オリエンタルランド
ORIENTAL LAND CO.,LTD.
「圧倒的なブランド力と首都圏リピーターを基盤に、テーマパーク運営から“夢の国”の多角化へ進化するリゾート企業」
ひとめ診断
この会社ってなに?
東京ディズニーリゾートを運営する圧倒的トップ企業。2026年3月期の業績予想は売上高6,933億円、営業利益1,600億円と過去最高水準を見込む。コロナ禍を脱し、客単価の上昇や新エリアの開業による収益性向上が大きく寄与している。
サービスの実績は?
株価チャート
2,637.5円
3,715円
儲かってるの?
当期売上高は前年比で堅調に推移しており、東京ディズニーリゾートにおけるチケット価格改定や客単価の上昇が安定した収益基盤の構築に寄与しています。コロナ禍からの回復に伴う入園者数の戻りと施設利用の活性化が、全社的な増収を牽引する主な要因となりました。一方で、インフレ下での運営コストの増加や新規投資による一時的な費用負担が、利益率の推移に影響を及ぼしています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 12.7% | 8.9% | 26.7% |
| FY2025/3 | 12.7% | 8.6% | 25.3% |
収益性はテーマパーク特有の高い固定費回収能力により、売上の拡大とともに高い営業利益率を維持しております。商品および飲食販売における効率的なオペレーション改善が、原価率の抑制に貢献し収益性を高めています。大規模開発に伴う先行投資が一時的にROEを圧迫する局面もありますが、パークの魅力向上による長期的な利益創出能力は依然として非常に高い水準にあります。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 7円 | 0.2% | 50.5% |
| FY2024/3 | 13円 | 0.4% | 24.1% |
| FY2025/3 | 14円 | 0.5% | 23.3% |
| FY2026/3 | 14円 | 0.5% | 25.0% |
配当方針は、将来の成長投資と株主還元をバランス良く両立させる安定的な利益還元を基本としています。コロナ禍での無配期を経て、業績の回復とともに復配および増配を実現し、現在は1株あたり14円の配当を継続しています。成長投資を最優先しつつも、株主価値の向上に向けた着実な取り組みを続けています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | -23834 | -160738 | 88724 | -184572 |
| FY2023/3 | 54602 | -138984 | 48933 | -84382 |
| FY2024/3 | 167729 | -144426 | -10939 | 23303 |
| FY2025/3 | 197674 | -21265 | -45625 | 176409 |
| FY2026/3 | 195388 | -253140 | -26872 | -57752 |
営業キャッシュフローは一貫して約1,950億円規模の黒字を計上しており、テーマパーク事業の圧倒的な現金創出能力を証明しています。当期は将来の成長を見据えた約2,531億円に及ぶ大型投資を実行したため、フリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなりました。しかし、この投資はパークの付加価値を高め、次世代の安定収益を生むための前向きな資金配分といえます。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
TSR(株主総利回り)は、当期において自社TSRが108.2%に対し、TOPIXが213.4%となり、市場全体を大幅にアンダーパフォームしています。これは、コロナ禍からの経済再開で一時的に買われた後の反動や、消費者のレジャー支出の分散懸念、さらにインバウンド銘柄としての新鮮味が薄れたことによるバリュエーション調整(株価の低下)が主な要因です。
もし昔100万円買ってたら?
1996年の上場以来、テーマパークの持続的な拡張とブランド力の強化により、長期的な株主価値の増大を実現してきました。株式分割(近年では1株につき5株の割合)も複数回実施しており、流動性の向上にも寄与しています。ただし、直近1年間ではインバウンド需要の一巡や天候不順等の懸念もあり、株価は調整局面となっています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 4000億円 | — | 4662億円 | +16.5% |
| FY2023 | 5400億円 | — | 6189億円 | +14.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 1000億円 | — | 1416億円 | +41.6% |
| FY2023 | 1400億円 | — | 1650億円 | +17.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
オリエンタルランドは、コロナ禍以降の需要回復とチケットの変動価格制導入や高付加価値サービスの展開により、客単価の大幅な向上に成功しています。中期経営計画で掲げた営業利益1,600億円の目標は、従来の最高益を更新する野心的な水準ですが、商品・飲食原価率の低下なども寄与し、達成が視野に入っています。
社長はどんな報酬?
代表者の報酬総額は取締役全体で5.7億円ですが、人数比で按分した一人当たり額は、日本の上場企業平均と比較しても極めて抑制的です。これは同社の経営理念において従業員のモチベーションを重視する姿勢を反映しており、格差を最小限に抑えることで組織の一体感を高める狙いがあります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 491万円 | 5409人 | - |
| FY2023/3 | 561万円 | 5213人 | +14.3% |
| FY2024/3 | 594万円 | 5631人 | +5.9% |
| FY2025/3 | 600万円 | 6068人 | +1.0% |
平均年収はコロナ禍の影響を受けたFY2022から大きく回復し、4年間で約109万円上昇。FY2023は+14.3%と大幅に改善しました。従業員数も6,068名に増加しており、テーマパーク拡張に伴う人材投資を積極化。サービス業としては安定的な給与水準です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.8%であり、ダイバーシティ推進に向けた体制整備が進められています。監査報酬として1億300万円を支出しており、厳格な監査体制による透明性の高いコーポレート・ガバナンスの維持に努めています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
新規事業創出を目的に設立したオリエンタルランド・イノベーションズの投資枠を130億円規模へ拡大し、観光DXを加速。
イベントDXサービスを提供するbravesoft社と資本提携を締結し、パーク運営の利便性向上と技術革新を図る。
2026年3月期の通期連結業績予想として、売上高6,933億円、営業利益1,600億円を目指す計画を発表した。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は2.38倍と需給バランスは比較的落ち着いていますが、圧倒的なブランド価値からPERやPBRは同業他社と比較して恒常的に高いプレミアムが付与されています。配当利回りは0.51%と低水準ですが、株主優待制度(パスポート配布)が個人投資家に高い人気を誇っています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | -11520百万円 | -2737百万円 | 23.8% |
| FY2023/3 | 13919百万円 | 4652百万円 | 33.4% |
| FY2024/3 | 114510百万円 | 35350百万円 | 30.9% |
| FY2025/3 | 178783百万円 | 55851百万円 | 31.2% |
| FY2026/3 | 173500百万円 | 53500百万円 | 30.8% |
法人税等の支払額は税引前利益の増大に合わせて増加しており、安定的な納税を行っています。四期前などの赤字期を除き、概ね法定実効税率に近い水準で推移しており、会計上の利益と税務上の課税所得の間に大きな乖離は発生しておりません。業績の好調さがそのまま国や地方自治体への貢献に結びついています。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主は京成電鉄(20.05%)で、東京ディズニーリゾートへの鉄道アクセスを提供する鉄道会社です。三井不動産(5.76%)も創業期からの株主ですが、アクティビスト投資家エリオットから売却を求められており、保有比率は減少傾向。千葉県も4%を保有する珍しい構成で、地域との結びつきが強い企業です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、国内外の経済情勢やテーマパーク運営における感染症等の外的要因による影響を注視しています。また、連結子会社13社を擁し、多角的な事業運営を行っていますが、依然として東京ディズニーリゾートを中心とした単一セグメントへの依存度が高いことが経営上の主要な検討事項となっています。
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リスク要因
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オリエンタルランド まとめ
「圧倒的なブランド力と首都圏リピーターを基盤に、テーマパーク運営から“夢の国”の多角化へ進化するリゾート企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU