Sansan
Sansan,Inc.
「名刺管理の絶対王者から、請求書受領『Bill One』を第二の柱に据えて急成長を続けるSaaS企業」
ひとめ診断
この会社ってなに?
主力の名刺管理サービス「Sansan」が堅調に推移する中、クラウド請求書受領サービス「Bill One」が成長を強力に牽引しています。FY2024の売上高は338.8億円、営業利益は13.37億円で着地しました。FY2025は売上高432.0億円、営業利益28.00億円を見込み、事業拡大に向けた積極的な投資フェーズから、利益回収のフェーズへと移行しつつあります。
サービスの実績は?
株価チャート
994円
2,211円
儲かってるの?
Sansanは、主力の「Sansan」事業や「Bill One」の成長を牽引役に、売上高が前期の約339億円から今期には約432億円へと大幅に増加しました。一方で、積極的な事業拡大に向けた投資先行により、当期純利益は前期の約9.5億円から約4.2億円へと減益傾向となっています。成長投資と収益性確保のバランスが、現在の業績における重要な局面となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 6.5% | 2.5% | 3.9% |
| FY2025/5 | 2.6% | 0.9% | 6.5% |
売上高の拡大に伴い、営業利益率は前期の3.9%から今期には6.5%へと改善しており、収益体質が着実に強化されていることが分かります。一方で、ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)は、将来の成長に向けた資本投下や資産規模の拡大により、低水準で推移しています。現在は利益率の向上フェーズにあり、今後のさらなる利益積み上げが期待されます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
| FY2025/5 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
同社は成長フェーズにある企業として、内部留保を優先し事業拡大や技術革新への投資に資金を充てる方針を採っています。そのため、現在は配当を実施しておらず、将来的な成長による企業価値の最大化を目指しています。株主への利益還元については、今後の業績安定化や資金繰りの状況を見ながら将来的に検討される可能性が残されています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 5483 | -3180 | 1431 | 2303 |
| FY2025/5 | 9651 | -2550 | -654 | 7101 |
営業活動によるキャッシュフローは、前期の約55億円から今期には約97億円へと大幅に増加し、本業による稼ぐ力が着実に向上しています。投資キャッシュフローは事業拡大に伴う設備投資等で一定のマイナスを維持していますが、営業CFの成長がこれを上回ることでフリーキャッシュフローが約71億円まで拡大しました。手元資金を厚くしつつ、今後の成長投資に柔軟に対応できるキャッシュポジションを確立しています。
もし昔100万円買ってたら?
IPO直後は成長期待から株価が高騰しましたが、その後の株式市場全体のグロース株への評価見直し(マルチプルコンプレクション)により、現在の株価は初値と比較すると大きく下落しています(※株式分割を考慮しない単純計算)。ただし、直近の52週安値からは反発傾向にあり、業績の成長が株価に織り込まれつつあります。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 335.0億円 | — | 338.8億円 | +1.1% |
| FY2025 | 432.0億円 | — | 進捗順調 | 進行中 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 10.0億円 | — | 13.37億円 | +33.7% |
| FY2025 | 28.00億円 | — | 30.24億円(2Q累計) | 大幅超過ペース |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
売上高の3年CAGR(年平均成長率)22%〜27%を最重要KPIとして掲げており、第2四半期累計の売上高成長率は前年同期比26.5%増と、目標レンジの上限に近い水準で推移しています。さらに、請求書受領サービス「Bill One」のMRRが前年同期比37.3%増と力強く牽引しており、調整後営業利益は通期予想をすでに上回るペースで進捗しています。
社長はどんな報酬?
代表の報酬は業績連動部分を含めると業界平均に準じた適正な水準にあります。従業員に対しても高水準な報酬を提供することで高い専門性と組織力を維持しており、持続的な成長を実現するための人的資本投資がバランス良く行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/5 | 780万円 | 2235人 | - |
従業員の平均年収は780万円と、IT・SaaS業界の中でも高水準を維持しています。若手社員が多く平均年齢が31.7歳と低い中でのこの金額は、優秀なエンジニアや営業人材を確保するための競争力ある報酬体系であることを示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
AI契約書レビューサービスを展開するリセと資本業務提携を締結。
Sansan Zoom連携などAI時代に対応した3つの新ソリューションを発表。
FY2025第3四半期累計において、経常利益が前年同期比2.7倍となる大幅増益を記録。
株の売買状況と今後の予定
PERが350倍超、PBRが約10倍と非常に高い成長期待(プレミアム)が株価に織り込まれています。信用倍率は6.76倍と買い残が多めであり、将来的な利益成長がコンセンサスを上回り続けられるかが、現在の高いバリュエーションを正当化するための鍵となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/5 | 1224百万円 | 271百万円 | 22.1% |
| FY2025/5 | 2743百万円 | 2319百万円 | 84.5% |
FY2024/5期は税引前利益約12億円に対して適切な納税が行われましたが、FY2025/5期は実効税率が84.5%と一時的に高騰しました。これは利益構造の変化や会計上の調整項目による一時的な影響が大きく寄与しています。企業活動の規模が拡大する中で、税金費用については中長期的な最適化が今後の経営課題の一つとなるでしょう。
誰がこの会社の株を持ってる?
CEOの寺田氏が個人・法人合わせて約32%を保有するオーナー企業。機関投資家の保有比率も高く、プライム市場にふさわしい分散が進んでいる。海外機関投資家の注目度も高い。
会社の公式開示情報
主力事業である名刺管理サービス「Sansan」と請求書受領サービス「Bill One」が成長を牽引しており、特に経理DX領域での大幅な利益成長が特徴です。積極的な広告宣伝投資やM&Aを通じた販路拡大を継続しており、営業利益の急伸は効率的なオペレーション体制の構築が奏功した結果と言えます。
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Sansan まとめ
「名刺管理の絶対王者から、請求書受領『Bill One』を第二の柱に据えて急成長を続けるSaaS企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU