キヤノン
CANON INC.
「カメラとOA機器の巨人が、メディカルとITソリューションで次なる成長フェーズへ移行」
ひとめ診断
この会社ってなに?
キヤノンは祖業のカメラやプリンター事業の収益基盤を維持しつつ、メディカル事業やITソリューション領域への事業構造転換を進めています。直近の決算では売上高約4兆7,356億円、営業利益4,554億円と大幅な増益を達成しました。2030年に向けた新中期経営計画では売上高5兆6,000億円、営業利益率15%という高い目標を掲げ、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
サービスの実績は?
株価チャート
3,893円
5,179円
儲かってるの?
キヤノンは、カメラなどのイメージング事業が堅調に推移し、連結売上高は約4.6兆円と安定した収益基盤を維持しています。また、半導体露光装置や医療機器といった成長領域への投資が奏功し、営業利益は約4,554億円を確保するなど着実な利益成長を実現しました。今後は2030年に向けた新中期経営計画のもと、さらなる収益性の向上と事業構造の変革を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 7.3% | 4.9% | 9.0% |
| FY2024/12 | 4.4% | 2.8% | 6.2% |
キヤノンは、製品の付加価値向上と徹底したコスト削減により、営業利益率の改善を継続させています。ROE(自己資本利益率)は資本効率を意識した経営の結果として高い水準を維持しており、グローバル優良企業グループ構想のもとで持続的な成長性を追求しています。効率的な資本配分と高収益事業への集中投資が、高い収益性を支える主要因となっています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 140円 | 2.93% | 53.0% |
| FY2024/12 | 155円 | 3.24% | 93.6% |
キヤノンは、安定的な配当継続と増配を重視する方針を掲げており、業績成長に合わせて株主への還元を強化しています。配当性向は連結業績を勘案しながら、長期的な株主利益の最大化を念頭に決定されており、高い配当利回りと積極的な自社株買いが投資家から評価されています。資本効率を意識した還元姿勢は、今後の中期経営計画においても継続される見込みです。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 451190 | -275372 | -156729 | 175818 |
| FY2024/12 | 606831 | -297322 | -225996 | 309509 |
営業活動によるキャッシュフローは、コア事業であるオフィス機器やイメージング製品の販売が好調で、年間を通じて安定したキャッシュの創出を実現しています。投資活動においては、次世代技術開発や医療機器分野の拡大に向けた戦略的支出を継続しており、将来の成長に向けた積極的な投資姿勢が鮮明です。安定したキャッシュ創出力を背景に、株主還元と成長投資を両立させる盤石な財務サイクルを構築しています。
もし昔100万円買ってたら?
キヤノンは長年にわたり安定した配当と堅実な業績を維持してきました。直近の決算での大幅な増益と増配発表を受け、株価は52週高値圏(5,179円)に接近する場面もありました。中長期的な保有においては、安定した配当利回り(約3.5%)がトータルリターンの底上げに寄与しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 4兆3500億円 | 4兆6000億円 | 4兆7356億円 | +8.8% |
| FY2023 | 4兆2870億円 | 4兆2000億円 | 4兆1810億円 | -2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 3300億円 | 4600億円 | 4554億円 | +38.0% |
| FY2023 | 3600億円 | 3500億円 | 3450億円 | -4.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
キヤノンは既存事業の堅調な推移に加え、東芝メディカルシステムズの買収によるメディカル事業の強化や、ITS事業の拡大により事業構造の転換を図っています。2030年に向けた新中計では、営業利益率15%の達成という高い収益性の実現を目標に掲げており、成長投資と株主還元の両立が期待されます。
社長はどんな報酬?
長年経営を牽引する代表者の報酬は、長期的な企業価値向上を重視した業績連動型の設計です。従業員平均年収と比較すると倍率は高めですが、世界規模で事業を展開する大企業としては、経営責任と戦略実行の難易度を考慮した妥当な水準と言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/12 | 807万円 | 24717人 | +6.3% |
| FY2023/12 | 832万円 | 23931人 | +3.1% |
| FY2024/12 | 865万円 | 23457人 | +4.0% |
| FY2025/12 | 866万円 | 23400人 | +0.1% |
平均年収は4年間で約59万円上昇し、866万円に到達。国内電機メーカーの中では高水準。単体従業員数は約1,300名減少していますが、これはセル生産方式の高度化・自動化投資によるもの。御手洗経営のもと、生産性向上と報酬改善を両立しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2030年12月期に売上高営業利益率15%を目指す新たな長期経営構想を発表。
メディカル事業の体制強化を目的とした吸収分割を実施し、高収益化への転換を図る。
通期の税引き前利益予想を3%下方修正し、市場の注目を集めた。
株の売買状況と今後の予定
電気機器セクターの平均PERが約27倍であるのに対し、キヤノンのPERは12.0倍と割安感があります。また、配当利回りが3.5%超と業界平均を大きく上回っており、インカムゲインを狙う投資家にとって魅力的な水準にあります。信用倍率は21倍台と買い長ですが、大型株のため需給の悪化懸念は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
法人税等の支払いは、連結の税引前利益規模に対応した適正な水準で推移しており、グローバルな事業展開に伴う各地域の税務コンプライアンスを遵守しています。税引前利益の変動に応じて法人税額も連動する構造となっており、実効税率も概ね安定的に推移しています。将来の業績見通しに基づく税務計画を策定し、持続可能な企業価値向上と適切な納税義務の遂行を両立させています。
誰がこの会社の株を持ってる?
特定の支配株主が存在しない完全独立型の経営体制。金融機関が上位を占め、外国人持株比率は約30%。みずほ銀行が2.5%保有する伝統的な銀行取引関係が見られますが、経営への影響力は限定的。御手洗冨士夫会長兼社長CEOによるオーナー型リーダーシップが特徴です。
会社の公式開示情報
EDINET開示データからは、イメージング、プリンティング、メディカル、インダストリアルと多岐にわたる事業ポートフォリオが確認できます。地政学リスクや為替変動の影響を受けやすいグローバル企業である一方、成長戦略である「フェーズVII」において、生産性革新と新規領域での収益拡大を最優先課題として掲げています。
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「カメラとOA機器の巨人が、メディカルとITソリューションで次なる成長フェーズへ移行」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU