三菱電機
MITSUBISHI ELECTRIC CORPORATION
「FAと空調を軸に、事業ポートフォリオ変革で収益性向上を急ぐ名門総合電機」
ひとめ診断
この会社ってなに?
三菱電機はFA(ファクトリーオートメーション)や空調を強みとする総合電機メーカーです。直近の株価は5621円(PER19.6倍)で推移しており、時価総額は約11兆5,500億円に達します。中期経営計画では2025年度に売上高5兆円、営業利益率10%を目指し、重点成長事業への資源集中や間接業務の集約など構造改革を強力に推し進めています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,267円
6,060円
儲かってるの?
三菱電機はFA(ファクトリーオートメーション)や空調事業を主軸にグローバル展開しており、安定した収益基盤を構築しています。直近では原材料価格の高騰や市場環境の変化に直面したものの、付加価値の高いソリューションの提供により底堅い売上を維持しました。今後の成長に向けて、AI技術の活用やデジタル変革による事業構造の高度化を推進しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 7.4% | 4.6% | 6.2% |
| FY2025/3 | 8.0% | 5.1% | 7.1% |
収益性については、FAや昇降機といった高収益事業が全体をけん引し、効率的な利益体質の維持に努めています。一方で、パワー半導体などの成長分野への戦略的な投資が先行しており、将来的な利益成長に向けた過渡期にあります。経営陣は資本効率を重視し、ROE(自己資本利益率)の向上を重要な経営目標として掲げています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 50円 | 1.04% | 36.8% |
| FY2025/3 | 50円 | 1.04% | 32.1% |
配当方針において、持続的な成長のための投資を確保しつつ、安定的な利益還元を重視する方針を掲げています。業績連動型の配当を基本としつつ、キャッシュフローの状況を総合的に勘案した還元を実施しています。株主優待は実施しておらず、直接的な金銭配当を通じて株主の皆様へ価値を還元しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2023/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2024/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2025/3 | 415479 | -94119 | -240118 | 321360 |
| FY2026/3 | 455905 | -191750 | -265333 | 264155 |
営業キャッシュフローは本業の堅調さにより4,559億円と高い水準を確保し、安定したキャッシュ創出能力を証明しています。投資活動には約1,918億円を投じ、成長事業の強化に向けた積極的な投資を行いました。財務活動によるキャッシュフローの減少は、配当支払いや自己株式取得といった株主還元を優先した結果です。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、当期において自社219.9%に対しTOPIX 213.4%とアウトパフォームしています。FAシステムなどの主力事業の堅調な推移に加え、不採算事業の整理やM&Aを通じた成長戦略が株式市場から高く評価され、市場平均を上回るリターンを生み出しています。
もし昔100万円買ってたら?
過去数年間、事業ポートフォリオの見直しや資本効率向上(ROE改善)への期待から株価は堅調に推移しています。特に直近1年での株価上昇率が高く、上場来高値を更新する力強いモメンタムを見せています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 5兆2,000億円 | — | 5兆5,000億円 | +5.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 3,300億円 | — | 3,918億円 | +18.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,400億円 | 3,700億円 | — | +8.8% |
| FY2025 3Q | 1,200億円 | — | 1,088億円 | -9.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年度を最終年度とする中期経営計画では、売上高5兆円、営業利益率10%を目標に掲げています。売上高については為替の追い風やFA・空調の底堅い需要により前倒しでクリアしていますが、インフレによるコスト増や先行投資の影響により、営業利益率の改善が今後の最大の焦点となっています。
社長はどんな報酬?
代表執行役の報酬は、短期的な業績と中長期的な企業価値向上を考慮した業績連動報酬が組み込まれています。開示資料に基づく役員報酬総額を考慮すると、経営陣と従業員の報酬比率は、国内の製造業大手として一般的な水準内に収まっていると考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 806万円 | 36700人 | +2.7% |
| FY2023/3 | 827万円 | 35136人 | +2.6% |
| FY2024/3 | 829万円 | 36520人 | +0.2% |
| FY2025/3 | 869万円 | 31213人 | +4.8% |
平均年収869万円は総合電機メーカーの中でも高水準。FY2025/3は従業員数が約5,300人減少した一方、平均年収は約40万円増加。構造改革による人員最適化と処遇改善を同時に推進している。連結従業員は約15万人。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、多様性の確保とガバナンスの強化が今後の重要な課題となっています。監査体制については報酬額から見ても強固な内部統制が図られており、巨大な企業規模に見合った適正な経営監視が行われています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
米国企業買収によりNozomi Networksの技術を取り込み、AI・クラウド基盤を強化。
通期純利益予想を3,700億円へ上方修正し、連続過去最高益の更新見通しを発表。
グループ共通間接業務を集約する新会社「三菱電機ビジネスエキスパート」の設立を発表。
第3四半期累計の利益率悪化を受け、最終利益の下方修正を実施。
株の売買状況と今後の予定
PERは19.6倍と電気機器セクターの平均(22.3倍)と比較してやや割安な水準にあります。一方でPBRは2.69倍と市場から高い評価を受けており、信用倍率が13倍台と個人投資家の買い意欲も旺盛です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
税金支払いについては、税引前利益に基づき適切な納税が行われています。グローバル企業として、各事業拠点における実効税率に基づいた適正な会計処理を徹底しています。今後の業績拡大に伴い、税コストを適切に管理しながら利益の最大化を目指す方針です。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人株主比率が約47%と高く、グローバル機関投資家からの評価が高い。三菱グループの中核企業ながら、特定株主による支配がない分散型の株主構成。明治安田生命は三菱グループの安定株主として長期保有。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はFA・自動車機器・昇降機などを中心に多角的な事業展開を行っています。直近ではグループ間接業務の集約による経営体質の強靭化を推進しており、市場の変化や地政学リスクに対応するための事業再編を積極的に進めています。
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リスク要因
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU