| FY2025 | 1600.0億円 | 1800.0億円 | 1802.3億円 | +12.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中期計画における構造改革(北米アミューズメント事業の撤退など)が奏功し、収益性が大きく改善しています。新中期計画では、ソニーGとの提携も活かしてグローバルでのIPファンコミュニティ拡大を目指し、営業利益2,000億円の達成が視野に入っています。
社長はどんな報酬?
開示された役員報酬総額はグループ全体の取締役に対する報酬であり、個別の役員報酬は必ずしも全額が代表者個人に帰属するわけではありません。業績連動報酬の比率を高めることで、企業価値向上に向けた経営陣のコミットメントを強化する方針が採られています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 1205万円 | 23人 | +4.2% |
| FY2023/3 | 1057万円 | 43人 | -12.3% |
| FY2024/3 | 1095万円 | 41人 | +3.6% |
| FY2025/3 | 1216万円 | 46人 | +11.1% |
ホールディングス(持株会社)単体の従業員は約46名と少人数で、平均年収1,216万円はエンタメ業界トップクラス。FY2023/3に人員増の影響で一時低下しましたが、FY2025/3は過去最高水準に回復。なお、事業会社のバンダイやバンダイナムコエンターテインメントは別会社の数値となります。
この会社のガバナンスは?
取締役会における女性役員比率を20.0%に高めて多様性を確保しており、ガバナンス体制の強化を図っています。81社の連結子会社を擁する大企業として、監査報酬3.77億円を投じて厳格な監査を実施し、グループ全体の経営透明性を維持しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年3月期通期連結業績予想を上方修正し、売上高12415.1億円、営業利益1802.29億円を見込むと発表。主力IPの展開が奏功し、市場の期待を上回る結果となりました。
ソニーグループとの戦略的な業務提携を発表。アニメ・マンガIPのコミュニティ拡大を目的としており、コンテンツのグローバル展開を加速させる重要な転換点です。
浅古有寿氏が代表取締役社長に就任。新たな中期経営計画の策定と、ガバナンス体制の刷新を主導し、持続的な成長に向けた新体制が始動しました。
株の売買状況と今後の予定
PER26.4倍、PBR3.33倍は同業他社と比較してややプレミアムが乗っており、市場からの高い成長期待を反映しています。信用倍率は16倍台と買い長の状態ですが、直近の業績上方修正もあり、需給面での懸念は限定的と見られます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 104164百万円 | 2671百万円 | 2.6% |
| FY2025/3 | 186470百万円 | 57169百万円 | 30.7% |
| FY2026/3 予 | 145000百万円 | 45000百万円 | 31.0% |
FY2024/3期は税務上の調整等により法人税負担が一時的に低水準となりましたが、FY2025/3期以降は適正な水準である約30%台に回帰しています。今後も業績拡大に伴い、安定的に法人税を納付する見通しです。これらの納税状況は、同社の健全な経営と法令遵守の姿勢を反映したものと言えます。
誰がこの会社の株を持ってる?
機関投資家が上位を占める標準的な大型株の株主構成。創業家の資産管理会社「ジル」が2.8%を保有し、ソニーグループも2.5%を保有しています。外国人持株比率は約40%と高水準で、グローバルIPビジネスへの評価が株主構成にも反映されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によれば、連結子会社81社を有する巨大なグループであり、リスク要因として地政学リスクやIP関連の法的紛争、為替変動が挙げられています。強固な監査体制のもと、海外売上比率の拡大などグローバル展開に伴う経営管理の重要性が増しています。
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リスク要因
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU