テルモ
TERUMO CORPORATION
「カテーテル世界大手が、2200億円の海外買収で臓器移植プラットフォーマーへ進化する」
ひとめ診断
この会社ってなに?
医療機器大手のテルモは、主力の心血管向けカテーテル事業が堅調に推移し、直近第3四半期累計の売上収益は8,316億円、営業利益は1,449億円と過去最高ペースで進捗しています。5カ年成長戦略「GS26」のもと、英国企業を約2,200億円で買収し、臓器移植分野という新規領域へ本格参入しました。「デバイスからソリューションへ」の転換を進めており、中長期での事業ポートフォリオ高度化を狙っています。
サービスの実績は?
株価チャート
1,900円
2,859.5円
儲かってるの?
テルモは医療機器および医薬品の製造販売を軸に、安定した増収増益基調を維持しています。直近の業績では、売上収益が過去最高を更新するなど、グローバルな事業展開が奏功しました。今後はさらなる生産性向上やデジタル領域への投資を通じ、持続的な成長を目指す見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 8.0% | 5.8% | 15.2% |
| FY2025/3 | 8.5% | 6.4% | 15.2% |
同社は高度な技術力を背景に、高い営業利益率を誇る収益性の高い事業構造を確立しています。医療現場における製品の信頼性とシェアが利益を下支えし、効率的な経営を実現しています。また、積極的な製品ポートフォリオの高度化により、利益体質が一段と強化されています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 28円 | 1.4% | 28.5% |
| FY2026/3 | 30円 | 1.5% | 29.2% |
テルモは株主に対する利益還元を経営の重要課題と位置づけ、配当の安定的な継続と増配を目指す方針を掲げています。業績連動を軸に配当性向を管理しつつ、株主優待制度を通じて自社製品への理解を深める取り組みも行っています。長期的視点に立った株主還元策により、中長期的な株主価値向上を図っています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2023/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2024/3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| FY2025/3 | 146330 | -81472 | -62079 | 64858 |
| FY2026/3 | 210802 | -82481 | -108766 | 128321 |
営業キャッシュフローは、当期で約2,108億円を創出し、本業による稼ぐ力の飛躍的な拡大を証明しました。投資CFは継続的な成長のための買収や設備投資に伴い約825億円の支出となっていますが、十分に営業収支の範囲内で賄えています。フリーキャッシュフローも約1,283億円と潤沢であり、安定した成長投資と株主還元を両立できる構造です。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、当期で自社155.7%に対しTOPIX 213.4%と、市場平均を継続してアンダーパフォームしています。主力の事業は堅調ですが、大型M&Aに伴う一時費用の警戒感や、ディフェンシブ・グロース株に対するバリュエーション調整が相対的な劣後の背景にあると推測されます。
もし昔100万円買ってたら?
長期保有ではカテーテルの世界的シェア拡大を背景に堅調なリターンを示していますが、直近1年間は最高値圏からの利益確定売りや市場全体の調整に押されマイナス成長となっています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 1,030,000百万円 | 上方修正見込 | 進行中 | +2.0% |
| 2023年3月期 | 780,000百万円 | 810,000百万円 | 820,209百万円 | +5.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 138,000百万円 | 140,000百万円 | 140,096百万円 | +1.5% |
| 2023年3月期 | 120,000百万円 | 118,000百万円 | 117,332百万円 | -2.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
5カ年成長戦略「GS26」では「デバイスからソリューションへ」を掲げ、年平均で1桁台後半の売上成長を目指しています。既存事業の堅調さに加え、英国OrganOx社の大型買収により臓器移植関連事業を新たな柱として確立させる戦略が進行中です。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額5億500万円(7名)を基に推計すると、経営層の報酬は国内上場企業の平均と比較して抑えられた水準にあります。これは過度な格差を避け、持続的な企業成長と従業員への還元を重視する経営姿勢の表れと言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 736万円 | 5377人 | +2.1% |
| FY2023/3 | 765万円 | 5457人 | +3.9% |
| FY2024/3 | 755万円 | 5554人 | -1.3% |
| FY2025/3 | 778万円 | 5633人 | +3.0% |
平均年収は約780万円で医療機器業界では上位水準。従業員数は毎年約100名ずつ増加しており、増収と人材投資を両立しています。平均年齢40歳台で安定し、平均勤続年数15.7年と定着率も高い企業です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%であり、取締役会における多様性の確保には改善の余地があります。一方で社外取締役比率50%を維持し、強力な監督機能を持つガバナンス体制を構築しており、2兆円を超える時価総額に相応しい健全な企業統治を行っています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
英国の臓器保存デバイス企業OrganOx社を2200億円で買収し、移植医療分野への本格参入を発表しました。
売上収益が堅調に推移していることを受け、通期の売上収益および調整後営業利益の予想を上方修正しました。
第3四半期累計の最終利益が前年同期比11.1%増の1095億円に達し、力強い成長を維持しています。
株の売買状況と今後の予定
同業他社と比較してPER・PBRともに高水準で評価されており、グローバルでの医療機器の強さやM&Aによる成長期待が反映されています。一方で信用倍率は9.29倍とやや買い残が多めの状態にあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 139500百万円 | 32000百万円 | 22.9% |
| FY2026/3 | 165000百万円 | 38000百万円 | 23.0% |
法人税等の支払いは、連結業績の伸長に伴い増加傾向にあります。実効税率は約23%前後で安定しており、グローバルな事業拠点における税務コンプライアンスが適切に管理されていることを示唆しています。適正な納税を行いながら、将来に向けた成長利益を確保する財務戦略が取られています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行が約31%を保有し、生命保険会社が主要株主に名を連ねる安定した株主構成。テルモ生命科学振興財団が約2%を保有する点がユニーク。外国人投資家比率は約43%と高く、グローバル医療機器企業としての評価を反映しています。創業家の大株主は存在しません。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高1兆円規模の医療機器大手であり、カテーテルや輸液システムなどの基幹製品を軸にグローバルに展開しています。主なリスク要因として、為替の変動や各国規制当局による医療機器承認プロセスの遅延、および競争激化に伴う価格改定圧力が挙げられます。
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リスク要因
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テルモ まとめ
「カテーテル世界大手が、2200億円の海外買収で臓器移植プラットフォーマーへ進化する」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU