SMC
SMC CORPORATION
「圧倒的利益率と無借金要塞が支える、空気圧制御機器のグローバル巨人」
ひとめ診断
この会社ってなに?
SMCは圧縮空気を動力源とする自動化機器の世界トップメーカーです。直近の第3四半期累計決算では売上高6,099.3億円(前年同期比3.3%増)と増収を確保した一方、営業利益は1,375.6億円(同3.7%減)と微減益に着地しました。世界中に構築した圧倒的な販売・即納インフラが強固な参入障壁となっており、長期的な成長が期待されています。
サービスの実績は?
株価チャート
41,700円
77,610円
儲かってるの?
SMCは空気圧制御機器の世界的トップメーカーであり、世界的な自動化需要を背景に売上高は7,921億円という高い水準を維持しています。主要な自動車・IT・半導体業界向けの需要変動の影響を受けつつも、グローバルでの生産・販売体制が業績を下支えしています。当期純利益も1,563億円を計上するなど、高付加価値な製品群によって強固な収益基盤を確立しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 9.5% | 8.5% | 25.3% |
| FY2025/3 | 8.1% | 7.4% | 24.0% |
同社は独自の製品開発力と圧倒的な生産効率を強みとしており、非常に高い営業利益率を長年維持しています。ファクトリーオートメーション(工場の自動化)市場における高いシェアが、価格競争に巻き込まれにくい高収益体質を支えています。効率的な経営指標であるROE(自己資本利益率)も高い水準にあり、株主資本を効果的に活用して利益を生み出し続けています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 1000円 | 1.46% | 30.0% |
SMCの配当方針は、業績に応じた利益還元を重視しており、安定的な増配と高い配当水準を維持しています。前期は1株当たり1,000円の配当を実施し、株主への利益還元を積極的に行っています。無借金経営で得られた豊富なキャッシュを背景に、今後も株主価値の向上を最優先とする資本政策が継続される見通しです。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 120473 | 73440 | -56009 | 193913 |
| FY2023/3 | 156093 | -116215 | -88933 | 39878 |
| FY2024/3 | 101617 | -87086 | -113299 | 14531 |
| FY2025/3 | 98207 | -131900 | -87928 | -33693 |
| FY2026/3 | 196656 | 35234 | -100202 | 231890 |
当期は営業活動によるキャッシュフローが約1,967億円と大幅に伸長し、極めて潤沢なキャッシュ創出能力を示しました。投資活動においては成長のための設備投資を継続しつつ、財務活動では積極的な配当還元や自己株式の取得により約1,002億円のキャッシュを流出させています。結果としてフリーキャッシュフローは2,319億円のプラスとなっており、極めて健全かつ強力な資金循環を実現しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去数年間、SMCのTSR(株主総利回り)はプラスを維持してきたものの、当期のTSRは125%となり、TOPIX(213.4%)を大きくアンダーパフォームしています。これは、日本株全体がバリュー株主導で大幅に上昇する中、FA機器セクター全体がグローバルな設備投資需要の減速懸念により上値の重い展開となったことが背景にあります。
もし昔100万円買ってたら?
上場時や過去の暴落時に投資していれば数十倍の大きなリターンをもたらした超優良銘柄です。一方で、直近1年はFA・半導体市況のサイクルの底に近い状況にあり、株価は調整局面を迎えています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 820,000百万円 | — | 792,108百万円 | -3.4% |
| 2023年3月期 | 780,000百万円 | — | 824,722百万円 | +5.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 200,000百万円 | — | 189,000百万円 | -5.5% |
| 2023年3月期 | 230,000百万円 | — | 257,800百万円 | +12.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
直近の決算では、半導体関連の需要一服や中国市場の減速などの影響を受け、通期計画に対する進捗はやや遅れ気味です。しかし、中長期的な自動化需要を背景に、強固なサプライチェーンとグローバルでの即納体制が支えとなり、高い利益水準を維持しています。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額が8名で5億600万円であることから、個々の役員報酬は経営規模に対して抑制されています。従業員への利益還元を重視する堅実な経営方針が反映されており、一般的な大企業の役員・従業員間格差よりも極めて低い倍率で構成されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 852万円 | 5937人 | +1.5% |
| FY2023/3 | 864万円 | 6035人 | +1.4% |
| FY2024/3 | 846万円 | 6286人 | -2.1% |
| FY2025/3 | 853万円 | 6414人 | +0.8% |
平均年収は約850万円で機械業界ではトップクラスの水準。従業員数は4年間で約480名増加(+8.0%)と積極的に採用を進めています。平均勤続年数19.9年と業界随一の定着率を誇り、技術者の長期育成を重視する企業文化が特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は13.3%となっており、グローバル展開する企業としてさらなる多様性の向上が期待される段階です。43社の連結子会社を統括する経営体制に加え、約8,800万円の監査報酬を支払うなど、強固な監査体制と健全な企業統治の維持に注力しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
神鋼鋼線工業がSMC商事と共同出資するファイベックスの株式を追加取得し完全子会社化。
セルプロジャパンとベトナム市場での再生医療領域の事業展開に向けたパートナーシップ契約を締結。
第3四半期累計の売上高は6,099.33億円となり、経常利益は前年同期比2%増益を達成。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.26倍と需給は引き締まっており、機関投資家中心の安定した株主構成を反映しています。競合他社と比較して高いPER・PBRが付与されており、これは同社の圧倒的な市場シェアと利益率に対するプレミアム評価といえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 | 225000百万円 | 69300百万円 | 30.8% |
法人税等の支払いは、連結ベースでの税引前利益に対して適正な実効税率である約30.8%に基づいて算出されています。当期は税引前利益が約2,250億円となり、それに対する法人税等として約693億円を納付しています。税務上の調整事項を除き、業績の拡大に比例して着実に納税を行うことで、社会的な貢献を果たしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家の高田家関連(合同会社高田インターナショナル、トン ファイナンス ビーブイ)が合計約11%を保有。信託銀行経由の機関投資家が約21%。創業家と機関投資家のバランスが取れた構成です。高田家は経営にも関与しており、長期視点の経営が特徴。自社株買いも積極的に実施しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
空気圧制御機器のグローバルリーダーとして、自動車・IT・医療など幅広い産業を顧客に持ち、連結子会社43社を通じた強固な世界販売網が収益の源泉となっています。事業リスクとしては、世界経済の減速や為替変動、サプライチェーンの混乱が利益に影響を与える可能性があることを有価証券報告書等で開示しています。
最新ニュース
リスク要因
- [object Object]
ニュース一覧
関連リンク
SMC まとめ
「圧倒的利益率と無借金要塞が支える、空気圧制御機器のグローバル巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU