塩野義製薬
Shionogi & Co.,Ltd.
「感染症領域の強みを基盤に、生成AIとデータ活用でヘルスケアDXへ舵を切る創薬型製薬企業」
ひとめ診断
この会社ってなに?
塩野義製薬は、感染症や中枢神経領域に強みを持つ研究開発型の製薬企業です。直近のFY2024の実績では売上高4,350.8億円、営業利益1,533.1億円と高い収益性を誇り、FY2025も売上高4,382.7億円、営業利益1,566.0億円を見込んでいます。近年は日立製作所と業務提携し、生成AIを用いた創薬期間の短縮やヘルスケアDXサービスの創出など、従来の医薬品事業にとどまらない新たな成長基盤の構築を急ピッチで進めています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,153.5円
3,705円
儲かってるの?
塩野義製薬の業績は、感染症領域を中心としたグローバル展開が奏功し、堅調に推移しています。FY2025/3の売上高は4,383億円、営業利益は1,566億円を記録しました。FY2026/3には売上高5,300億円、営業利益1,750億円を見込むなど、成長軌道の維持を計画しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 12.9% | 11.4% | 35.2% |
| FY2025/3 | 12.5% | 11.1% | 35.7% |
同社は医薬品特有の高い付加価値を生み出すビジネスモデルにより、極めて高い収益性を維持しています。営業利益率はFY2024/3の35.2%からFY2025/3には35.7%へと向上しました。高い研究開発効率とニッチ戦略を背景に、安定して10%を超える高いROE(自己資本利益率)を確保しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 160円 | 4.65% | 28.6% |
同社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ持続的な配当実施を基本方針としています。配当性向を指標としつつ、成長フェーズに応じた利益還元を継続しています。高い自己資本比率を維持しながら、長期的な株主価値の向上を目指す姿勢が示されています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 154284 | 5922 | -126853 | 160206 |
| FY2025/3 | 195460 | -116080 | -64908 | 79380 |
本業で稼ぐ営業キャッシュフローは、FY2025/3には約1,955億円と力強い水準を維持しています。投資キャッシュフローがマイナスに転じているのは、次なる成長を見据えた積極的な投資を実施した結果です。強固な本業の稼ぎが、将来の成長投資と安定的な株主還元の両立を可能にしています。
もし昔100万円買ってたら?
塩野義製薬は抗HIV薬や感染症治療薬などの大型製品の成功により、長期的にはテンバガーを超える驚異的なリターンをもたらしています。直近でも堅調な決算と増配期待から、底値圏で購入した投資家は半年〜1年で50%以上の高い含み益を得ている状況です。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 4,200.0億円 | — | 4,350.8億円 | +3.6% |
| FY2025 | 4,350.0億円 | 4,382.7億円 | 4,382.7億円 | +0.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1,450.0億円 | — | 1,533.1億円 | +5.7% |
| FY2025 | 1,500.0億円 | 1,566.0億円 | 1,566.0億円 | +4.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
塩野義製薬の中期経営計画「STS2030 Revision」では、感染症領域を中心としたグローバルトップラインの成長を基本方針として掲げています。新型コロナウイルス関連をはじめとする製品群の貢献により、当初掲げていた売上高4,000億円、営業利益1,200億円の目標を前倒しで達成しており、高収益モデルによる強い実行力を示しています。
社長はどんな報酬?
CEOの報酬はグローバルな業績目標との連動性が高く、経営の透明性を確保した報酬委員会制度により決定されています。従業員平均年収は業界水準を大きく上回る高水準にあり、高付加価値な医薬品を生み出す知的資本への投資として適切に配分されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 857万円 | 2510人 | +3.0% |
| FY2023/3 | 910万円 | 2458人 | +6.2% |
| FY2024/3 | 964万円 | 2117人 | +5.9% |
| FY2025/3 | 1003万円 | 2129人 | +4.0% |
平均年収は4年間で約146万円上昇し、1,003万円と大台突破。年率+4〜6%の高い昇給率は業績拡大を反映。従業員数はFY2024で大幅減(組織再編)後に安定化。連結では4,955名を擁し、JT医薬事業統合でさらに拡大見込みです。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
日立製作所と生成AIを活用した医薬品開発DXサービスの共同構築を発表しました。
完全子会社である鳥居薬品の吸収合併を予定しており、国内事業体制を強化します。
第3四半期累計の最終利益が1582億円に到達し、通期目標に向けた高い進捗率を達成しました。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは16.3倍と、医薬品業界の平均(約20.5倍)と比較してやや割安な水準にあります。一方でPBRは2.15倍と業界平均を上回っており、高い資本効率とブランド力が市場から評価されていることが分かります。信用倍率は4倍台で、将来の成長への期待から個人投資家の買い意欲も底堅い状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 175000百万円 | 0百万円 | - |
FY2026/3の税引前利益予想は1,750億円となっています。法人税等の数値が0となっているのは、繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の会計上の調整、または将来の不確実性を考慮した暫定的な計画である可能性があります。詳細な税負担については、期中の業績進捗や税務申告状況によって変動する見通しです。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行・保険会社が上位を占める安定した機関投資家中心の株主構成。住友生命(6.5%)と三井住友銀行系(3.3%)の保有が住友グループとの歴史的つながりを反映しています。海外機関投資家の保有も多く、HIV薬のグローバル展開への期待が表れています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報に基づくと、連結売上収益の多くを感染症領域の医薬品が牽引しており、高い利益率を確保しています。一方で、グローバル展開に伴う為替リスクや、新薬開発の成功可否が業績に直結する特有の事業リスクが財務諸表上の重要な監視項目となっています。
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塩野義製薬 まとめ
「感染症領域の強みを基盤に、生成AIとデータ活用でヘルスケアDXへ舵を切る創薬型製薬企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU