日立製作所
Hitachi,Ltd.
「総合電機からデジタルインフラ企業へ脱皮し、Lumadaを軸に利益率を劇的に高めたグローバル巨艦」
ひとめ診断
この会社ってなに?
日立製作所は、長年にわたる事業ポートフォリオの入れ替えと構造改革を完遂し、現在はデータ活用プラットフォーム「Lumada」を軸とした高収益企業へと変貌を遂げています。FY2025の営業利益は9,716億円規模に達し、時価総額は22.3兆円と国内トップクラスです。直近では独Synvertや米GlobalLogicの買収など、AIや社会インフラDX領域への積極的な投資により、更なる成長軌道を描いています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,590円
6,039円
儲かってるの?
日立製作所はインフラ関連事業のデジタル化を推進し、FY2026/3期には売上収益が10兆1,000億円へ成長する見通しです。事業ポートフォリオの再編を通じた高収益体質への転換が功を奏し、営業利益も堅調に拡大しています。最終利益も増益傾向を維持しており、持続的な成長に向けた経営基盤の強化が明確に示されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 10.1% | 4.8% | 7.8% |
| FY2025/3 | 10.2% | 4.6% | 9.9% |
経営の効率性を表すROEは10%超の水準を維持しており、資本効率を重視した経営方針が浸透していると言えます。営業利益率においても、FY2025/3期に9.9%へ向上するなど、不採算事業の整理とDXソリューション「Lumada」への注力が利益率改善に貢献しています。グローバル市場における競争力の向上が、着実な収益力強化につながっています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 180円 | 3.70% | 28.4% |
| FY2025/3 | 43円 | 0.88% | 32.1% |
日立製作所は持続的な成長への投資を優先しつつ、株主への利益還元も積極的に行っています。配当性向は30%前後を維持する方針であり、業績拡大に応じた株主への適正な還元姿勢が明確です。株主優待制度は設けておらず、配当を通じた直接的なキャッシュによる利益還元に集中しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 956612 | -131543 | -1024907 | 825069 |
| FY2025/3 | 1172240 | -573650 | -424122 | 598590 |
営業活動によるキャッシュフローが1兆円規模を安定的に創出しており、極めて高い収益獲得能力を示しています。投資CFの増大は、将来の成長を見据えた戦略的な買収や設備投資によるものですが、それでもなお十分なフリー・キャッシュ・フローを確保しています。手元資金を有効活用しながら、事業拡大と財務安定の両立を高い次元で実現しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
TSR(株主総利回り)はFY2021以降一貫してTOPIXを凌駕しており、FY2025には自社TSRが574.6%(TOPIX 213.4%)と圧倒的なアウトパフォームを記録しています。これは、ハードウェア中心の総合電機メーカーから、Lumadaを軸とした高収益のIT・インフラサービス企業への華麗なピボットが、グローバル投資家から極めて高く評価されている結果です。
もし昔100万円買ってたら?
日立製作所の株価は、不採算事業の整理とデジタルシフトへの成功が評価され、中長期で驚異的な右肩上がりの成長を見せています。特に直近1〜2年では、生成AI関連やグローバルDX需要の取り込みが好感され、株価は大きく飛躍しました。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 88000.0億円 | 95000.0億円 | 97287.2億円 | +10.5% |
| FY2025 | 90000.0億円 | 95000.0億円 | 97833.7億円 | +8.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 7000.00億円 | 7400.00億円 | 7558.16億円 | +8.0% |
| FY2025 | 8550.00億円 | 95000.0億円 | 9716.06億円 | +13.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024中期経営計画では、Lumada事業を中心としたデジタル領域が成長を牽引し、当初目標であった3累計コアFCF1.2兆円に対し、1.5兆円という前倒し達成を見込んでいます。売上成長や利益率の改善が著しく、構造改革の成果が数字として明確に表れています。
社長はどんな報酬?
役員報酬と従業員給与の格差は、グローバルな競争力を維持するための適正な範囲内に収まっています。固定報酬と株式報酬を組み合わせることで、中長期的な企業価値向上を意識したインセンティブ設計がなされています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 896万円 | 29485人 | +2.5% |
| FY2023/3 | 915万円 | 28672人 | +2.1% |
| FY2024/3 | 935万円 | 28111人 | +2.2% |
| FY2025/3 | 961万円 | 25892人 | +2.8% |
平均年収961万円は総合電機メーカーの中でトップクラス。単体従業員は約2.6万名で、構造改革に伴い効率化が進んでいる。連結28万人超のグローバル企業。
この会社のガバナンスは?
日立は指名委員会等設置会社を採用し、監督と執行の分離を徹底した先進的なガバナンス体制を構築しています。女性役員比率は9.0%ですが、ダイバーシティ&インクルージョンを経営戦略として掲げ、取締役会の多様性確保とグローバル水準の監査体制強化を推進しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
米OpenAI社との戦略的提携を発表し、生成AIを活用したデジタルソリューションの展開を強化。
ドイツのAIコンサル企業synvertを買収し、デジタルプラットフォームLumadaの競争力を飛躍的に向上させた。
2026年3月期の通期業績予想を上方修正し、過去最高益の更新に向けた期待が高まった。
株の売買状況と今後の予定
時価総額は22.3兆円と国内市場を牽引する存在であり、業績の好調さからPERは31.4倍と電気機器セクター平均に対してプレミアムが正当化されています。信用買残はやや多めですが、海外投資家からの強い買い需要が株価をサポートしています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 1005000百万円 | 295000百万円 | 29.4% |
FY2026/3期の予想税引前利益は約1兆50億円に対し、法人税等の負担は約2,950億円を見込んでいます。実効税率は約29.4%と標準的な水準に収まっており、適正な納税が行われていることが確認できます。グローバルに展開する日立の事業規模に応じた相応の税務負担であり、経営の透明性は高く保たれています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人株主比率が約50%と高く、グローバル機関投資家から高い評価を受けている。特定の大株主による支配がない分散型の株主構成で、ガバナンスの透明性が高い。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、日立はデジタル・グリーン・イノベーションを核としたインフラシステム事業の構造転換を強力に推進しており、Lumadaを中心とした高収益モデルへのシフトが特筆されます。グローバル事業特有の地政学リスクや為替変動リスクを認識しつつ、資本効率の向上を重視した経営を行っています。
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日立製作所 まとめ
「総合電機からデジタルインフラ企業へ脱皮し、Lumadaを軸に利益率を劇的に高めたグローバル巨艦」
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU