エーザイ
Eisai Co.,Ltd.
「アルツハイマー病新薬を軸に『認知症エコシステム』構築へ転換するヘルスケア・イノベーター」
ひとめ診断
この会社ってなに?
アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」のグローバル展開を成長ドライバーとする国内大手製薬企業です。FY2025は売上高7,894.0億円、営業利益543.78億円と強固な基盤を維持しています。直近では高齢者見守りサービスのエコナビスタを約160億円で完全子会社化するなど、医薬品の枠を超えた「認知症エコシステム」の構築へ事業領域を拡大しており、今後の成長戦略に注目が集まっています。
サービスの実績は?
株価チャート
3,463円
5,349円
儲かってるの?
エーザイの業績は、主力である認知症治療薬事業などの貢献により、売上高はFY2024/3の約7,418億円からFY2025/3には約7,894億円へと着実な成長を維持しています。営業利益についても安定した水準を確保しており、FY2026/3予想では約545億円を見込んでいます。新薬開発への投資が続く中、安定的な収益基盤の維持が今後の成長戦略の要となるでしょう。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 4.7% | 3.0% | 7.2% |
| FY2025/3 | 5.4% | 3.3% | 6.9% |
収益性を示すROE(自己資本利益率)は、FY2024/3の4.7%からFY2025/3には5.4%へと着実に改善傾向にあります。ROA(総資産利益率)も3.3%へ微増しており、資産効率の向上が見て取れます。一方で営業利益率は7%前後で推移しており、製薬業界における高水準な研究開発費負担を考慮しつつ、いかに効率的なコストコントロールを行うかが今後の課題です。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 160円 | 3.28% | 108.2% |
| FY2025/3 | 160円 | 3.28% | 97.7% |
配当方針として、安定的な株主還元を重視し、年間1株あたり160円の配当を継続しています。利益水準に対して配当性向が一時的に100%前後と高い水準にありますが、これは将来を見据えた積極的な利益還元姿勢の表れです。今後、業績の更なる拡大に伴い、配当性向を適正な範囲へ収斂させていくことが期待されます。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 55993 | -25321 | -22720 | 30672 |
| FY2025/3 | 30117 | -10097 | -57809 | 20020 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力を証明しています。投資キャッシュフローは、将来の成長を見据えた研究開発や事業拡大に向けた支出が継続していることを示しています。潤沢なフリーキャッシュフローを活用することで、配当による株主還元と成長投資の両立を実現しています。
もし昔100万円買ってたら?
画期的な新薬の開発動向により株価は大きく変動する傾向があります。近年はアルツハイマー病治療薬への期待から52週安値の3,463円から大きく反発しており、適切なタイミングで投資した場合、高いリターンが得られています。一方で、高値圏で購入した場合は一時的な調整リスクに注意が必要です。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 7100.0億円 | 7300.0億円 | 7417.5億円 | +4.4% |
| FY2025 | 7540.0億円 | 7800.0億円 | 7894.0億円 | +4.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 500.00億円 | 520.00億円 | 534.08億円 | +6.8% |
| FY2025 | 535.00億円 | 540.00億円 | 543.78億円 | +1.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「EWAY Future & Beyond」では、ヘルスケアの主役を医療領域から日常領域の生活者に拡大することを目指しています。アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の市場浸透や、エコナビスタ買収を通じた認知症エコシステムの構築など、医薬品(新薬)とデジタルヘルスを融合した戦略が順調に進捗し、売上高・営業利益ともに目標に極めて近い水準で推移しています。
社長はどんな報酬?
代表執行役CEOの報酬は、長期的な企業価値向上を目的とした業績連動型の報酬制度が反映されています。従業員平均年収との比較では、製薬業界のグローバル基準に沿った報酬設計となっており、過度な格差よりも経営責任と達成指標を重視した設定です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 920万円 | 3034人 | -11.7% |
| FY2023/3 | 1050万円 | 3043人 | +14.1% |
| FY2024/3 | 1053万円 | 2984人 | +0.3% |
| FY2025/3 | 1055万円 | 2998人 | +0.2% |
平均年収は1,055万円と製薬業界トップクラスの水準。FY2022で一時的に大幅減少(賞与変動)しましたが、FY2023に+130万円の急回復。その後は1,050万円台で安定推移。従業員数は約3,000名で横ばい。レケンビ関連の人材投資が今後の採用増につながる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
エコナビスタのTOBを完了し、デジタルヘルス事業の強化に向けた子会社化を実施。
第3四半期決算にて前年同期比56%の最終増益を達成し、通期計画を上回る実績を発表。
アナリストによる目標株価の引き上げが行われ、アルツハイマー病治療薬の成長期待が継続している。
株の売買状況と今後の予定
時価総額1.4兆円の大手製薬企業として、業界平均を上回る配当利回り3.24%が下値支持の要因となっています。PERは33.2倍とやや高めですが、新薬の将来的な収益拡大への期待が反映されています。直近の信用倍率は買い残が多く40倍超となっており、短期的な需給動向には留意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 54500百万円 | 13000百万円 | 23.9% |
FY2026/3予想における法人税等の負担額は約130億円であり、実効税率は約23.9%と標準的な水準を見込んでいます。税引前利益が安定する中で、国内外の税制や租税公課の影響を適切に反映した予測となっています。今後も税務コンプライアンスを遵守し、安定した納税を通じて社会貢献を継続する方針です。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行と外国人投資家が上位を占めるグローバル型の株主構成。State Street、JPモルガンなど海外機関投資家の存在感が大きく、レケンビへの国際的な期待の高さを反映しています。創業家の内藤家は公益財団法人経由で1.5%を保有。外国人持株比率は約40%と製薬業界でもトップクラスです。
会社の公式開示情報
有価証券報告書等の開示情報によれば、事業セグメントは医薬品事業に集中しており、アルツハイマー型認知症治療薬レカネマブ等の大型新薬の開発・販売戦略が業績を左右する重要なリスク要因かつ成長エンジンとなっています。外部環境の変化や特許期限、規制対応が財務に直結する構造です。
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エーザイ まとめ
「アルツハイマー病新薬を軸に『認知症エコシステム』構築へ転換するヘルスケア・イノベーター」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU