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6702 プライム

富士通

FUJITSU LIMITED

3,520
+77円 (+2.24%)
3/5 時点

「ハードウェア依存から脱却し、データ・AI領域へ軸足を移す『AIの富士通』への転換期」

ひとめ診断

業績
好調
配当
少なめ
安全性
普通
稼ぐ力
高い
話題性
好評

この会社ってなに?

富士通は従来のSI事業・ハードウェア中心から、データサイエンスやAIを活用したサービスソリューションへの構造改革を進めています。直近のFY2025決算では売上高3兆5,501.2億円に対し、営業利益は2,650.8億円を確保しました。ブレインパッドの買収やNVIDIAとの提携など、AI計算基盤とコンサルティング能力の強化を通じた高収益化が投資家から注目されています。

電気機器 プライム市場 時価総額 7.0兆

サービスの実績は?

14.42%
自己株式保有比率
2025年9月時点
高水準の株主還元
50%
温室効果ガス削減目標(Scope1・2)
2020年度比
進行中
+20pt
従業員エンゲージメント(NPS)向上
2022年度比
人的資本投資の強化
数字を見てみよう
投資の基本、業績と配当をチェック

株価チャート

データ: 2024-12-03 〜 2026-03-05(J-Quants API)
04/07 日経平均が前日比-7.8%の大幅下落
04/08 日経平均が前日比+6.0%の大幅上昇
04/10 日経平均が前日比+9.1%の大幅上昇
52週レンジでの現在位置
安値
2,514.5円
現在値
3,520円
高値
4,668円
安値圏 中間 高値圏

儲かってるの?

順調に稼いでいます
FY2024/3 売上 37560.6億 / 利益 1602.6億
FY2025/3 売上 35501.2億 / 利益 2650.9億
FY2026/3 予 (予想) 売上 34500.0億 / 利益 3600.0億
売上 営業利益 赤字

富士通の直近業績は、ITサービスを中心とした構造改革の効果により営業利益が着実に成長傾向にあります。FY2025/3には売上収益が約3兆5,501億円となった一方、営業利益は前期の約1,603億円から約2,651億円へと大幅に伸長しました。FY2026/3予想では、さらに利益率の改善が進み、最終利益が約3,900億円規模に達する見込みです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE(自己資本利益率)
11.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)
6.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.5%
売上のうち利益になった割合
ROE ROA 営業利益率
FY2024/3 13.3% 7.2% 4.3%
FY2025/3 11.6% 6.3% 7.5%

収益性については、事業構造の転換が功を奏しており、営業利益率が前期の4.3%から7.5%へと大きく改善しています。ROE(自己資本利益率)は11.6%と高い水準を維持しており、資本効率を重視した経営が数字に表れています。今後もデジタルサービス領域への集中投資により、更なる利益率の向上が期待されます。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
配当利回り
0.80%
株主優待
なし
1株配当 利回り 配当性向
FY2024/3 260円 7.39% 191.8%
FY2025/3 28円 0.80% 23.2%

配当方針は持続的な成長を考慮した株主還元を重視しており、利益水準に応じた適切な配分を行っています。FY2024/3には特別配当などの影響で配当性向が一時的に191.8%となりましたが、FY2025/3以降は業績の安定成長に基づいた持続可能な水準へ移行しています。現在は株主優待を実施しておらず、配当金を通じた直接的なキャッシュによる還元に注力しています。

割安?割高?

同じ業界の平均と比べると…

PER 割安寄り
この会社
15.8倍
業界平均
27.4倍
PBR 割高寄り
この会社
3.59倍
業界平均
1.7倍
配当利回り 少なめ
この会社
0.79%
業界平均
1.5%
時価総額
この会社: 7兆3,317億円 業界平均: 業界上位クラス

PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)

もっと深く知る
財務の健全性と過去の実績

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率 49.8%
0% 30% (注意ライン) 50% (安全ライン) 100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
19020.7億円

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+303882
営業CF / 百万円
投資に使ったお金
-89176
投資CF / 百万円
借入・返済など
-240454
財務CF / 百万円
手元に残ったお金
+214706
FCF / 百万円
営業CF 投資CF 財務CF FCF
FY2024/3 309221 -157239 -181488 151982
FY2025/3 303882 -89176 -240454 214706

営業キャッシュフローは毎期約3,000億円規模の安定した創出力を誇り、本業の稼ぐ力が盤石であることを示しています。投資キャッシュフローが抑制される中で、フリーキャッシュフロー(自由な資金)が前期の約1,520億円から約2,147億円へと拡大している点は、経営の質が向上している証左です。この潤沢な資金は、成長投資や株主還元に柔軟に充当できる体制にあります。

株主にどれだけ報いた?

TOPIXを上回っています
自社TSR(最新)
314.8%
株主総利回り
TOPIX(最新)
213.4%
市場平均

※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを上回って推移しています。FY2025時点では自社TSRが314.8%に達し、TOPIXの213.4%を大きくアウトパフォームしました。これは、不採算事業の整理やハードウェア事業からの選択と集中、および大規模な自己株式取得によるEPS向上が投資家の強い支持を集めた結果と言えます。

もし昔100万円買ってたら?

上場来安値(1950年代)で購入 +9957.1%
100万円 → 10057.1万円
+9957.1万円
買値 35円 → 現在 3,520円
52週安値で購入 +40.0%
100万円 → 140.0万円
+40.0万円
買値 2,514.5円 → 現在 3,520円
1年前(推定)に購入 +35.4%
100万円 → 135.4万円
+35.4万円
買値 2,600円 → 現在 3,520円

富士通の株価は、レガシーITからの脱却とAI・クラウドへの事業転換が評価され、堅調に推移しています。特に自社株買い(総還元600億円規模)や積極的な株主還元姿勢が下値を支えており、52週安値から投資した場合でも+40.0%の優れたリターンをもたらしています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
サービスシフトによる利益率向上は見られるものの、トップラインの伸び悩みと期初予想からの未達が課題。
2023-2025年度 中期経営計画
FY2023〜FY2025
調整後営業利益: 目標 3100億円 順調 (2650.8億円)
85.5%
EPS(1株当たり利益)成長: 目標 CAGRでの定量目標 順調 (120.9円)
80%
温室効果ガス削減(Scope3): 目標 12.5%削減 やや遅れ
50%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2024 38000億円 37560.6億円 -1.1%
FY2025 37600億円 35501.2億円 -5.5%
営業利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2024 3200億円 1602.6億円 大幅未達
FY2025 3300億円 2650.8億円 -19.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画ではサービスソリューションを中心とした収益性の向上を掲げており、調整後営業利益3,100億円の達成を目指しています。直近のFY2025実績では営業利益2,650億円まで到達しましたが、ハードウェア部門の縮小やマクロ環境の影響により売上高は期初予想に届いていません。今後はブレインパッド買収やAI領域の拡充による高付加価値化がカギとなります。

中の人を知る
社長の報酬、社員の給料

社長はどんな報酬?

代表取締役社長兼CEO
時田隆仁
推定約50,600万円
約53.3倍
社長/社員
業界平均: 10〜20倍
従業員平均
約950万円
一般的な大企業と比較して報酬倍率は極めて保守的。

代表者の報酬は業績連動部分が大きいものの、従業員との報酬倍率は他業種と比較して極めて低く、非常にフラットな報酬体系を採用しています。これは組織内での公平性を重視する企業文化を反映しており、過度な格差を生まない経営姿勢がうかがえます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
929万円
従業員数
34850人
平均年齢
43.1歳
平均年収 従業員数 前年比
FY2022/3 859万円 34430人 +1.2%
FY2023/3 878万円 35092人 +2.2%
FY2024/3 965万円 35924人 +9.9%
FY2025/3 929万円 34850人 -3.7%

FY2024/3にジョブ型人事制度の本格導入で平均年収が一気に965万円に上昇。FY2025/3は若手採用増による平均年齢低下と構成変化で929万円に調整されたが、依然として電気機器業界トップクラスの水準。平均勤続年数18.2年と人材定着率も高い。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 3名(21.4%) 男性 11名
21%
79%
監査報酬
74,300万円
設備投資額
515.0億円
平均勤続年数(従業員)
18.2年
臨時従業員数
12327人

女性役員比率が21.4%に達しており、多様性を尊重した経営ボードの構築を推進しています。強力な指名・報酬委員会の下、適時開示や監査体制の透明性を高め、グローバルIT企業として国際的なコーポレートガバナンス基準に沿った経営を行っています。

世の中の評判
メディアはこの会社をどう見てる?

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調」
報道件数(30日)
482
前月比 +12.5%
メディア数
124
日本経済新聞, 株探, ITmedia, Yahoo!ファイナンス, 日経電子版
業界内ランキング
上位 5%
電気機器業界 280社中 12位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的
報道件数の推移
掲載メディア分布

どんな話題が多い?

決算・業績 40%
AI・DX戦略 30%
M&A・提携 20%
株主還元 10%
同業他社とのメディア露出比較

最近の出来事

2025年9月 新インフラ事業

米Arrcus社とAIを支える次世代ネットワークインフラの強化を発表。

2025年10月 ブレインパッドTOB

データサイエンス企業であるブレインパッドへの公開買付けを開始し、データ・AI活用基盤の強化を図る。

2026年1月 3Q大幅増益

2026年3月期第3四半期において、最終利益が3.5倍増益となる好調な決算を発表。

詳細 & リンク
投資判断のための詳細データ

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,450,100株
売り残75,800株
倍率32.29倍
2026年2月27日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表 2026年4月下旬
定時株主総会 2026年6月下旬

富士通のPERは15.8倍と、電気機器セクターの平均(27.4倍)と比較して割安な水準にあります。一方でPBRは3.59倍と高く、自己資本に対する収益性の高さが市場から評価されています。信用倍率が高水準であるため、短期的な需給の重さには留意が必要です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益 法人税等 実効税率
FY2026/3 予 360000百万円 0百万円 -

税金費用については、過去の繰延税金資産の取り崩しや一時的な会計上の調整などが発生することで、実効税率が変動する場合があります。FY2026/3予想では、税引前利益が3,600億円を見込む一方で、税金費用の計上状況や調整により実効税率がマイナス表記となっています。これは特例的な要因によるものであり、通常の納税負担とイコールではない点に注意が必要です。

誰がこの会社の株を持ってる?

日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 16.83%
日本カストディ銀行(信託口) 7.09%
State Street Bank 505001 3.34%
JPMorgan Chase Bank 3.3%
その他(機関投資家・個人) 69.44%

外国人株主比率が約41%と高く、グローバルIT企業としての評価が反映された構成。信託銀行が上位を占める典型的な大型株の株主構造。富士通従業員持株会(1.65%)もあり、社員のコミットメントも見える。

会社の公式開示情報

役員報酬

126,500万円
取締役5名の合計

EDINET開示情報によると、同社はSI(システムインテグレーション)事業から「AI・デジタルソリューション企業」へのポートフォリオ変革を推進しており、国内外の買収や提携を通じて収益構造を強化しています。一方で、地政学リスクやサプライチェーンの変動を重要な経営リスクとして認識し、ガバナンス体制によるリスク管理を徹底しています。

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リスク要因

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富士通 まとめ

業績
好調
配当
少なめ
安全性
普通
稼ぐ力
高い
話題性
好評

「ハードウェア依存から脱却し、データ・AI領域へ軸足を移す『AIの富士通』への転換期」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU