デンソー
DENSO CORPORATION
「トヨタ依存からの脱却と、ソフトウェア・電動化への巨額投資で次世代モビリティの頭脳を狙うメガサプライヤー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
トヨタグループの中核企業でありながら、グローバルな自動車部品メガサプライヤーとして確固たる地位を築く。政策保有株式(アイシン、豊田自動織機など)の売却を通じて資本効率を改善しつつ、内燃機関向け投資を縮小し、電動化やADAS(先進運転支援システム)等の成長領域へリソースを集中。直近の業績予想では売上収益7兆4,200億円、営業利益5,350億円と過去最高水準を見込んでおり、事業ポートフォリオ変革が順調に進展している。
サービスの実績は?
株価チャート
1,568.5円
2,373円
儲かってるの?
デンソーは世界有数の自動車部品メーカーとして、電動化や自動運転関連の製品群が安定した売上成長を牽引しています。近年は、円安の効果やグローバルでの販売価格適正化が進んだことで、過去最高水準の収益を達成しました。今後は、内燃機関向けから次世代技術へと事業ポートフォリオを大胆にシフトすることで、持続的な利益拡大を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 5.4% | 3.4% | 5.3% |
| FY2025/3 | 8.1% | 5.2% | 7.2% |
収益性については、自動車の電動化に伴う高付加価値製品への転換が寄与し、安定した営業利益率を維持しています。トヨタグループという強固な顧客基盤を持ちながら、海外市場でのシェア拡大も積極的に推進している点が強みです。今後も研究開発投資を継続しつつ、生産効率の改善によって資本効率(ROE)を高める方針です。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 64円 | 2.9% | 35.0% |
デンソーは配当性向35%を目標としつつ、DOE(株主資本配当率)3%を意識した安定的な増配を基本方針としています。長期的な企業価値向上を重視しており、安定配当を継続することで株主に報いる姿勢を明確にしています。株主優待制度は実施していませんが、配当を通じた積極的な直接還元によって投資家からの信頼を得ています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 450000 | -380000 | -90000 | 70000 |
本業で稼いだキャッシュは、次世代技術開発に向けた巨額の設備投資や研究開発費に充当される構造となっています。投資キャッシュフローは拡大傾向にありますが、これは将来の成長に向けた積極的な戦略投資の結果です。フリーキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、健全な投資と還元を両立させる好循環を生み出しています。
もし昔100万円買ってたら?
長期的にはグローバルサプライヤーとしての地位確立と安定した配当成長により、強固なリターンを提供してきました。直近ではトヨタグループの政策保有株式解消への期待が株価の強力な下支え要因となっており、底値圏からの反発力も強い傾向にあります。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 63,000億円 | — | 64,013億円 | +1.6% |
| FY2024 | 67,000億円 | — | 71,447億円 | +6.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 4,800億円 | — | 4,261億円 | -11.1% |
| FY2024 | 5,100億円 | — | 5,189億円 | +1.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
自動車業界の急激な変化の中、内燃機関から電動化・ソフトウェア領域への事業ポートフォリオ変革を推進しています。直近では円安効果に加え、不採算事業の見直しや原価低減が寄与し、会社側の業績予想は幾度か上方修正されるなど底堅い推移を見せています。今後は半導体やADAS関連への先行投資をいかに効率良く回収できるかが焦点となります。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は、業績連動報酬や中長期的な企業価値向上を意識した報酬体系が組み込まれています。一般従業員の給与水準も高いことから、役員と従業員の報酬倍率は製造業のグローバル企業として標準的な範囲内に収まっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 786万円 | 45152人 | +3.5% |
| FY2023/3 | 811万円 | 44758人 | +3.2% |
| FY2024/3 | 839万円 | 43980人 | +3.5% |
| FY2025/3 | 863万円 | 43781人 | +2.9% |
平均年収は4年間で約77万円上昇し、年率+3%前後の安定的な昇給が続いています。一方、単体従業員数は約1,400名減少しており、効率化・自動化投資による生産性向上が進んでいます。平均年齢44.8歳、平均勤続年数23.1年と長期雇用が根付いた企業文化です。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
映像解析AI技術を持つフューチャースタンダードを完全子会社化し、予防保全や省エネ事業を強化。
ロームとの半導体分野における戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意を発表。
ADAS(先進運転支援システム)戦略説明会を開催し、次世代技術の市場優位性をアピール。
株の売買状況と今後の予定
時価総額は国内の自動車部品メーカーとして圧倒的トップ。PBRは1倍を回復しており、資本収益性を意識した経営が市場から一定の評価を得ています。信用倍率は約9倍とやや買い長ですが、流動性が極めて高いため需給悪化への懸念は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 520000百万円 | 150000百万円 | 28.8% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動しており、適正に算出されています。実効税率は、日本の法定税率に近い水準で推移しており、大きな特例措置や税務上の歪みは確認されません。グローバル展開に伴う各国の税制や税額控除を反映しつつ、納税義務を適切に果たしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
トヨタ自動車が22%を保有するトヨタグループの中核企業です。豊田自動織機(トヨタ創業家系)も5.8%を保有しており、トヨタグループ合計で約33%を占めます。信託銀行経由の機関投資家保有も高く、海外投資家からの注目度も高い銘柄です。
会社の公式開示情報
EDINET等の開示情報によると、売上収益は7兆円規模の極めて巨大な連結事業規模を有しており、電動化や自動運転に関連する高度な電子デバイス事業が成長を牽引しています。一方で、世界的な自動車生産台数の変動や原材料価格の高騰を主要な経営リスク要因として挙げています。
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デンソー まとめ
「トヨタ依存からの脱却と、ソフトウェア・電動化への巨額投資で次世代モビリティの頭脳を狙うメガサプライヤー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU