オービック
OBIC Co.,Ltd.
「圧倒的直販力とカスタマイズレスで営業利益率60%超を誇る超高収益ERPベンダー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
オービックは中堅・大手企業向けに自社開発ERPパッケージ「OBIC7」を直販体制で提供し、システム開発業界において驚異的な高収益体制を確立しています。直近の第3四半期累計決算では売上高1,001億円(前年同期比11.6%増)、営業利益662億円(同13.1%増)と好調に推移しています。カスタマイズを極力抑え、業界ごとの標準テンプレートを活用する手法により、SIer業界平均を大きく引き離す圧倒的な利益率と長期的な連続最高益更新を実現しています。
サービスの実績は?
株価チャート
3,700円
5,658円
儲かってるの?
オービックは、主力であるシステムインテグレーション事業の堅調な需要を背景に、長期間にわたり増収増益を継続しています。特に企業のDX需要を捉えたクラウド関連サービスの拡大が収益を牽引しており、非常に高い成長性を維持しています。特定の期間に左右されない安定した事業モデルにより、盤石な業績基盤を築いている点が同社の大きな強みです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 14.5% | 12.6% | 63.5% |
| FY2025/3 | 14.9% | 12.9% | 64.6% |
同社はシステム開発における高い生産性と独自性を武器に、営業利益率が極めて高い水準で安定しており、業界内でも圧倒的な収益性を誇ります。カスタマイズを最小限に抑えつつ顧客ニーズに応える独自のビジネスモデルにより、効率的な利益創出を実現しています。この高い収益性は、継続的な研究開発投資と優秀な人材確保による付加価値の創出によって支えられています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 50円 | 1.9% | 29.2% |
| FY2024/3 | 60円 | 2.1% | 31.0% |
| FY2025/3 | 70円 | 2.0% | 32.5% |
| FY2026/3 | 84円 | 2.05% | 33.8% |
オービックは、強固な収益基盤を背景に継続的な増配を通じて株主への利益還元を強化する方針を掲げています。配当性向は30%超を維持しつつ、業績の成長に合わせて1株あたりの配当金を着実に引き上げています。株主優待は実施していませんが、配当という形での直接的な利益分配を重視する姿勢は、長期投資家から高く評価されています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 41677 | -5422 | -15121 | 36255 |
| FY2023/3 | 38972 | -44053 | -22965 | -5081 |
| FY2024/3 | 52960 | 1282 | -20619 | 54242 |
| FY2025/3 | 55831 | -2206 | -39702 | 53625 |
| FY2026/3 | 62794 | -3934 | -29038 | 58860 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映して右肩上がりで推移しており、年間約628億円の強力なキャッシュ創出能力を証明しています。投資活動においても必要十分な成長投資を継続しつつ、財務活動では配当金の支払いや自己株式の取得を通じて株主還元を積極的に行っています。本業で稼いだ現金を効率的に活用し、高い財務健全性を保ちながら企業価値を高める循環を確立しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
オービックの過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して130〜160%台の高い絶対リターンを記録しているものの、直近2年間はTOPIX(213〜216%)に対してアンダーパフォーム(劣後)となっています。これは、同社が長年高バリュエーションを維持してきた反動で株価の上値が重くなっている一方、日本株市場全体がPBR改善期待などで大きく上昇したため、相対的なパフォーマンスで見劣りする結果となっていることが背景にあります。
もし昔100万円買ってたら?
オービックは長期にわたり安定した業績拡大と高収益化を実現しており、10年以上の長期スパンで保有した投資家にはテンバガー(10倍株)近い強烈なリターンをもたらしています。ただし、直近では成長期待が株価に高く織り込まれてPERが高止まりしていたため、1年前の高値圏から比較すると足元では調整局面に入っており、短期的なリターンはマイナスとなっています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2021 | 530億円 | — | 591億円 | +11.5% |
| FY2022 | 620億円 | — | 676億円 | +9.0% |
| FY2023 | 730億円 | — | 783億円 | +7.3% |
| FY2024 | 862億円 | — | 662億円(3Q累計) | 進行中 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画等の数値目標をあえて公表しない方針を貫いていますが、毎期の期初予想に対して着実な上振れ着地を繰り返し、10年以上にわたって連続で最高益を更新しています。カスタマイズを抑制し要件のフィット率を高める「逆張り経営」により、SIerとしては異例の営業利益率60%超を安定的に叩き出しており、独自の高収益モデルが機能し続けています。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額は多額に見えますが、人数が少ないため一人当たりの水準は驚異的な高利益率を支える経営陣の貢献度を考えると非常に適正な範囲に抑えられています。従業員平均年収との比較では、同業他社に見られる格差よりもバランスが取れた配分と言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 959万円 | 1857人 | +4.1% |
| FY2023/3 | 1005万円 | 1888人 | +4.8% |
| FY2024/3 | 1078万円 | 1898人 | +7.3% |
| FY2025/3 | 1103万円 | 1969人 | +2.3% |
平均年収は4年間で144万円(+15%)上昇し、1,103万円とIT業界でもトップクラスの水準。特にFY2024/3は+7.3%と大幅昇給を実施。従業員数は約2,000名とコンパクトながら、一人当たり売上高6,000万円超・営業利益4,000万円超という驚異的な生産性を誇ります。平均年齢35.9歳と若い組織です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、今後の多様性向上が課題です。監査体制は整備されており、強固な経営監視機能が維持されている一方で、企業規模の拡大に見合ったさらなるガバナンスの強化が期待されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
第1四半期決算にて経常利益が18%増益を達成し、堅調な滑り出しを見せた。
上期経常利益が17%増益で着地し、通期目標に向けた高い収益性を改めて証明した。
JPMがレーティングをオーバーウェイトに引き上げ、成長期待が市場で再評価された。
株の売買状況と今後の予定
オービックの株価指標は、圧倒的な高利益率と連続増益の実績へのプレミアムが乗り、情報・通信業の平均(PER約25.4倍)を上回る31.8倍で評価されています。信用倍率は23.45倍と買い残がやや重い状況ですが、時価総額2兆円規模の大型IT株として、海外投資家や機関投資家の保有比率が高い安定した地合いを持っています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 54300百万円 | 16900百万円 | 31.1% |
| FY2023/3 | 60500百万円 | 18800百万円 | 31.1% |
| FY2024/3 | 72500百万円 | 22300百万円 | 30.8% |
| FY2025/3 | 81200百万円 | 24800百万円 | 30.5% |
| FY2026/3 | 91500百万円 | 28100百万円 | 30.7% |
税引前利益の着実な増加に伴い、法人税等の支払い額も順調に推移しています。実効税率は法定実効税率と概ね整合しており、適正かつ透明性の高い納税を行っています。業績拡大がそのまま納税額の増加につながる健全な収益構造を維持しており、地域社会への貢献度も着実に高まっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主のMNホールディングスは創業者・野田順弘氏の資産管理会社で、野田氏個人の2.89%と合わせると約20%を保有。創業家が実質的な影響力を維持しています。自己株式が11.66%と多く、将来の消却や株主還元の原資となりえます。外国人投資家の保有比率も高く、グローバルに評価されている企業です。
会社の公式開示情報
役員報酬
システムインテグレーション事業とシステムサポート事業を柱とし、連結子会社数は1社という効率的な体制です。非常に高い営業利益率を誇りますが、特定の顧客や製品への依存度を抑えるための事業リスク管理が重要視されています。
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リスク要因
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU