ミネベアミツミ
MINEBEA MITSUMI Inc.
「超精密加工技術とM&Aを両輪に、アナログ半導体やモーター等で『相合(そうごう)』を追求する部品王者」
ひとめ診断
この会社ってなに?
ミネベアミツミのFY2025実績は売上高1兆5,227億円、営業利益944.82億円と堅調に推移し、翌期には売上高1兆5,500億円、営業利益1,000億円の大台を見込みます。祖業のミニチュア・小径ボールベアリングで培った超精密加工技術を強みに、日立パワーデバイス等の買収を含む積極的なM&Aを展開しています。自社の多彩な部品群を組み合わせる「相合(そうごう)」戦略により、自動車やデータセンター向けの新たなシナジー創出を図り、ニッチトップの地位を強固なものにしています。
サービスの実績は?
株価チャート
1,775円
3,542円
儲かってるの?
ミネベアミツミの業績は堅調に推移しており、売上高はFY2024/3の約1.4兆円からFY2025/3には約1.5兆円まで成長しています。営業利益においてもFY2025/3には約945億円を計上し、FY2026/3には1,000億円の大台到達が見込まれるなど、収益拡大基調を維持しています。成長の背景には、多岐にわたる精密部品事業の安定供給と、戦略的なM&Aによる事業領域の拡大が寄与しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 7.5% | 3.8% | 5.2% |
| FY2025/3 | 7.9% | 3.8% | 6.2% |
収益性については、営業利益率がFY2024/3の5.2%からFY2025/3には6.2%へ改善しており、製造効率の向上や製品ミックスの最適化が奏功しています。ROE(自己資本利益率)は7%台後半で安定的に推移しており、限られた資本から効率的に利益を生み出す体質が強化されています。今後も高付加価値製品への注力により、さらなる収益力の向上が期待されます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 40円 | 1.33% | 30.1% |
| FY2025/3 | 45円 | 1.50% | 30.5% |
配当方針において連結配当性向30%程度を原則として掲げており、業績の成長に伴い配当金もFY2025/3には45円へと増配されました。株主優待制度は実施していませんが、中期的なキャッシュアロケーションポリシーに基づき、安定的かつ継続的な利益還元を重視しています。強固な業績成長を背景に、将来的な株主還元額の拡大も期待される方針です。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 101759 | -76299 | -30208 | 25460 |
| FY2025/3 | 133672 | -125772 | 63996 | 7900 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に約1,337億円と大幅な増加を記録し、本業による稼ぐ力が着実に向上していることを示しています。投資キャッシュフローは積極的な設備投資や子会社化に伴い約1,258億円の支出となりましたが、これは将来の収益基盤を強化するための戦略的な投資です。フリーキャッシュフローは投資負担により圧縮される局面もありますが、長期的な企業価値向上を優先した資金配分となっています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去5年間の自社TSR(株主総利回り)は、継続的にプラスリターンを生み出しているものの、TOPIXに対しては劣後(アンダーパフォーム)する傾向が続いています。これは、事業規模の拡大(M&A)が売上成長を牽引する一方で、株式市場全体の大幅な上昇ペースに対し、利益率改善のスピードが市場期待にやや届いていないことが背景にあると考えられます。
もし昔100万円買ってたら?
長期にわたるM&A戦略の成功とニッチトップ製品群の安定成長により、過去10年間で株価は大きく上昇しています。直近でも市場全体の調整時に付けた52週安値からは力強く反発しており、半導体・電子部品セクターの中では下値の堅さを見せています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1,450,000百万円 | — | 1,402,127百万円 | -3.3% |
| FY2025 | 1,500,000百万円 | — | 1,522,700百万円 | +1.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 100,000百万円 | — | 73,536百万円 | -26.4% |
| FY2025 | 95,000百万円 | — | 94,482百万円 | -0.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去数年はマクロ環境や半導体サイクルの影響で期初予想から下振れる局面もありましたが、M&Aによる事業ポートフォリオの多角化が功を奏し、売上規模は過去最高水準を更新しています。今後は取得した子会社群との「相合」による収益性の向上と営業利益1,000億円の定着が焦点となります。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額は7名で7億1,033万円であり、個別の報酬は算出に基づき推定しています。同社は業績連動型の報酬設計を軸としており、経営陣の成果と株主利益を一致させる体制を構築している点が特徴です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 713万円 | 4523人 | +2.1% |
| FY2023/3 | 729万円 | 4620人 | +2.2% |
| FY2024/3 | 726万円 | 4713人 | -0.4% |
| FY2025/3 | 762万円 | 4821人 | +5.0% |
平均年収は700万円台前半で推移していましたが、FY2025/3に762万円と+36万円の大幅昇給を実現。従業員数は毎年約100名ずつ増加し、安定的な人材投資を継続。平均勤続年数16.5年と定着率が高く、精密部品メーカーとしてはトップクラスの給与水準です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率を18.8%まで高めるなど、多様な視点を取り入れた経営体制の構築を推進しています。強力な内部監査体制に加え、適時開示を通じた透明性の確保により、売上高1兆円を超える企業規模に見合う強固なガバナンスを実現しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計期間において売上高1.23兆円、営業利益752.08億円を達成し、堅調な業績を維持。
株式会社芝浦電子の完全子会社化を目指し、公開買付けの手続きを開始しました。
日立パワーデバイスの株式取得を完了し、パワー半導体分野での技術的優位性を強化。
株の売買状況と今後の予定
時価総額1.3兆円の大型電子部品メーカーとして、PER16.9倍、PBR1.62倍は同業他社と比較してやや割安な水準にあります。信用倍率は約9.9倍と買い長の状態ですが、流動性が高いため需給面の懸念は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 100000百万円 | 29000百万円 | 29.0% |
FY2026/3期の予想税引前利益1,000億円に対し、法人税等は約290億円と見積もられています。実効税率は約29.0%であり、国内および海外の税制を反映した適正な水準で推移しています。グローバルに展開する事業構造において、各国の税務コンプライアンスを遵守しつつ、安定的な納税を行っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行が上位を占める典型的な機関投資家中心の株主構成。高橋産業経済研究財団(3.84%)は旧ミネベア時代からの安定株主。三井住友銀行グループ・三菱UFJ銀行もそれぞれ約2.5%を保有しており、メガバンクとの関係も良好。外国法人の保有比率も高く、グローバル投資家からの注目度が高い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、ベアリングを中心とした精密部品から電子機器まで多角的なセグメントを構成しています。M&Aによる事業拡大が成長の柱である一方、買収後のPMI(経営統合)リスクや為替変動、世界的な需要変動を重要な事業リスクとして認識しています。
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リスク要因
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ミネベアミツミ まとめ
「超精密加工技術とM&Aを両輪に、アナログ半導体やモーター等で『相合(そうごう)』を追求する部品王者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU