日東電工
NITTO DENKO CORPORATION
「ニッチトップ戦略を極め、高収益と環境対応を両立するグローバル化学メーカー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
日東電工は、粘着テープや光学フィルムなどのニッチ市場で世界トップシェアを誇る高機能材料メーカーです。直近の第3四半期決算では売上収益7,861億円を記録し、営業利益も1,478億円と高水準を維持しています。近年はモンディ社のケア事業を799億円で買収し、さらにAIやセンサーを活用した新規事業開発を推進することで、次世代デバイス市場やヘルスケア領域への布石を打っています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,254.5円
4,068円
儲かってるの?
日東電工は高機能材料を軸としたグローバルニッチトップ戦略を展開し、売上収益は約9,000億円規模で安定した成長を維持しています。電子デバイスや自動車関連市場の需要変動による影響を受けるものの、高付加価値製品へのポートフォリオ変革により高い収益基盤を構築しました。最新の決算では、ハイエンドデバイス向け製品の堅調さが寄与し、堅実な業績推移を達成しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 10.4% | 8.2% | 15.2% |
| FY2025/3 | 13.1% | 10.4% | 18.3% |
同社は材料技術の優位性を背景に営業利益率15%〜20%という極めて高い収益性を誇っています。徹底したニッチ戦略により、価格競争に巻き込まれにくい市場で高い利益率を確保している点が強みです。また、ROE(自己資本利益率)の改善にも積極的に取り組んでおり、資本効率を重視した経営によって株主価値の向上を推進しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 260円 | 2.2% | 35.0% |
| FY2024/3 | 280円 | 2.1% | 36.2% |
日東電工は配当性向35%程度を目安とした安定的かつ持続的な利益還元を基本方針としています。業績の拡大に応じて配当額を増やす累進的な姿勢が特徴であり、長期保有する投資家からの信頼も厚い企業です。キャッシュフローの余裕を活用し、配当だけでなく自己株式取得による機動的な還元も実施しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 128453 | -62310 | -58120 | 66143 |
| FY2024/3 | 156780 | -55600 | -65400 | 101180 |
営業キャッシュフローは本業の好調さにより年間1,500億円超を創出する高い収益性を裏付けています。この潤沢な資金を背景に、成長のための戦略的投資(設備投資や事業買収)を継続しながらも、潤沢なフリーキャッシュフローを維持しています。余剰資金は株主還元や将来の技術開発へ機動的に配分されており、極めて健全なキャッシュ・マネジメントが実施されています。
もし昔100万円買ってたら?
過去10年間のスパンで見ると、日東電工は独自のニッチトップ戦略により着実に企業価値を向上させており、株価は2倍以上に成長しています。また、直近の52週安値(2,254.5円)からの反発も力強く、高収益体質と積極的な株主還元が下値支持線として機能し、安定したリターンを生み出しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 8,500億円 | 9,200億円 | 9,290億円 | +9.2% |
| FY2023 | 9,300億円 | 9,100億円 | 9,151億円 | -1.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 1,400億円 | 1,450億円 | 1,471億円 | +5.1% |
| FY2023 | 1,500億円 | 1,400億円 | 1,391億円 | -7.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「Nitto for Everyone 2025」では、営業利益1,700億円、ROE15.0%という高い財務目標を掲げています。直近の第3四半期時点で営業利益は1,478億円に達しており、目標達成に向けて高い進捗率を示しています。為替の変動やマクロ経済の不透明感はあるものの、高付加価値製品へのシフトと積極的な事業ポートフォリオ入れ替えが奏功しており、手堅い業績コントロールが評価できます。
社長はどんな報酬?
役員報酬は企業の利益水準や株主価値向上と連動しており、持続的な企業価値向上を推進するインセンティブ設計となっています。一般従業員の平均年収も業界内で非常に高く、代表者の報酬倍率は業界水準から大きく逸脱しない範囲で、バランスの取れた報酬体系が構築されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 786万円 | 6400人 | +2.5% |
| FY2023/3 | 798万円 | 6500人 | +1.5% |
| FY2024/3 | 805万円 | 6600人 | +0.9% |
| FY2025/3 | 834万円 | 6729人 | +3.6% |
平均年収は4年間で約48万円上昇し834万円に。化学業界ではトップクラスの水準です。平均年齢40.9歳、平均勤続12.7年と安定した雇用環境が特徴。グローバルニッチトップ企業として、研究開発人材への投資を重視しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
新中期経営計画を策定し、2025年度のROE目標を15.0%に設定。
Aqualung Carbon Capture社へ出資し、膜技術によるCO2回収で提携。
豊橋事業所に環境配慮型新工場の建設を決定し、成長市場への対応を強化。
株の売買状況と今後の予定
日東電工の信用倍率は3.38倍と需給バランスは比較的良好です。化学セクターの中でPERやPBRは業界平均を大きく上回るプレミアム評価を受けており、これは同社の高い営業利益率とニッチトップ市場における圧倒的な競争力が市場から高く評価されているためです。配当利回りは1.81%と控えめですが、継続的な成長への期待が株価を牽引しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 145000百万円 | 42000百万円 | 29.0% |
| FY2024/3 | 152000百万円 | 44000百万円 | 28.9% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、標準的な税率水準で推移しています。グローバルな事業展開を行っているため地域ごとの税制差はありますが、連結ベースでの実効税率は概ね30%前後で安定しています。税務コンプライアンスを重視し、適正な納税を通じて社会的な貢献を果たしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
日本マスタートラスト信託銀行が約21.5%で筆頭株主の機関投資家中心の株主構成。自社株が約10%と高く、株主還元(自社株買い)に積極的な姿勢が伺えます。外国人持株比率は27%超で、グローバルニッチトップ企業として海外投資家からの評価も高い銘柄です。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、同社は高分子合成技術を核とし、「パワー&モビリティ」「デジタルインターフェース」「ヒューマンライフ」の3領域へ注力しています。高い収益性を維持するポートフォリオ変革を推進する一方、為替変動や半導体市況の影響を強く受けるリスク要因を常に開示し、経営の健全性を保っています。
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日東電工 まとめ
「ニッチトップ戦略を極め、高収益と環境対応を両立するグローバル化学メーカー」
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU