村田製作所
Murata Manufacturing Co.,Ltd.
「世界首位のMLCCを武器に、スマホ依存からモビリティ・AIサーバー向けへポートフォリオ転換を進める電子部品の巨人」
ひとめ診断
この会社ってなに?
村田製作所は積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界トップシェアを誇る電子部品メーカーです。FY2025は売上高1兆7,433.5億円、営業利益2,797.02億円を記録し、サーバーやモビリティ向けの需要拡大が寄与しています。「中期方針2027」では売上高2兆円、営業利益率18%以上、ROIC12%以上を掲げ、AI・車載分野への戦略投資と資本効率の向上を推進しています。
サービスの実績は?
株価チャート
1,825.5円
4,322円
儲かってるの?
村田製作所の業績は、世界シェア首位を誇る積層セラミックコンデンサー(MLCC)がサーバーやモビリティ向けに伸長し、FY2025/3期には売上高約1.7兆円、純利益約2,338億円を達成しました。一方で、FY2026/3期は市場環境の変化を考慮し、売上高1.64兆円、純利益1,770億円へと減益を見込んでいます。今後も、通信・自動車・AI分野に向けた戦略的な製品投入を通じて、収益の安定化を図る見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 7.1% | 6.0% | 13.1% |
| FY2025/3 | 9.1% | 7.7% | 16.0% |
同社の収益性は、高付加価値な電子部品の強みを背景に堅調に推移しており、売上営業利益率はFY2025/3期に16.0%まで向上しました。資本効率を示すROE(自己資本利益率)も9.1%に改善し、収益性の高い事業構造が維持されています。徹底したコスト管理と技術革新により、グローバルな電子部品市場において高い競争優位性を確保しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 57円 | 1.50% | 45.6% |
村田製作所は、配当による成果の配分を重視し、長期的な企業価値の向上と安定的な配当の継続を目指しています。FY2025/3期は配当性向45.6%を維持しており、安定的な利益還元を重視する経営姿勢が示されています。中期方針では配当性向の向上やDOE(株主資本配当率)5%を目安とした還元強化を掲げており、株主への利益還元がさらに拡充される見込みです。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 489637 | -201571 | -165321 | 288066 |
| FY2025/3 | 451905 | -208070 | -242733 | 243835 |
営業キャッシュフローは安定して4,500億円規模を創出しており、主力事業であるコンデンサの高い収益性が強固な資金源となっています。投資キャッシュフローは主に次世代技術や生産能力増強に向けた資本支出に充てられ、成長に向けた投資を継続しています。財務キャッシュフローは積極的に自己株取得や配当を実施した結果として流出傾向にありますが、盤石な財務体質に基づいた健全な資本還元活動といえます。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
FY2025における自社TSRは139.6%でしたが、TOPIXの213.4%を大きくアンダーパフォームしています。この背景には、国内株式市場全体が半導体製造装置などを中心に歴史的な高値更新に沸いた一方で、同社は主力であるスマートフォン向け部品の在庫調整や需要回復の遅れが重しとなり、株価の伸びが市場平均に出遅れたことが挙げられます。
もし昔100万円買ってたら?
長期的に見れば、スマートフォンの普及とともにMLCCの需要が爆発し、株価は大きく成長してきました。近年はスマホ市場の成熟により株価のボラティリティが高まっていますが、EV化やAI投資を背景とした新たな成長サイクルへの期待から、直近1年でも堅調なリターンを示しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 16,400億円 | 16,400億円 | 16,401.6億円 | +0.0% |
| FY2025 | 17,000億円 | 17,400億円 | 17,433.5億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 2,200億円 | 2,150億円 | 2,154.4億円 | -2.1% |
| FY2025 | 3,000億円 | 2,800億円 | 2,797.0億円 | -6.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中計「中期方針2024」では、中華系スマホの低迷や在庫調整の影響で売上・利益ともに未達となりました。新中計「中期方針2027」ではROICを主要KPIに据え、AIサーバーやモビリティ分野への戦略投資(2,200億円)を通じて、収益性の改善と資本効率の向上を目指しています。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額を人数で割った平均値と従業員平均年収を比較すると、報酬格差は業界平均よりもやや控えめな水準です。これは、特定の個人への高額報酬よりも、組織全体での成果分配と企業価値の最大化を重視する同社の企業文化が反映されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 797万円 | 9771人 | +3.2% |
| FY2023/3 | 803万円 | 10089人 | +0.8% |
| FY2024/3 | 760万円 | 10401人 | -5.4% |
| FY2025/3 | 803万円 | 10865人 | +5.7% |
平均年収は803万円で電気機器業界の中でも高水準。FY2024は業績悪化に伴い一時的に低下しましたが、FY2025は回復。従業員数は4年間で約1,100名増加し1万人超の雇用規模を維持しています。京都に本社を置き、平均年齢40歳前後の安定した組織構成です。
この会社のガバナンスは?
コーポレート・ガバナンスを最重要課題と位置づけ、女性役員比率16.7%を確保するなど多様性の向上を推進しています。強固な監査体制に加え、ROIC(投下資本利益率)経営を軸とした透明性の高い経営管理を実施し、持続的な成長を実現する組織基盤を整えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
ガバナンス強化の一環として役員報酬制度の改定を決定。
第90期中間報告にてAI関連事業の成長戦略と投資計画を公表。
通期連結業績予想を修正しAI需要の拡大に伴う上振れの可能性を示唆。
株の売買状況と今後の予定
時価総額7.5兆円を誇る電子部品セクターの代表銘柄です。PER40.1倍は業界平均と比較してプレミアムがついており、市場からAIサーバーや車載向けなど高付加価値製品への期待が織り込まれています。一方で信用倍率は6.57倍とやや買い長の状態です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 220000百万円 | 43000百万円 | 19.5% |
FY2026/3期の予想納税額は約430億円となります。実効税率は約19.5%を見込んでおり、これは税引前利益2,200億円に対して算出されています。グローバルな事業展開を行っているため、各国の税制や税額控除等の影響を反映した適正な税務処理が行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行を中心に機関投資家が上位を占める安定した株主構成です。京都銀行(2.6%)と日本生命が地元の有力株主として名を連ねており、京都企業グループの結束が見える構成。外国人持株比率は約35%で、グローバルな電子部品銘柄として海外からの評価も高い企業です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、積層セラミックコンデンサを筆頭とする電子部品事業が収益の柱であり、海外売上が大半を占めるグローバル体制です。主な事業リスクとして、為替変動や半導体市場の市況悪化、また急速な技術革新に伴う製品競争の激化が挙げられます。
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リスク要因
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU