オムロン
OMRON Corporation
「制御機器とヘルスケアの老舗が、データ活用と事業絞り込みで再成長を狙う転換期」
ひとめ診断
この会社ってなに?
オムロンは制御機器を主力としつつ、iCARE買収などで健康経営ソリューションへの展開を加速しています。直近の業績は中国市場の低迷や構造改革の影響で苦戦しており、今期の営業利益予想を545億円に下方修正しています。長期ビジョン「SF2030」に向け、13事業への集中投資とポートフォリオ再構築により、収益性の反転攻勢を目指す投資家注目のフェーズです。
サービスの実績は?
株価チャート
3,503円
5,655円
儲かってるの?
オムロンは、制御機器事業を中心としたポートフォリオの再構築と構造改革を推進しており、直近の決算では不透明な市場環境の中でも収益基盤の安定化を図っています。中国市場の減速による影響が続く一方で、注力事業への集中投資を通じて持続的な成長に向けた利益率の改善を目指しています。今後は、FA(ファクトリーオートメーション)分野などの高付加価値事業による増収増益の実現が業績回復の鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 0.9% | 0.6% | 4.2% |
| FY2025/3 | 1.7% | 1.2% | 6.7% |
現在のオムロンは、収益性の低い事業の整理と構造改革の過渡期にあり、効率性を重視した経営体制への転換を進めています。特にコア事業における利益創出能力の回復が最優先課題となっており、生産性の向上とコスト構造の見直しを徹底しています。将来的には、これらの改革によって資本効率の改善(ROEの向上)と持続的な営業利益率の拡大を目指す方針です。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 104円 | 2.54% | 252.6% |
| FY2025/3 | 104円 | 2.54% | 125.9% |
オムロンの配当方針は、持続的な成長と株主への利益還元を両立させることを基本としています。業績連動型の配当や自己株式の取得を通じて、長期的な視点で総還元性向を高めることを重視しています。市場環境が変化する中でも、安定的な配当水準の維持と将来的な増配を視野に入れた資本政策を展開しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2023/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2024/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2025/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2026/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
キャッシュフロー計算上の各項目は、現在の構造改革に伴う一時的な投資負担やキャッシュの配分見直しを反映した形となっています。営業活動によるキャッシュフローは、コア事業の収益力強化を通じて安定的な創出を図る段階にあります。今後は事業ポートフォリオの適正化による投資の選別を強化し、フリーキャッシュフローの最大化を目指すことで、株主還元や成長投資への資金配分を柔軟に検討する方針です。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
直近5年間のTSR(株主総利回り)は、全期間を通じてTOPIXをアンダーパフォームしています。特に直近2年間は、中国依存度の高さによるファクトリーオートメーション事業の失速と度重なる業績の下方修正が市場から嫌気され、株価の低迷が顕著に表れています。
もし昔100万円買ってたら?
長期的には莫大なリターンを生んでいますが、直近では中国市場の低迷や業績下方修正の影響により、過去1年間でマイナスのリターンとなっています。大規模な構造改革と事業ポートフォリオ見直しによる業績の底打ち反転が期待される局面です。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 600億円 | 545億円 | 545億円 | -9.1% |
| 2024年3月期 | 1000億円 | — | 416億円 | -58.4% |
| 2023年3月期 | 930億円 | — | 1006億円 | +8.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 8500億円 | — | 8017億円 | -5.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中国市場の低迷やファクトリーオートメーションの需要減により、既存の中期経営計画「SF 1st Stage」の利益目標は大幅な未達となりました。今後は13の注力事業への絞り込みと全社的な構造改革を通じて、2030年度の営業利益1400億円を目指す再建フェーズにあります。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額は5名で7億8,600万円ですが、代表者の報酬は業績連動報酬の比率が高く、企業価値向上を強く意識した設計になっています。従業員年収と比較しても過度に乖離しておらず、適正な水準と言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 849万円 | 4610人 | +1.8% |
| FY2023/3 | 898万円 | 4621人 | +5.8% |
| FY2024/3 | 873万円 | 4538人 | -2.8% |
| FY2025/3 | 820万円 | 3873人 | -6.1% |
構造改革「NEXT2025」によりFY2025/3の従業員数は3,873名と前年比-665名に減少。平均年収もFY2023/3の898万円から820万円に低下しているが、これは人員構成の変化(早期退職者の影響)も関係。京都の名門企業として800万円台の給与水準を維持しており、業界平均を上回ります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%とさらなる多様性の向上が求められる段階ですが、指名委員会等設置会社に準じた透明性の高い監査体制を敷いています。時価総額1兆円規模の巨大企業として、持続可能な社会価値創出に向けたガバナンス強化を推進中です。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
健康経営支援のiCAREの全株式を取得し、データ活用型ヘルスケア事業の拡大を加速。
第2四半期決算にて通期業績予想の修正を発表し、構造改革による収益改善への注力が鮮明に。
第3四半期決算発表において通期税引き前利益を4%下方修正し、市場の警戒感を呼ぶ。
株の売買状況と今後の予定
PERは51.0倍と電気機器セクター平均と比較して割高に見える水準にあります。これは足元の利益水準が構造改革費用や需要減で一時的に落ち込んでいるため表面的なPERが高騰している背景があり、本来の稼ぐ力を取り戻せるかが焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に連動して算出されています。業績が構造改革などの影響を受ける中、実効税率は通常の税率水準で推移する見込みです。将来的な利益成長と税務コストの適正化を図ることで、企業価値の最大化に努めています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行が上位を占める機関投資家中心の構成。注目はアクティビストファンドJAPAN ACTIVATION CAPITALが合計約3.9%を保有している点で、経営改革・資本効率向上への圧力が存在。京都銀行(3.58%)は京都企業間の安定株主として長期保有。従業員持株会も1.95%を保有し、社員の経営参加意識が高い。
会社の公式開示情報
役員報酬
制御機器を主軸にヘルスケアや電子部品を展開する多角的な事業構成であり、中国市場の需要変動や半導体不足といった外部環境のリスク要因を重点的に管理しています。現在、成長戦略としてノンコア事業の見直しと注力事業への投資集中を進めています。
最新ニュース
リスク要因
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オムロン まとめ
「制御機器とヘルスケアの老舗が、データ活用と事業絞り込みで再成長を狙う転換期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU