Enjin
Enjin CO., LTD.
「医療・中小企業向けPRから不動産領域へ展開を図り、高配当で株主還元を強化する転換期のPR企業」
ひとめ診断
この会社ってなに?
Enjinは中小企業や医療機関向けのPR支援を主力としながら、直近では不動産会社クロスロードを子会社化し事業領域の拡大を図っています。FY2025は売上高29.2億円、営業利益8.41億円と堅実な利益を生み出し、FY2026は売上高31.3億円を見込んでいます。中期経営計画を取り下げた一方で、総還元性向30%を目標に掲げ、予想配当利回り約5%の高還元姿勢が投資家の注目を集めています。
サービスの実績は?
株価チャート
626円
934円
儲かってるの?
Enjinの業績は、FY2024/5の売上高32.7億円からFY2025/5は29.2億円へと減収となりました。これはPR事業における競争環境の変化や、事業構造の見直しが影響したことによるものです。2026年3月期は売上高31.3億円への回復を予想しており、今後は不動産事業の買収などで新たな成長軌道を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 17.2% | 14.8% | 32.0% |
| FY2025/5 | 11.6% | 10.2% | 28.8% |
収益性については、FY2024/5に営業利益率32.0%と高い水準を誇っていましたが、FY2025/5には28.8%へと低下しました。これは人件費や販促費などのコスト負担が増加したことが主因です。ROEは11.6%と依然として高水準を維持しており、限られた資本を効率的に活用して利益を上げる体質を保っています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 36.8円 | 4.59% | 35.0% |
| FY2025/5 | 38円 | 4.74% | 49.5% |
同社は株主還元を重視しており、配当性向を指標とした積極的な利益還元を実施しています。配当利回りは4.74%と高水準にあり、投資家にとって魅力的な水準を維持しています。成長投資を継続しつつも、安定した配当の継続により株主の期待に応える方針を掲げています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 230 | -165 | -585 | 65 |
| FY2025/5 | 694 | 163 | -257 | 857 |
営業キャッシュフローはFY2025/5に約6.9億円と大幅に改善し、本業で稼ぐ力が強まりました。投資キャッシュフローがプラスに転じたのは、保有資産の効率化や事業売却等が影響しています。フリーキャッシュフローが約8.6億円と大きく増加しており、この潤沢な資金をM&Aや株主還元へ戦略的に振り向ける方針です。
もし昔100万円買ってたら?
IPO直後は期待から株価が上昇し上場来高値5,220円を付けましたが、その後の業績の伸び悩みから下落が続き、IPO初値で購入した場合は約62%のマイナスとなっています。しかし、2024年8月の上場来安値626円からは約28%反発しており、高配当利回り(約5%)を支えに底堅い動きを見せています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 2Q累計 | 未開示 | 1.9億円 | 1.9億円 | 大幅未達・下方修正 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 通期 | 32.0億円 | — | 29.2億円 | -8.7% |
| FY2024 通期 | 32.7億円 | — | 32.7億円 | 達成 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 通期 | 10.0億円 | — | 8.41億円 | -15.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画を取り下げた背景には、当初見込んでいた成長軌道からの乖離があります。直近の2026年5月期第2四半期でも経常利益を前年同期比52.5%減の1.9億円に下方修正しており、業績予想の精度に課題を残しています。今後はM&A(クロスロード買収など)を通じた成長と、総還元性向30%の株主還元方針の両立が焦点となります。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は開示資料から総額で把握可能ですが、個別の報酬額は1億円未満のため非開示となっています。報酬倍率が業界平均よりも抑制されている点は、成長フェーズにおける利益の内部留保や配当への還元を重視する同社の姿勢を反映していると考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/5 | 420万円 | 136人 | - |
従業員平均年収は420万円となっており、PR支援サービスという業態柄、若手社員の比率が高いことが平均年齢の若さと年収水準に反映されています。業績の変動に応じてインセンティブが変動する報酬体系をとっていると推測されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
不動産事業を行う株式会社クロスロードの株式66%を取得し不動産領域へ本格進出。
中期経営計画を取り下げ、経営環境の変化に伴う事業戦略の見直しを実施。
役員へのインセンティブ強化を目的に譲渡制限付株式報酬制度を導入。
株の売買状況と今後の予定
予想PERが9.3倍と業界平均と比較して割安な水準に放置されています。配当利回りが約5%と高く、インカムゲイン狙いの投資家には魅力的ですが、信用倍率が約28.9倍と買い長の状態であり、上値が重くなる要因となっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 1078百万円 | 329百万円 | 30.5% |
| FY2025/5 | 844百万円 | 305百万円 | 36.1% |
| FY2026/5 予 | 923百万円 | 317百万円 | 34.3% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動して推移しており、概ね適正な範囲内で管理されています。FY2025/5の実効税率は36.1%とやや上昇傾向にありますが、これは会計上の利益と税務上の所得の差分による一時的な影響が考えられます。次期の業績予想においても、税負担は利益水準に応じて安定的に発生する見通しです。
誰がこの会社の株を持ってる?
S&Sホールディングスが42%、本田幸大氏が16%を保有し、創業家による強い支配権が特徴。グロース市場らしく機関投資家の保有は限定的。業績悪化局面でのオーナーシップが問われる。
会社の公式開示情報
経営ビジョンに基づき、企業および医療機関向けのPR支援サービスを展開しています。直近では不動産事業の子会社化を行うなど事業領域の多角化を進めていますが、主力のPR事業における業績変動リスクが収益に直接的な影響を与える構造です。
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Enjin まとめ
「医療・中小企業向けPRから不動産領域へ展開を図り、高配当で株主還元を強化する転換期のPR企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU