マキタ
Makita Corporation
「電動工具のグローバル・トップブランド、脱炭素を追い風に充電式製品への完全シフトで次世代成長を狙う」
ひとめ診断
この会社ってなに?
マキタは電動工具や園芸用機器の分野で世界的なシェアを誇るメーカーであり、近年はエンジン式からの脱却とバッテリー駆動(充電式)製品への移行を強力に推し進めています。現在の株価は5,680円、時価総額は約1.59兆円で推移しています。直近の2025年3月期第3四半期累計決算では、売上収益が5,687億円(前年同期比横ばい)を維持したものの、営業利益は762億円(同7.4%減)と足踏み状態が見られます。脱炭素社会の実現に向けた先行投資と在庫調整が一巡し、再び成長軌道に乗れるかが今後の焦点です。
サービスの実績は?
株価チャート
3,674円
6,130円
儲かってるの?
マキタの直近の業績は、世界的な住宅需要の変動や原材料価格の高騰といった外部環境の影響を受けつつも、電動工具のグローバルリーダーとしての確固たる市場シェアを維持しています。売上収益は安定した水準を確保していますが、為替の影響や物流費用の増加により、利益面では一時的な調整局面が見られます。今後は、高収益体質の再構築を目指した製品ミックスの最適化や、コスト削減策の徹底により、安定した成長軌道への回帰を追求しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 5.0% | 4.1% | 8.9% |
| FY2024/3 | 5.0% | 4.1% | 8.9% |
| FY2025/3 | 8.5% | 7.2% | 14.2% |
収益性については、電動工具業界特有の高い付加価値とブランド力を背景に、長年安定した営業利益率を記録してきましたが、直近ではコスト上昇の影響を強く受けています。特に、グローバルな販売網を支えるための販管費や、原材料・物流コストの増大が営業利益を押し下げる要因となっています。現在は、価格改定や高単価な充電製品へのシフトを強化することで、再び高い収益性を回復させることが経営の最優先課題となっています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 100円 | 1.7% | 35.0% |
マキタの配当方針は、連結業績に基づき配当性向を意識した継続的かつ安定的な利益還元を行うことを基本としています。業績の変動に合わせて柔軟に調整しつつも、株主への還元を経営の重要事項と位置づけています。長期的な企業価値向上を重視した経営の一環として、配当と株主優待の両面から充実した株主還元策を推進しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2023/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2024/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2025/3 | 237086 | -25619 | -191277 | 211467 |
| FY2026/3 | 129874 | -37872 | -33545 | 92002 |
営業キャッシュフローは、当期約1,299億円を確保し、本業で高い現金創出能力を維持しています。投資キャッシュフローは、成長に向けた生産設備や拠点拡充への投資により約379億円の支出となりました。結果としてフリーキャッシュフローは順調に黒字を維持しており、強固なキャッシュ創出力を背景とした持続的な成長投資と株主還元をバランスよく行っています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
マキタの過去5年間のTSR(株主総利回り)は、当期が158.5%となったものの、TOPIXの213.4%に対してアンダーパフォーム(劣後)しています。これは、巣ごもり需要の反動減や欧米市場での流通在庫の調整局面が長引いたことが影響しており、市場全体の上昇ペースには追いつけなかったことが背景にあります。
もし昔100万円買ってたら?
電動工具の世界的普及とブランド力の向上により、長期的な株主価値の増大を実現してきました。直近1年間でも、底値圏から堅調に反発し、プラスのリターンをもたらしています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 700,000百万円 | — | 738,500百万円 | +5.5% |
| 2025年3月期 | 730,000百万円 | 753,130百万円 | 進行中 | +3.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 60,000百万円 | — | 67,500百万円 | +12.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 60,000百万円 | 79,338百万円 | 進行中 | +27.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
マキタは短期的な売上成長よりも、充電式製品へのシフトという中長期的な戦略を優先しています。直近では最終利益を上方修正するなど、原価低減や為替の恩恵も受けて堅調な進捗を見せています。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額は11名で3億2,400万円であり、一人当たりの平均報酬は非常に適正な水準に抑えられています。日本企業の中でも代表者の報酬倍率が業界平均と比較して著しく低い部類に入り、株主利益を最優先する堅実で慎重な経営風土が報酬体系にも色濃く現れています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 701万円 | 3380人 | -2.1% |
| FY2024/3 | 647万円 | 3400人 | -7.7% |
| FY2025/3 | 695万円 | 3431人 | +7.4% |
平均年収はFY2024/3に一時647万円に低下しましたが、FY2025/3は695万円に回復。業績連動の賞与が大きく影響しており、FY2023/3の業績悪化が翌年の賞与減に反映された形です。平均年齢39.9歳と若く、愛知県の製造業としては堅実な水準です。
この会社のガバナンスは?
マキタのガバナンス体制は、伝統的な日本企業の形態を踏襲しつつ、近年は指名・報酬委員会の活用など透明性向上を図っています。女性役員比率は7.1%(1人/13人)と、経営層のジェンダー多様性については依然として改善の余地を残しているものの、監査体制の強化やコーポレートガバナンスの充実に継続して取り組んでいます。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期の通期業績予想を修正し、市場動向への対応力をアピールしました。
第1四半期決算にて20%の最終増益を達成し、安定した成長基盤を証明しました。
今期の最終利益見通しを27%上方修正し、投資家からの信頼度を高めました。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率が0.69倍と売り長の状態にあり、ショートカバーによる株価上昇圧力が働きやすい需給環境となっています。PERは業界平均より高く、市場からのブランド力・成長期待が織り込まれています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 | 110000百万円 | 30000百万円 | 27.3% |
マキタは多国籍企業として世界各地で事業を展開しており、各国の税制に基づき適切な納税を行っています。当期の税引前利益約1,100億円に対し、法人税等は約300億円を見込んでいます。実効税率は約27.3%となっており、グローバルな事業活動に応じた標準的な水準で推移しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行経由の機関投資家が上位を占めるバランスの取れた株主構成です。マルワは創業家関連の企業で3.23%を保有。外国人投資家比率が高く(推定40%超)、グローバルな電動工具需要への期待が反映されています。安定配当と自社株買いで株主還元にも積極的な姿勢です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は電動工具の製造・販売を主軸に世界的な事業を展開しており、為替変動や原材料価格の高騰が主な事業リスクとして挙げられています。また、製品の市場競争力を維持するために研究開発および設備投資に175.9億円を投じるなど、技術革新を重視した経営姿勢が財務諸表から読み取れます。
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マキタ まとめ
「電動工具のグローバル・トップブランド、脱炭素を追い風に充電式製品への完全シフトで次世代成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU