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4188 プライム

三菱ケミカルグループ

Mitsubishi Chemical Group Corporation

1,033
+11.5円 (+1.13%)
3/5 時点

「伝統的な総合化学の枠組みを壊し、高収益なスペシャリティ企業への脱皮を図る過渡期」

ひとめ診断

業績
普通
配当
高め
安全性
注意
稼ぐ力
普通
話題性
不評

この会社ってなに?

三菱ケミカルグループは日本最大級の総合化学メーカーですが、PBRは0.84倍と低迷しています。現在「新中期経営計画2029」のもと、汎用石化事業の再編や4,000億円規模の非中核事業の整理・売却を通じたポートフォリオ変革を推進中です。FY2025は売上高4兆4,074.1億円、営業利益1,966.94億円を見込んでおり、スペシャリティマテリアルズ分野への資源集中による収益性改善が急務となっています。

化学 プライム市場 時価総額 1.6兆円

サービスの実績は?

4,000億円
事業整理・売却規模
中計目標(FY24-29)
9割以上実行済み
35%
目標配当性向
新中期経営計画2029
維持
32
1株当たり年間配当金
FY2025予想
横ばい
数字を見てみよう
投資の基本、業績と配当をチェック

株価チャート

データ: 2025-03-05 〜 2026-03-05(J-Quants API)
04/07 日経平均が前日比-7.8%の大幅下落
04/08 日経平均が前日比+6.0%の大幅上昇
04/10 日経平均が前日比+9.1%の大幅上昇
52週レンジでの現在位置
安値
594.1円
現在値
1,033円
高値
1,171円
安値圏 中間 高値圏

儲かってるの?

まあまあです
FY2024/3 売上 43872.2億 / 利益 2618.3億
FY2025/3 売上 44074.1億 / 利益 1966.9億
FY2026/3 予 (予想) 売上 37400.0億 / 利益 2020.0億
売上 営業利益 赤字

三菱ケミカルグループの業績は、構造改革や不採算事業の売却に伴い、売上収益が一時的に減少するものの、収益性の改善を伴う利益の回復を目指す過渡期にあります。FY2025/3は前年比で純利益が約450億円に留まりましたが、FY2026/3の予想では、事業ポートフォリオの最適化効果により純利益は1,450億円まで大幅に拡大する見通しです。この成長は、汎用化学品からスペシャリティマテリアルズ(機能性化学品)中心の体制への転換を加速させていることが背景にあります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE(自己資本利益率)
2.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)
0.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.5%
売上のうち利益になった割合
ROE ROA 営業利益率
FY2024/3 5.3% 2.0% 6.0%
FY2025/3 2.0% 0.8% 4.5%

収益性指標は、大型の構造改革費用や事業環境の変化により、ROEがFY2024/3の5.3%からFY2025/3には2.0%へ低下するなど、足元では厳しい水準が続いています。営業利益率も6.0%から4.5%へと低下しており、汎用原料部門の苦戦が全体の収益率を押し下げました。今後はスペシャリティ分野への集中投資により、資本効率の改善と利益率の引き上げを両立させる経営が求められています。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
配当利回り
3.10%
株主優待
なし
1株配当 利回り 配当性向
FY2024/3 32円 3.10% 38.1%
FY2025/3 32円 3.10% 101.1%

三菱ケミカルグループは「中期経営計画2029」において配当性向35%を目安とし、利益成長に応じた配当の継続と増配を方針としています。FY2025/3は一時的な利益減により配当性向が100%を超えましたが、年間配当は32円を維持し、株主への安定的な還元を優先しました。今後は業績回復に伴い、目標性向に基づいた持続的な還元強化が期待されます。

割安?割高?

同じ業界の平均と比べると…

PER 割安寄り
この会社
10.1倍
業界平均
14.5倍
PBR 割安寄り
この会社
0.84倍
業界平均
1.10倍
配当利回り 多め
この会社
3.10%
業界平均
2.80%
時価総額
この会社: 1.6兆円 業界平均: 大手化学平均 約1.5兆円

PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)

もっと深く知る
財務の健全性と過去の実績

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率 29.5%
0% 30% (注意ライン) 50% (安全ライン) 100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
22845.7億円

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+552847
営業CF / 百万円
投資に使ったお金
-275434
投資CF / 百万円
借入・返済など
-246654
財務CF / 百万円
手元に残ったお金
+277413
FCF / 百万円
営業CF 投資CF 財務CF FCF
FY2024/3 465146 -246087 -241724 219059
FY2025/3 552847 -275434 -246654 277413

強固な営業活動によるキャッシュフロー創出能力を背景に、FY2025/3はフリーキャッシュフローが約2,774億円に達しました。積極的な設備投資や事業再編に関連する投資キャッシュフローを十分に賄う構造を確立しており、資金繰りは安定しています。この資金力を源泉に、成長性の高いスペシャリティ分野への再投資と、株主還元への配分を継続しています。

株主にどれだけ報いた?

TOPIXを下回っています
自社TSR(最新)
137.7%
株主総利回り
TOPIX(最新)
213.4%
市場平均

※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、TOPIXに対して一貫してアンダーパフォームしています。これは、汎用石化事業の市況低迷や医薬品事業の特許切れ問題などが重なり、同業他社と比べて自己資本利益率(ROE)が低迷していることが主な要因です。構造改革による資本効率の改善が急務となっています。

もし昔100万円買ってたら?

持株会社設立時(2005年10月)に購入 +37.7%
100万円 → 137.7万円
+37.7万円
買値 750円 → 現在 1,033円
過去5年の底値(2020年3月)に購入 +75.1%
100万円 → 175.1万円
+75.1万円
買値 590円 → 現在 1,033円
1年前(2023年3月)に購入 +21.5%
100万円 → 121.5万円
+21.5万円
買値 850円 → 現在 1,033円

過去10年以上、株価はボックス圏での推移が続いており、長期的なキャピタルゲインは限定的です。しかし、直近1年間では構造改革への期待感から株価は堅調に推移しており、底値圏から投資した場合は70%以上のリターンを得られています。高配当利回りを活かしたインカムゲイン狙いの投資家にとっても下値が支えられやすい銘柄となっています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
事業再編は前倒しで進むも、本業の収益力改善に遅れが見られる
旧経営方針 Forging the future
FY2021〜FY2025
売上高: 目標 45000億円 未達 (43872.2億円)
97.4%
営業利益: 目標 2500億円 達成 (2618.3億円)
104.7%
新中期経営計画2029
FY2025〜FY2029
事業整理・売却規模: 目標 4000億円 順調 (約3600億円)
90%
配当性向: 目標 35% 順調 (約35%)
100%
営業利益: 目標 2500億円 順調 (1966.94億円)
78.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2024 45000億円 44000億円 43872.2億円 -2.5%
FY2025 46230億円 44000億円 44074.1億円 -4.6%
営業利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2024 2500億円 2600億円 2618.31億円 +4.7%
FY2025 2100億円 1950億円 1966.94億円 -6.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画2029では、事業ポートフォリオの大胆な入れ替えが進行中です。4,000億円規模の事業整理・売却はすでに9割以上を実行し、田辺三菱製薬の譲渡や汎用石化事業の再編など構造改革が加速しています。一方で、コア事業であるスペシャリティマテリアルズの収益化には時間がかかっており、全社の営業利益や売上高の目標に対してはビハインドの状況が続いています。

中の人を知る
社長の報酬、社員の給料

社長はどんな報酬?

代表執行役社長 CEO
ビル・クリスティー
推定約6,400万円
約7.5倍
社長/社員
業界平均: 10〜20倍
従業員平均
約850万円
従業員との格差は比較的穏当な水準です。

役員報酬総額を人数で割った平均値に基づくと、従業員平均年収との倍率は他のグローバル企業と比較してかなり低水準に留まっています。これは日本企業特有の報酬体系や、業績連動型株式報酬の構成比がグローバル大手とは異なることが背景にあると考えられます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1059万円
従業員数
414人
平均年齢
47.6歳
平均年収 従業員数 前年比
FY2022/3 949万円 223人 -6.1%
FY2023/3 1045万円 430人 +10.1%
FY2024/3 973万円 501人 -6.9%
FY2025/3 1059万円 414人 +8.8%

純粋持株会社のため従業員数は414名と少数。平均年収は1,059万円と高水準で、管理部門・経営企画部門の専門人材が中心。年収のブレ幅が大きいのは賞与の業績連動部分が大きいため。連結ベースでは約7万人のグループ従業員を抱える巨大組織です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3%) 男性 11名
8%
92%
監査報酬
84,200万円
設備投資額
808.7億円
平均勤続年数(従業員)
19.3年
臨時従業員数
6031人

女性役員比率は8.3%と、グローバル基準や政府目標と比較すると改善の余地が大きい状況です。監査体制については報酬額が8.4億円と非常に高額であり、巨大なグループを統治するための厳格な監視・監査機能に多大なコストを割いています。

世の中の評判
メディアはこの会社をどう見てる?

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念」
報道件数(30日)
142
前月比 -12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 化学工業日報 ほか
業界内ランキング
上位 12%
化学業界 300社中 36位
報道のトーン
25%
好意的
45%
中立
30%
否定的
報道件数の推移
掲載メディア分布

どんな話題が多い?

決算・業績 40%
経営戦略・中計 30%
M&A・事業再編 20%
株価動向 10%
同業他社とのメディア露出比較

最近の出来事

2025年12月 事業再編

田辺三菱製薬が田辺ファーマ株式会社へ商号変更し、グループの事業再編を完了。

2026年1月 事業譲渡

合成樹脂エマルジョン事業をコニシへ譲渡し、スペシャリティケミカル企業への脱皮を加速。

2026年2月 決算発表

第3四半期決算にて売上収益2兆7373億円と減収減益を発表し市場の注目を集めた。

詳細 & リンク
投資判断のための詳細データ

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,147,500株
売り残184,200株
倍率6.23倍
2025年2月28日時点
今後の予定
2025年3月期 本決算発表 2025年5月中旬
定時株主総会 2025年6月下旬

PER10.1倍、PBR0.84倍と、化学セクター平均と比較しても割安なバリュエーションで放置されています。配当利回りは3%を超えており、下値不安は少ないものの、信用倍率が6.23倍と買い残が積み上がっており、上値が重い展開が予想されます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益 法人税等 実効税率
FY2026/3 予 202000百万円 57000百万円 28.2%

FY2026/3の予想税引前利益2,020億円に対し、法人税等は約570億円を見込んでいます。実効税率は28.2%であり、国内および海外拠点における税負担が適切に織り込まれています。構造改革に伴う一時的な損失の損金算入や、各国の税制改正を反映した標準的な納税水準を維持する見通しです。

誰がこの会社の株を持ってる?

日本マスタートラスト信託銀行 16.35%
日本カストディ銀行(信託) 5.88%
STATE STREET BANK 505001 5.05%
明治安田生命保険 4.73%
その他(機関投資家・海外法人等) 67.99%

特定の支配株主は存在せず、国内外の機関投資家が幅広く保有する典型的な大型株の株主構成。海外機関投資家(State Street、JP Morgan等)の保有比率が高く、外国法人等の合計は約30%。明治安田生命・日本生命など大手生保も安定株主として存在。三菱グループの持合い関係は限定的です。

会社の公式開示情報

役員報酬

12,800万円
取締役4名の合計

EDINET情報によれば、事業リスクとして激しい市場競争や原材料価格の変動、地政学的リスクなどが挙げられています。現在はベーシックマテリアルズからスペシャリティマテリアルズへ事業構造を大きく転換しており、成長性を高めるための構造改革費用が直近の財務数値に影響を与えています。

最新ニュース

リスク要因

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ニュース一覧

ネガティブ
三菱ケミカルGが第3四半期決算を発表、減収減益の結果に
2/27 · Yahoo!ファイナンス
中立
2026年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ
2/5 · 日本経済新聞
中立
田辺三菱製薬の商号変更および連結子会社の再編動向
1/29 · 三菱ケミカルグループIR
ポジティブ
合成樹脂エマルジョン事業のコニシへの譲渡が完了
1/20 · M&Aオンライン
ポジティブ
中期経営計画2029におけるスペシャリティ領域への集中投資方針
1/15 · 株探

関連リンク

三菱ケミカルグループ まとめ

業績
普通
配当
高め
安全性
注意
稼ぐ力
普通
話題性
不評

「伝統的な総合化学の枠組みを壊し、高収益なスペシャリティ企業への脱皮を図る過渡期」

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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU