シマノ
SHIMANO INC.
「世界を席巻する自転車コンポーネントの巨人が、コロナ特需後の在庫調整を乗り越え再成長を狙う」
ひとめ診断
この会社ってなに?
シマノは自転車部品と釣具で世界的なシェアを誇る製造メーカーです。コロナ禍の密回避レジャー需要で業績が急拡大しましたが、近年はその反動減とサプライチェーンにおける在庫調整の影響を受けています。FY2024の売上高は4,509.9億円、営業利益は650.85億円となりましたが、翌期予想では売上高4,700.0億円、営業利益700.0億円と回復基調を見込んでおり、欧州や中国市場の動向が鍵となります。
サービスの実績は?
株価チャート
14,895円
22,730円
儲かってるの?
シマノの業績は、世界的な自転車需要の調整局面が長引いた影響を受け、FY2024/12の売上高は4,510億円へと減収しました。一方で、純利益は前期の611億円から763億円へと大幅に伸長しており、為替差益や徹底したコスト管理が利益を下支えした形です。FY2025/12の予想では、自転車市場の在庫調整が進む中で売上高は4,700億円まで回復基調を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 7.6% | 7.0% | 17.6% |
| FY2024/12 | 8.6% | 8.0% | 14.4% |
収益性については、FY2024/12の営業利益率は14.4%と前期の17.6%から低下しており、在庫調整による販売減の影響が利益圧迫要因となりました。しかし、ROE(自己資本利益率)は8.6%へと改善しており、資本効率の向上に向けた経営努力が一定の成果を上げていることが伺えます。今後も高付加価値製品への注力による利益率の回復が課題となります。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 285円 | 1.77% | 42.1% |
| FY2024/12 | 309円 | 1.91% | 36.2% |
同社は安定的かつ持続的な利益還元を重視しており、配当総額を増額させる積極的な姿勢を見せています。配当性向を一定程度維持しつつ、株主に対して着実な還元を行う方針は長期投資家から高く評価されています。株主優待は実施していませんが、配当を通じた直接的な還元を軸とした資本政策を展開しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 114567 | -31760 | -43961 | 82807 |
| FY2024/12 | 87032 | -35810 | -49476 | 51222 |
営業キャッシュフローはFY2024/12に870億円を確保し、本業で安定した収益を生み出す能力を維持しています。投資キャッシュフローは成長投資を継続しているためマイナスとなっていますが、強固なフリーキャッシュフロー(512億円)により配当や自社株買いなどの株主還元を支える十分な原資がある状況です。今後も安定したキャッシュ創出能力が、財務戦略の安定性に直結する見込みです。
もし昔100万円買ってたら?
シマノは長期的には圧倒的なブランド力とグローバルシェアを背景にテンバガー(10倍株)以上を達成した優良銘柄です。ただし、コロナ禍の密回避レジャー需要で株価が急騰し、2021年9月に上場来高値35,550円を記録した後、現在はその反動と在庫調整によりピーク時から半値水準での推移となっています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 5000.0億円 | 4600.0億円 | 4743.6億円 | -5.1% |
| FY2024 | 4200.0億円 | 4500.0億円 | 4509.9億円 | +7.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 1050.0億円 | 830.0億円 | 836.5億円 | -20.3% |
| FY2024 | 530.0億円 | 650.0億円 | 650.8億円 | +22.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
シマノは、特需の反動による流通在庫の滞留という逆風下にありましたが、高付加価値製品への注力とコストコントロールにより、期初予想を上回る実績を達成しました。特に欧州および中国市場におけるスポーツサイクル需要の動向が今後の業績回復の鍵を握っています。2025年以降は市場在庫の適正化が進み、緩やかな回復シナリオが描かれています。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は、同業他社と比較して突出して高いわけではなく、業績目標の達成度に応じた適切な報酬設定が行われています。従業員平均年収も製造業の中では高水準であり、利益を適切に還元する体制が整っていると言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/12 | 851万円 | 1620人 | - |
| FY2023/12 | 872万円 | 1635人 | +2.5% |
| FY2024/12 | 856万円 | 1651人 | -1.8% |
| FY2025/12 | 854万円 | 1442人 | -0.2% |
平均年収は850万円台で安定しており、機械メーカーとしては業界トップクラスの給与水準。FY2025/12で従業員数が約200名減少しているが、これはグループ内の再編によるもの。平均年齢41歳台と製造業としては若め。連結ベースでは世界に12,244名の従業員を擁する。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
500億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、株主還元姿勢を強化しました。
第3四半期の連結経常利益が前年同期比6.1倍に急拡大し、収益回復の兆しを見せました。
欧州および中国市場の回復遅れを背景に、通期業績予想の下方修正を発表しました。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは20.3倍となっており、輸送用機器セクターの平均と比較するとグローバルニッチトップとしてのプレミアムが評価されている状態です。信用倍率は2.03倍と需給に大きな偏りはなく、今後の欧州・中国市場での在庫適正化の進捗が株価の触媒になると見られています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 103369百万円 | 42227百万円 | 40.9% |
| FY2024/12 | 98674百万円 | 22345百万円 | 22.6% |
| FY2025/12 予 | 70000百万円 | 0百万円 | - |
法人税等の支払いは、FY2023/12の実効税率40.9%に対し、FY2024/12は22.6%へ低下しました。これは税務上の優遇措置や繰延税金資産の影響などによる一時的な変動が考えられます。FY2025/12予想では法人税等は計上されておらず、業績動向に応じた税負担の推移には継続的な確認が必要です。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(13.3%)。注目は湊興業(9.1%)で、これは島野家(創業家)の資産管理会社。Three S(2.5%)も島野家関連で、創業家が実質的に10%超を保有。JPモルガン(6.8%)など外国法人の保有比率も高く、グローバルなスポーツ・アウトドア関連銘柄として海外投資家からの人気が高い。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報では、自転車部品事業が売上の大半を占める一方で、釣具事業が収益の柱として安定成長を支える構成が特徴です。為替変動や世界的な自転車需要の変化がリスク要因として重視されており、開示資料からはグローバルなサプライチェーン管理の重要性が読み取れます。
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シマノ まとめ
「世界を席巻する自転車コンポーネントの巨人が、コロナ特需後の在庫調整を乗り越え再成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU