TDK
TDK CORPORATION
「スマホ依存から脱却し、AIエコシステムと車載に成長の軸足を移す総合電子部品メーカー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
TDKはHDD用磁気ヘッドや二次電池などの受動部品を主力とする電子部品大手です。FY2025の実績では売上高2兆2,048億円、営業利益2,241億円を記録し、直近ではAI導入に向けた米SoftEye社の買収など、重点領域への戦略投資を加速させています。直近の通期予想を売上高2兆4,700億円へ上方修正するなど、構造改革と為替の追い風を受け、力強い成長軌道を描いています。
サービスの実績は?
株価チャート
1,165円
2,757.5円
儲かってるの?
TDKは電子部品大手として堅調な成長を維持しており、2025年3月期には売上高が約2.2兆円、営業利益が約2,242億円を達成しました。スマートフォン向け二次電池やセンサ応用製品の需要拡大が収益を大きく押し上げています。2026年3月期においても、売上高2.37兆円、営業利益2,450億円という増収増益の予想を掲げ、さらなる業績拡大が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 7.3% | 3.7% | 8.2% |
| FY2025/3 | 9.2% | 4.7% | 10.2% |
収益性については改善傾向にあり、2025年3月期の営業利益率は10.2%と前期の8.2%から顕著に向上しました。高付加価値な製品ポートフォリオへの転換と徹底したコスト構造改革が利益率の改善を支えています。ROE(自己資本利益率)も9.2%まで上昇しており、資本効率を重視した経営が着実に成果を生んでいます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 116円 | 5.29% | 35.3% |
TDKは配当金による直接的な利益還元を重視しており、安定的な配当維持を基本方針としています。配当性向35%前後の水準を目標とし、業績拡大に合わせて株主へ適切に利益を分配する姿勢をとっています。なお、株主優待制度は実施しておらず、すべての還元を配当と成長投資に集中させています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 447007 | -216592 | -146368 | 230415 |
| FY2025/3 | 445839 | -244842 | -143333 | 200997 |
営業キャッシュフローは2期連続で約4,460億円規模を確保しており、事業による安定した稼ぐ力が示されています。積極的な設備投資やAI技術強化のための買収費用を投じながらも、フリー・キャッシュ・フローは2,000億円超を維持する高い収益体質を誇ります。財務キャッシュフローは、配当金支払いや借入金の返済に充てられ、規律ある資本配分が行われています。
もし昔100万円買ってたら?
長期的には、スマートフォン向け二次電池の急成長により株価は数倍に成長しています。直近でも、AI関連や車載向けの部品需要の拡大、構造改革による業績上振れが好感され、52週安値からほぼ倍増する堅調なパフォーマンスを見せています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 20500億円 | — | 21038億円 | +2.6% |
| FY2025 | 23700億円 | 24700億円 | — | +4.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1900億円 | — | 1728億円 | -9.0% |
| FY2025 | 2450億円 | 2650億円 | — | +8.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期計画では売上高2兆円を前倒しで達成した一方で、コロナ禍等の外部環境の影響もあり営業利益率12%の目標は未達に終わりました。しかし、新中計では新たにROICを財務KPIとして採用し、AI分野のM&Aや構造改革を推進しており、通期予想を上方修正するなど収益性の改善が期待されます。
社長はどんな報酬?
代表者の報酬は、グローバル企業としての責任や業績連動部分を考慮した水準です。従業員平均年収と比較しても過度な乖離は見られず、同業界の標準的な役員報酬倍率の範囲内に収まっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 782万円 | 5719人 | +2.0% |
| FY2023/3 | 789万円 | 5902人 | +0.9% |
| FY2024/3 | 783万円 | 6037人 | -0.8% |
| FY2025/3 | 830万円 | 6241人 | +6.0% |
平均年収は830万円(FY2025/3)で電気機器業界の中では高水準。直近は+6%の大幅昇給を実施。従業員数も4年間で522名増加しており、成長投資と人材確保を両立。連結ベースでは世界30カ国超で10.5万人が在籍するグローバル企業。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
米国のSoftEyeを買収し、スマートグラス向けAI技術の強化を加速。
Astemoに対し車載用電源事業を承継し、事業ポートフォリオを最適化。
通期連結業績を売上高2兆4,700億円へ上方修正し、最高益更新を見込む。
株の売買状況と今後の予定
TDKのPERは23.1倍、PBRは2.31倍と、電気機器セクターの平均をやや上回るプレミアム評価を受けています。これは同社のAI関連エコシステムへの参入や、円安メリットを享受しやすい事業構造への成長期待が反映されていると推測されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 245000百万円 | 65000百万円 | 26.5% |
2026年3月期の税引前利益は2,450億円と予想され、これに伴う法人税等の負担額は約650億円を見込んでいます。実効税率は約26.5%となっており、グローバル展開する企業としての標準的な水準で推移しています。適正な納税を通じて、地域社会や各国経済への貢献を継続する方針です。
誰がこの会社の株を持ってる?
典型的な機関投資家中心の株主構成です。信託銀行2社で約40%を保有しており、海外機関投資家の比率も高い。特定の大株主に依存しない安定した構造で、経営の独立性が高い企業です。外国法人の保有比率は約35%と、グローバル電子部品メーカーとして海外投資家からの評価も高い水準。
会社の公式開示情報
TDKは磁気ヘッドやコンデンサーなどの受動部品、二次電池において圧倒的なシェアを持ち、AIや車載関連ビジネスといった成長領域へのポートフォリオ転換を加速させています。リスク要因としては、地政学的なサプライチェーンの変動や、エレクトロニクス市場の急速な需要変化が挙げられます。
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TDK まとめ
「スマホ依存から脱却し、AIエコシステムと車載に成長の軸足を移す総合電子部品メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU