小松製作所
KOMATSU LTD.
「建機ハード売り切りから、IoTと自動化で現場の未来を創るソリューションプロバイダーへの進化」
ひとめ診断
この会社ってなに?
小松製作所(コマツ)は建設・鉱山機械で世界2位のシェアを持つグローバル企業です。直近の業績では売上高約4.1兆円、営業利益約6,571億円と業界トップレベルの高収益を誇ります。近年は電動化建機の市場導入や独自のIoTプラットフォームを活用したスマートコンストラクションの展開、戦略的M&Aを通じて、ハードウェアとデジタル技術を融合させた収益基盤の強化を推進しています。
サービスの実績は?
株価チャート
3,566円
7,840円
儲かってるの?
小松製作所は、建設機械・鉱山機械のグローバル展開により約3兆円規模の売上高を誇る業界首位級の企業です。世界的なインフラ需要や鉱山開発の活況を追い風に、高い収益力を維持しています。しかし、地政学リスクや為替変動の影響を受けやすく、直近の決算では一部地域での販売減少による減益も報告されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 12.3% | 7.0% | 15.7% |
| FY2025/3 | 13.1% | 7.6% | 16.0% |
収益性の指標であるROE(自己資本利益率)は、高い資本効率を背景に10%〜15%前後の水準で安定推移しています。これは、独自技術を持つ高付加価値製品への転換と、グローバルな販売網による利益率の向上が奏功しているためです。業界内でもトップクラスの営業利益率を維持し、持続的な収益成長に向けた経営体制が整っています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 167円 | 3.30% | 40.1% |
| FY2025/3 | 190円 | 3.75% | 40.1% |
配当方針において、連結業績に加え、将来の成長投資やキャッシュ・フローを総合的に勘案する安定的な配当を掲げています。具体的には、連結配当性向の目標値を設定し、業績成長に伴う増配を継続する姿勢が評価されています。今後も、安定的な利益還元を通じて株主との長期的な信頼関係を重視する方針です。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 434778 | -204419 | -122037 | 230359 |
| FY2025/3 | 517167 | -210669 | -321424 | 306498 |
営業キャッシュフローは、建機事業からの安定した収益により毎年数千億円規模の潤沢なキャッシュを生み出しており、経営の原資となっています。この資金をもとに、電動化などの次世代技術開発や生産拠点の増強へ投資を行う一方で、フリー・キャッシュ・フローの最大化を重視しています。強固なキャッシュ創出能力は、将来の成長投資と株主還元の両立を可能にする源泉となっています。
もし昔100万円買ってたら?
コマツの株価は、新興国のインフラ開発需要や資源価格の高止まりを背景に長期的な上昇トレンドを描いています。特に直近1年間では、北米市場の好調と歴史的な円安の恩恵を受けて業績が大きく上振れし、上場来高値を更新する力強いパフォーマンスを見せています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 3兆0000億円 | — | 3兆5434億円 | +18.1% |
| FY2023 | 3兆3820億円 | — | 3兆8651億円 | +14.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 3460億円 | — | 4906億円 | +41.8% |
| FY2023 | 4910億円 | — | 6072億円 | +23.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
北米を中心とした堅調な建機需要と円安効果が業績を牽引し、売上高・営業利益ともに期初予想を大幅に上回る着地が続いています。新中期経営計画では、単なるハードの販売からデジタル・ソリューション(スマートコンストラクション等)による付加価値の提供へと軸足を移し、持続的な高収益体質の確立を目指しています。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は、短期的な業績だけでなく中長期的な企業価値向上を反映した業績連動型が主流となっています。従業員平均年収と比較しても適正な水準であり、経営陣と従業員が一体となって成長を目指すガバナンス体制が機能しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 747万円 | 11927人 | +3.2% |
| FY2023/3 | 780万円 | 12208人 | +4.4% |
| FY2024/3 | 830万円 | 12285人 | +6.4% |
| FY2025/3 | 859万円 | 12344人 | +3.5% |
平均年収は4年間で112万円上昇(+15%)し、年率3〜6%の力強い昇給を実現。業績好調に伴う賃上げが反映されています。従業員数は約12,300名で安定。平均勤続年数16.9年と定着率も高く、製造業の中でもトップクラスの待遇を提供しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025-2027年度中期経営計画「Driving value with ambition」を始動。
電動化建機市場導入に伴う重要技術の取得に向けABS社を買収。
4-12月期決算発表にて、税引き前利益8%減益の結果を報告。
株の売買状況と今後の予定
機械業界の平均(PER16.6倍、PBR1.4倍)と比較して、コマツはプレミアムなバリュエーション(PER19.8倍、PBR1.88倍)で取引されています。これは世界2位の圧倒的な市場シェアと、IoTや電動化建機といった先進的なソリューション展開に対する成長期待が市場から高く評価されているためです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
小松製作所はグローバルに事業を展開しているため、世界各国の税制に基づき適切に法人税等を納付しています。業績の変動に伴い税引前利益が推移する中で、実効税率は概ね国際的な水準である30%前後で推移しています。特定の国や地域に依存しすぎない収益構造により、税務上の予測可能性も高く、安定した納税実績を残しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行経由の機関投資家が約24%を保有。外国人投資家比率は約35%と高く、ADR(米国預託証券)も発行しているグローバル銘柄。自己株式(4.45%)は将来の消却または株主還元に活用される見込み。特定の支配株主は存在せず、プロフェッショナル経営が定着しています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、小松製作所は建設機械事業を中核としつつ、産業機械やリテールファイナンスなど多角的な収益基盤を構築しているのが特徴です。グローバルな事業展開に伴う為替変動リスクや、地政学的リスクによるサプライチェーンへの影響が重要な管理指標として提示されています。
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小松製作所 まとめ
「建機ハード売り切りから、IoTと自動化で現場の未来を創るソリューションプロバイダーへの進化」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU