花王
Kao Corporation
「『未来のいのちを守る』を掲げ、連続増配と構造改革で高収益化を目指す日用品の巨人」
ひとめ診断
この会社ってなに?
直近の決算では売上高1兆6,886億円、営業利益1,641億円と増収増益を達成。中期経営計画「K27」のもと、持続可能な社会に欠かせない企業への変革と資本効率の改善を進めている。37期連続増配を予定しており、強固な株主還元姿勢を持つディフェンシブ銘柄として投資家の注目を集めている。
サービスの実績は?
株価チャート
5,760円
7,007円
儲かってるの?
花王の直近の業績は、売上高が約1兆6,886億円、営業利益が約1,641億円と増収増益の成長軌道にあります。スキンケアや日用品のグローバル展開が奏功しており、国内外での製品ポートフォリオの最適化が収益を押し上げました。中期経営計画「K27」に基づき、高収益事業への選択と集中を進めることで、着実な利益成長を実現しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 4.3% | 2.5% | 3.9% |
| FY2024/12 | 9.8% | 5.8% | 9.0% |
収益性に関しては、不採算事業の見直しや高付加価値製品へのシフトにより、営業利益率の改善が継続しています。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)も、資本効率を意識した経営管理指標であるROIC(投下資本利益率)の導入により着実に向上する見込みです。特にグローバルでの「シャープトップ」事業の構築が、長期的な収益基盤の強化に貢献しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 150円 | 2.37% | 158.9% |
| FY2024/12 | 152円 | 2.40% | 65.5% |
花王は配当による利益還元を非常に重視しており、37期連続の増配という極めて稀有な実績を持つ「配当貴族」銘柄です。安定的な配当の実施を基本方針としつつ、業績の成長に合わせて持続的な増配を行うことで株主還元を強化しています。将来の事業投資と安定配当のバランスを高度に維持しており、長期投資家にとって非常に魅力的な還元姿勢を継続しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 202481 | -109302 | -79983 | 93179 |
| FY2024/12 | 201585 | -45902 | -104578 | 155683 |
営業キャッシュフローは、主力の日用消費財事業が安定的に稼ぎ出すキャッシュにより、極めて高い創出能力を維持しています。この潤沢な資金を背景に、オーストラリアのスキンケア企業「ボンダイサンズ」買収のような成長のための戦略的投資を積極的に実行しています。投資活動で得た果実を事業の拡大に再配分することで、持続的な企業価値の向上を図るサイクルを確立しています。
もし昔100万円買ってたら?
過去のリターンを見ると、成熟企業であるため株価のボラティリティは比較的低く、長期的なキャピタルゲインは緩やかです。一方で、37期連続増配という圧倒的なインカムゲインがトータルリターンを下支えしており、ディフェンシブな長期保有に向く銘柄といえます。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年12月期 | 1兆6,500億円 | 1兆6,800億円 | 1兆6,886億円 | +2.3% |
| 2024年12月期 | 1兆5,800億円 | 1兆5,400億円 | 1兆5,300億円 | -3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年12月期 | 1,500億円 | 1,600億円 | 1,641億円 | +9.4% |
| 2024年12月期 | 1,200億円 | 1,150億円 | 1,162億円 | -3.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「K27」では、ROIC11%以上や過去最高益の更新(2,117億円超)を目標に掲げています。直近の決算では計画を上回る増収増益を達成しており、構造改革の効果とグローバル展開(豪Bondi Sands社の買収など)が今後の成長を牽引すると期待されています。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は、中期経営計画「K27」の達成度やROIC(投下資本利益率)等の資本効率指標と強く連動しています。従業員平均年収との倍率は業界平均よりやや高い水準ですが、これはグローバル経営の責任と成果報酬の比重が大きいためです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/12 | 787万円 | 8403人 | +1.5% |
| FY2023/12 | 802万円 | 8199人 | +1.9% |
| FY2024/12 | 810万円 | 7861人 | +1.0% |
| FY2025/12 | 825万円 | 7700人 | +1.9% |
平均年収は約810〜825万円で化学業界では上位水準です。構造改革に伴い単体従業員数はFY2022の8,403名からFY2025の約7,700名へと約700名減少しましたが、これは早期退職優遇制度やグループ再編の影響です。平均年齢は40歳前後で安定しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年12月期の連結最終利益は8.3%増の1300億円を見通し、3期連続の増収増益を計画。
次世代スキンケアブランド「SOFINA SYNC+」にて新サブスクサービス「THE ANSWER PROGRAM」を開始。
豪州の「ボンダイサンズ」を買収し、スキンプロテクション領域でのグローバル戦略を強化。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は2.95倍と需給の偏りは少なく、安定した取引が続いています。PERは24.1倍とセクター平均より高めですが、37期連続増配という強力な株主還元策と安定的な収益基盤が評価され、市場からプレミアムが付与されている状態です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に応じて推移しており、日本の税法に基づく実効税率の範囲内で適正に計上されています。海外売上比率の上昇に伴い、各国の税制や外国税額控除の影響も考慮した税務管理を行っています。利益水準の回復に伴い納税額も安定しており、健全な企業活動の反映として公的な義務を履行しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
特定のオーナーや親会社は存在せず、信託銀行・外国機関投資家中心の安定した株主構成です。外国人持株比率は約38%と高く、ESG投資やディフェンシブ銘柄として海外投資家に人気があります。36期連続増配の実績が配当重視の長期投資家を惹きつけています。
会社の公式開示情報
EDINET等の開示情報によれば、連結売上高約1.7兆円規模のグローバルな日用品メーカーとして、スキンケアやヘアケアを軸とした「スキンプロテクション領域」への投資集中がリスクと成長機会の要です。豪州Bondi Sands社買収など、海外戦略を通じたポートフォリオの入れ替えを急いでいます。
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花王 まとめ
「『未来のいのちを守る』を掲げ、連続増配と構造改革で高収益化を目指す日用品の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU