積水化学工業
Sekisui Chemical Co.,Ltd.
「インフラと住宅の安定基盤を軸に、空飛ぶクルマなど次世代領域へ多角的に投資する化学メーカー」
ひとめ診断
この会社ってなに?
積水化学工業は、住宅カンパニーや環境・ライフラインカンパニーを中核に安定した収益を誇る化学メーカーです。FY2025は売上高1兆2977.5億円、営業利益1079.51億円を見込んでおり、堅調な成長を維持しています。近年は北海道の木造住宅会社の買収による住宅事業の地域戦略強化や、独ヴォロコプター社との資本業務提携による「空飛ぶクルマ」への参画など、既存領域の深掘りと新規領域への投資を並行して進めています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,151円
3,065円
儲かってるの?
積水化学工業の業績は、高機能プラスチックスや住宅事業などの多角的なポートフォリオを背景に堅調な推移を見せています。FY2025/3には売上高が約1兆2,978億円、営業利益が約1,080億円を記録し、既存事業の底堅い需要と付加価値向上により増収増益を達成しました。今後も成長戦略の推進により、FY2026/3には売上高1兆3,645億円、営業利益1,150億円を見込むなど、着実な拡大を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 9.5% | 5.9% | 7.5% |
| FY2025/3 | 9.8% | 6.2% | 8.3% |
収益性指標は、高付加価値製品への注力によって安定した向上傾向を示しています。営業利益率はFY2024/3の7.5%からFY2025/3には8.3%へと改善しており、製品ミックスの最適化とコスト競争力の強化が利益率の上昇に寄与しています。ROE(自己資本利益率)も9%台後半を維持しており、株主資本を効率的に活用しつつ利益を生み出す体制が整っています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 74円 | 2.62% | 40.3% |
| FY2025/3 | 79円 | 2.79% | 40.3% |
配当方針として連結配当性向40%以上を掲げ、株主への利益還元を積極的に行っています。業績の拡大に合わせて配当金も着実に増額しており、中長期的な株主価値の向上を重視した資本政策が特徴です。今後も持続的な利益成長を原資として、安定的かつ高い還元水準を維持することが期待されます。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 106632 | -18515 | -53023 | 88117 |
| FY2025/3 | 119231 | -61508 | -61200 | 57723 |
営業活動によるキャッシュフローは1,000億円超を安定的に創出しており、本業の稼ぐ力の高さが証明されています。FY2025/3の投資活動には約615億円が投じられており、将来の成長に向けた戦略的な設備投資や事業基盤強化のための支出が増加したことが主な要因です。創出したキャッシュを適切に成長投資と株主還元に振り向けることで、持続可能な経営を実現しています。
もし昔100万円買ってたら?
長期的には強固な事業基盤により大幅な株価上昇を記録しています。直近1年間でも、住宅事業のM&Aや新事業への期待感から株価は堅調に推移しており、底値からでも約30%以上のリターンを達成しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 1兆2300億円 | 1兆2400億円 | 1兆2565億円 | +2.1% |
| FY2024 | 1兆2800億円 | 1兆2600億円 | 1兆2565.4億円 | -1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 920億円 | 930億円 | 943億円 | +2.6% |
| FY2024 | 1000億円 | 960億円 | 943.99億円 | -5.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
長期ビジョン「Vision 2030」で掲げる売上高2兆円の目標に向け、M&Aや新規事業投資を積極的に行っています。直近では住宅資材の価格高騰などが影響し、利益目標に対してはやや未達となる場面もありますが、「空飛ぶクルマ」への出資など次世代成長への布石を打っており、今後の利益率改善が課題となります。
社長はどんな報酬?
代表者の報酬は業績連動性の高い報酬体系を採用しており、従業員年収との倍率は製造業としては標準的な範囲です。過度な報酬格差を避け、持続的な企業価値向上を重視した経営陣への報酬設計となっており、社外取締役の関与による公正な決定プロセスが担保されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 897万円 | 2761人 | +1.8% |
| FY2023/3 | 912万円 | 2818人 | +1.7% |
| FY2024/3 | 912万円 | 2992人 | ±0% |
| FY2025/3 | 934万円 | 3089人 | +2.4% |
平均年収は934万円で化学業界トップクラスの水準。従業員数は4年間で約330名増加し、連結では26,918名の大組織。平均年齢は44歳前後で安定しており、年率1〜2%の着実な昇給と人員拡大を両立しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
北海道の木造住宅会社アーキテックプランニングを買収し、住宅事業の地域戦略を強化しました。
役員向けの株式報酬制度を継続するための第三者割当による自己株処分を実施しました。
ロボティクス技術を有する株式会社ハイボットと資本業務提携を締結し、技術開発を加速させました。
株の売買状況と今後の予定
化学セクター全体が低PBRに沈む中、積水化学工業はPBR1.46倍と業界平均を上回る評価を得ています。配当利回りも2.8%と魅力的であり、安定した配当政策(DOE3%以上)が投資家からの支持を集めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 105921百万円 | 27991百万円 | 26.4% |
| FY2025/3 | 110958百万円 | 29033百万円 | 26.2% |
| FY2026/3 予 | 115000百万円 | 33000百万円 | 28.7% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増大に伴い適正な水準で推移しています。実効税率は26%から28%台で安定しており、各国の税制や国内の税負担を反映した数値です。今後も利益成長に応じて適切に納税を行うことで、社会的な責任を果たしつつ企業価値の最大化を図る方針です。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行が上位を占める典型的な機関投資家中心の株主構成です。特定の支配株主はおらず、経営の独立性が高い。従業員持株会が2.8%を保有し、インサイダーのコミットメントも確保されています。外国人持株比率は約30%で、グローバルな評価を受けています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報に基づくと、同社は「高機能プラスチックス」「住宅」「環境・ライフライン」の3本柱で構成されています。特に住宅事業における市況低迷の影響が一部あるものの、グローバル展開する高機能樹脂事業が収益を下支えしています。経営リスクとしては、原材料価格の変動や為替リスク、海外市場における法規制などが挙げられます。
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積水化学工業 まとめ
「インフラと住宅の安定基盤を軸に、空飛ぶクルマなど次世代領域へ多角的に投資する化学メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU