ジーニー
GENIEE, INC.
「広告プラットフォーム×マーケティングSaaS×AIの三位一体で過去最高益を更新、グロース市場の注目成長株」
ひとめ診断
日本発の世界的テクノロジー企業を目指す、マーケティングAIの旗手
日本発の世界的なテクノロジー企業となり、日本とアジアに貢献する
この会社ってなに?
あなたがスマホでニュースサイトやアプリを見ているとき、画面に表示される広告。その裏側で、どの広告を表示するかを0.1秒以内に自動決定しているのがジーニーの「GENIEE SSP」です。国内外2万社以上のメディアが利用する広告配信プラットフォームで、広告主とメディアをつなぐ仕組みを提供しています。さらに営業支援ツール「GENIEE SFA/CRM」は6,300社超に導入され、最近ではChatGPTのような生成AIを企業向けに提供する「JAPAN AI」も急成長中。広告・営業・AIの3本柱で企業のマーケティングを丸ごと支援しています。
2025年3月期は売上収益113.2億円(前期比+41%)、営業利益25.2億円(同+64%)と大幅な増収増益で過去最高益を更新。広告プラットフォーム事業のSSPが国内最大級の2万社超に採用され、マーケティングSaaS事業はARR34億円へ成長。2023年設立のJAPAN AI社がAIエージェント100種超を展開し、新たな収益柱として急成長中。2026年3月期も売上収益153億円(+35%)を見込むが、2Q時点で通期予想を下方修正しており進捗に注視が必要です。
社長プロフィール
「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」をパーパスに掲げ、広告テクノロジー・マーケティングSaaS・AIの三位一体で事業を展開。リクルート出身の技術者として自らSSPを開発し、創業から15年で売上100億円超・連結877名の企業グループに成長させた。
この会社のストーリー
工藤智昭氏がリクルート退社後、東京都港区でジーニーを設立。独自開発のSSP(サプライサイドプラットフォーム)で広告テクノロジー事業をスタート。
シンガポール子会社を設立し、東南アジアへの海外展開を開始。2013年にはベトナム、2015年にはインドネシアにも進出し、アジア圏でのSSPネットワークを構築。
2017年12月に東証マザーズ上場を達成。初値2,970円で注目を集め、M&Aによる成長戦略の基盤となる資金調達を実現した。
CRM/SFAシステム「ちきゅう」を事業承継し、広告プラットフォーム以外の収益柱としてマーケティングSaaS事業を開始。現在のGENIEE SFA/CRMへと発展。
営業赤字に転落し、2期連続で赤字を計上。チャモ社の吸収合併やビジネスサーチテクノロジ社の子会社化など、M&Aによる事業再編を推進し立て直しを図った。
2023年2月に米国Zelto社を連結子会社化しグローバル展開を加速。4月にはJAPAN AI株式会社を設立し、企業向け生成AIプロダクトの開発に本格参入。新たな成長エンジンを獲得。
7月にデジタルPR事業のソーシャルワイヤーを連結子会社化。広告プラットフォーム・マーケティングSaaS・海外・デジタルPRの4セグメント体制を確立し、マーケティングのワンストップ化を推進。
JAPAN AIのAIエージェントが100種類を突破。営業・経理・法務・広報などあらゆる業務を自動化するAIプロダクトを次々と投入し、2030年ビジョン「誰もがマーケティングで成功できる世界」の実現に向けて加速。
注目ポイント
FY2025に売上収益113億円・営業利益25億円と過去最高益を達成。4年間で売上2倍、M&Aを駆使した積極的な事業拡大が奏功。
JAPAN AIが提供するAIエージェントは100種超・カスタム1,600個超。営業自動化・広告レポート・採用支援など、マーケティングDXの最前線を走る。
SSPは2万社超、SFA/CRMは6,300社超に導入。プラットフォームのネットワーク効果でクロスセルが進み、LTVの最大化が期待される。
サービスの実績は?
株価チャート
910円
1,920円
儲かってるの?
FY2023はIFRS移行に伴い売上収益の計上基準が変更され見かけ上の売上減となったが、営業利益24.6億円と高水準を記録。FY2024はソフトバンクとの資本関係解消の影響もあり純利益は減少したが、FY2025に売上収益113.2億円(+41%)・営業利益25.2億円(+64%)と過去最高益を達成。マーケティングSaaS事業がYoY+39%、ソーシャルワイヤー子会社化による売上上乗せが寄与。FY2026はJAPAN AI非連結化の影響で純利益は横ばい予想だが、正常ベースでは54%増益を計画。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 52.0% | 12.9% | 38.1% |
| FY2024/3 | 17.0% | 5.6% | 19.2% |
| FY2025/3 | 25.8% | 9.1% | 22.3% |
| FY2026/3 予 | 13.5% | 5.5% | 18.0% |
FY2023はIFRS移行で純額表示となった売上収益に対し営業利益率38.1%・ROE52.0%と極めて高い収益性を記録。FY2024はソフトバンク関連の一過性利益剥落で低下したが、FY2025にROE25.8%・営業利益率22.3%と再び高水準に回復。FY2026はJAPAN AI非連結化で見かけ上低下するものの、正常ベースでは高い収益力を維持しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
現金配当は実施しておらず、成長投資を最優先する方針です。一方で2024年より株主優待制度を導入し、600株以上保有でプレミアム優待倶楽部のポイントを贈呈。M&Aやプロダクト開発への積極投資を継続しつつ、株主還元は優待制度でカバーする形をとっています。業績拡大に伴い将来的な配当開始も期待されます。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
総資産はFY2023の177.8億円からFY2025の238.8億円へと拡大。M&A積極化に伴い有利子負債も102.1億円に増加していますが、自己資本比率は33.0%と一定水準を維持。BPSはFY2023の282円からFY2025は565円へ倍増しており、利益蓄積による純資産の着実な拡大が見られます。D/Eレシオは約1.3倍と、成長企業としては許容範囲内の水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 1389 | -5967 | 5926 | -4578 |
| FY2024/3 | 1140 | -831 | -837 | 309 |
| FY2025/3 | 2231 | -1147 | -778 | 1085 |
FY2023はZelto社買収等で投資CFが-59.7億円と大きくマイナスだったが、借入で資金を調達。FY2024以降は営業CFが安定的にプラスを維持し、FY2025は営業CF 22.3億円と過去最高を記録。投資CF-11.5億円はソーシャルワイヤー子会社化等のM&A投資。FCF(フリーキャッシュフロー)はFY2024に黒字転換し、FY2025は10.9億円と自律的な成長投資が可能な水準に改善しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去5年間のTSRはTOPIXを大幅に下回っています。FY2022はアドテク市場の回復で+35%と好調だったものの、FY2023はソフトバンクとの資本関係解消やIFRS移行の影響で-30%と急落。FY2025は+1.0%とほぼ横ばいで、TOPIX(+10.5%)に対してアンダーパフォーム。業績は好調だが株価は年初来高値1,920円から半値以下に調整しており、市場評価は厳しい状況です。
もし昔100万円買ってたら?
2017年12月のIPO初値2,970円から現在の945円まで、上場来で約68%の下落。IPO直後の過熱感は厳しく、長期保有は大幅な含み損となっています。一方、5年前の640円付近からは+47.7%のリターンを達成。直近1年間は高値1,920円から一時910円まで急落する場面があり、ボラティリティの高い値動きが特徴的です。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 80億円 | — | 80.1億円 | +0.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 18億円 | 25億円 | 25.2億円 | +40.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 19.6億円 | 14億円 | — | -28.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年5月に策定した3カ年中期経営計画「First Magic 2025 Towards 2030 Vision」はFY2026に売上収益162〜202億円・営業利益45〜55億円を目標としました。FY2025実績では売上収益113.2億円と順調に拡大したものの、FY2026予想は売上153億円・営業利益27.5億円と営業利益は目標レンジ下限の61%にとどまる見込み。JAPAN AI社を持分法適用に変更した影響が大きく、当初計画の修正を予定。次期中計(FY2027〜FY2031)では営業利益CAGR 35〜40%を目標に設定しています。
社長はどんな報酬?
代表取締役を含む取締役2名の報酬総額は3,000万円と、従業員平均年収649万円との格差は約2.3倍にとどまります。業界平均の10〜20倍と比べて桁違いに小さく、創業者である工藤社長が発行済株式の29.2%を保有しているため、株式価値の上昇が実質的な報酬として機能しています。成長段階にある企業として内部留保と事業投資を最優先する姿勢が表れています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 656万円 | 235人 | +5.1% |
| FY2023/3 | 669万円 | 300人 | +2.0% |
| FY2024/3 | 645万円 | 380人 | -3.6% |
| FY2025/3 | 649万円 | 489人 | +0.6% |
単体従業員数はFY2022の235名からFY2025の489名へと4年で2倍以上に急拡大。M&Aや事業成長に伴う積極的な採用が続いています。平均年収は649万円で情報サービス業としてはやや高めの水準。平均年齢32.0歳・平均勤続年数2.6年と若い組織構成が特徴で、急速な人員拡大による新卒・中途採用の影響が表れています。
この会社のガバナンスは?
取締役6名(うち社外4名)の体制で、社外取締役比率66%と外部からの監視機能は高い水準。一方で女性取締役は不在であり、ダイバーシティの面では課題が残ります。連結子会社は13社に拡大し、海外拠点は17箇所。平均勤続年数2.6年は急成長企業ゆえの人材流動性の高さを反映しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
3Q累計(4-12月)で売上収益98.9億円(前年比+19.5%)と2ケタ増収。デジタルPR事業とマーケティングSaaS事業が2ケタ増収増益に貢献。
東証の「JPXスタートアップ急成長100指数」の構成銘柄に選定。成長性の高い企業として市場から認知。
通期業績予想を下方修正。最終利益を一転28%減益に修正。JAPAN AI社の非連結化に伴う一過性損失が影響。
2025年3月期通期決算で営業利益25.2億円(+64%)・純利益19.5億円(+89%)と過去最高益を更新。
デジタルPR事業のソーシャルワイヤー(3929)を連結子会社化。マーケティングのワンストッププラットフォーム構築を加速。
株の売買状況と今後の予定
PER 8.21倍はグロース市場の同業平均25倍を大幅に下回り、成長性に対して割安感が強い水準。信用買い残101.3万株に対し売り残14.3万株で信用倍率7.08倍と買い長の状態。ROE25.8%はセクター平均を大きく上回る高水準で、資本効率の高い経営が評価されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 2279百万円 | 165百万円 | 7.2% |
| FY2024/3 | 1277百万円 | 245百万円 | 19.2% |
| FY2025/3 | 2267百万円 | 313百万円 | 13.8% |
| FY2026/3 予 | 1950百万円 | 550百万円 | 28.2% |
FY2023は税引前利益22.8億円に対し法人税等1.65億円と実効税率7.2%の低水準。繰延税金資産の計上やM&Aに伴う税務上の調整が影響しています。FY2024は19.2%、FY2025は13.8%と依然低い実効税率で推移。FY2026予想では純利益が大幅減少する見込みのため、実効税率は28.2%と正常化に向かう見通しです。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主はみずほ銀行が44.6%を保有。2024年にソフトバンクが全株売却し、みずほ銀行が引き受けた経緯があります。創業者の工藤智昭社長が29.2%を保有し、2名で全体の73.8%を占める集中的な株主構成。上位10株主で82.7%を保有しており、浮動株比率は低い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 広告プラットフォーム事業 | 47億円 | 非開示 | 非開示 |
| マーケティングSaaS事業 | 37億円 | 非開示 | 非開示 |
| 海外事業 | 13億円 | 非開示 | 非開示 |
| デジタルPR事業 | 16億円 | 非開示 | 非開示 |
4セグメント体制で事業を展開。広告プラットフォーム事業が売上の約42%を占め、マーケティングSaaS事業(33%)が急成長中。2024年7月のソーシャルワイヤー子会社化でデジタルPR事業が新たに加わりました。役員報酬は合計5,300万円と上場企業としては低水準であり、1億円以上の個人報酬を受ける役員はいません。事業リスクとしてはGoogle等のプラットフォーマー依存とM&A統合リスクが重要です。
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リスク要因
- 広告市場の景気変動リスク(広告プラットフォーム事業の収益がマクロ環境に左右)
- GoogleやMeta等プラットフォーマーのポリシー変更による事業影響リスク
- M&A後の統合・のれん減損リスク(多数の買収実績に伴う)
- AIの急速な技術革新への対応遅れリスク
- 海外事業の為替変動・地政学リスク
- 個人情報保護規制強化によるターゲティング広告への影響
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ジーニー まとめ
「広告プラットフォーム×マーケティングSaaS×AIの三位一体で過去最高益を更新、グロース市場の注目成長株」
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU