日産化学
Nissan Chemical Corporation
「農薬から半導体材料まで、高収益を誇る"稼ぐ化学"の代表格」
ひとめ診断
高収益を誇る中堅化学メーカー!農薬から半導体材料まで最先端素材で未来を創る
優れた技術と製品を通じて、人々の生活と環境に貢献するグローバル企業を目指す。
この会社ってなに?
普段私たちが使っているスマートフォンやパソコンのディスプレイには、日産化学の「液晶配向材」という見えない材料が使われています。また、あなたが食べる野菜やお米を育てる農家を助ける「農薬」の分野でも、国内トップクラスのシェアを持っています。直接パッケージに名前を見ることは少ないですが、最新のデジタル機器から毎日の食卓まで、私たちの便利で豊かな生活を根底から支えている会社です。
日産化学は基礎化学品から農業化学品、液晶・半導体材料まで幅広く展開する研究開発型の化学メーカーです。FY2025は売上高2513.7億円、営業利益568.33億円と堅調に推移しており、化学セクターの中でも突出した利益率の高さが特徴です。中期経営計画「Vista2027 Stage II」では2027年度に営業利益650億円を目指し、バイオ農薬や創薬支援などの新規領域育成にも注力しています。
社長プロフィール
現有事業の利益拡大と新規事業の創出を通じ、持続可能な社会の発展に貢献します。中長期的な企業価値向上を目指し、株主の皆様の期待に応える経営を推進してまいります。
この会社のストーリー
日本の農業の近代化を支えるため、日本初の化学肥料製造会社として創業しました。
基礎化学品から、農薬やディスプレイ材料、半導体材料など高付加価値なファインケミカル分野へ事業を拡大し、収益基盤を強化しました。
八木晋介氏が社長に就任。長期経営計画「Atelier2050」を策定し、持続可能な社会に向けた新たな価値創造をスタートさせました。
微生物由来のバイオ農薬開発を本格化し、ブラジルの農業関連企業へ資本参加するなど、海外展開を加速させています。
中期経営計画「Vista2027」において、ROE18%以上の維持と売上高2,930億円・営業利益650億円を目指し、高収益体質をさらに進化させます。
注目ポイント
営業利益率20%超の高収益を誇り、総還元性向は80%を超えるなど、株主への利益還元に非常に積極的です。
スマートフォンやパソコンに使われる液晶配向膜や、半導体の製造工程に欠かせない反射防止膜などで高い世界シェアを持っています。
化学農薬に加え、環境負荷の低いバイオ農薬の開発に注力。ブラジル市場への進出など、食糧問題の解決に向けた取り組みを進めています。
サービスの実績は?
株価チャート
3,846円
7,180円
儲かってるの?
日産化学の業績は、半導体材料や農薬事業の好調に支えられ、売上高および利益ともに過去最高水準での成長を維持しています。2025年3月期には売上高が約2,514億円、営業利益が約568億円へと伸長し、前年比で2桁の増益を達成しました。2026年3月期も堅調な需要を背景に、売上高約2,622億円、営業利益約576億円というさらなる増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 16.5% | 11.8% | 21.3% |
| FY2025/3 | 18.2% | 13.0% | 22.6% |
同社は高い付加価値を持つ化学製品を中心に展開しており、営業利益率は22%を超える高水準を維持しています。資本効率を示すROE(自己資本利益率)は、2025年3月期に18.2%に達しており、限られた資産で効率的に利益を生み出す体制が整っています。継続的な研究開発投資と新製品の投入により、同業他社と比較しても非常に優れた収益性を実現しています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 164円 | 2.65% | 60.1% |
| FY2025/3 | 174円 | 2.81% | 55.5% |
日産化学は株主還元を重視しており、配当性向を55%から60%程度とする高還元方針を掲げています。業績の拡大に合わせて年間配当金も着実に増額しており、長期保有する株主にとって非常に魅力的なインカムゲインを提供しています。今後も堅実な成長と収益の分配を両立させ、市場の期待に応える方針です。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
日産化学は、総資産約3,308億円のうち、有利子負債がゼロという極めて強固な財務体質を構築しています。自己資本比率も70%を超えており、外部からの借り入れに頼らずとも安定した事業運営が可能な「無借金経営」を長年継続しています。この健全な財務基盤が、将来の成長投資や株主還元を強力に下支えしています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 33701 | -18741 | -22101 | 14960 |
| FY2025/3 | 59178 | -17612 | -35650 | 41566 |
事業活動による営業キャッシュフローが潤沢に創出されており、2025年3月期には約592億円にまで拡大しました。このキャッシュを原資として、成長に向けた投資を継続しつつも、多額の配当や自己株式取得による株主還元を積極的に実施しています。フリーキャッシュフローも約416億円と非常に強固であり、安定した資金繰りと高い資本配分能力を証明しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
直近5年間のTSR(株主総利回り)は131.3%と着実にプラスリターンを生んでいますが、TOPIXの213.4%に対してはアンダーパフォームとなっています。スマートフォンやPC市場の成長鈍化によるディスプレイ材料への懸念などが、市場全体の強い上昇相場に乗り切れない背景と考えられます。
もし昔100万円買ってたら?
過去1年間の52週安値(3,846円)のタイミングで投資できていた場合、+60%以上の高いリターンが得られました。中長期的に高収益体質を維持しており、総還元性向80%超という株主還元への積極的な姿勢も、株価の下値を支える強力な要因となっています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 2200.0億円 | — | 2267.1億円 | +3.0% |
| FY2025 | 2500.0億円 | — | 2513.7億円 | +0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 470.0億円 | — | 482.01億円 | +2.5% |
| FY2025 | 560.0億円 | — | 568.33億円 | +1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中期経営計画では一部目標を下回ったものの、売上高および各段階利益において過去最高を更新する底力を見せました。現行の「Vista2027 Stage II」では、最終年度に売上高2,930億円、営業利益650億円を目指しており、半導体関連材料や農業化学品のグローバル展開が目標達成の鍵となります。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額を人数で割った平均値と従業員平均年収を比較すると、大手化学メーカーとしては経営層と従業員の報酬倍率が低く抑えられており、成果を組織全体で分かち合う文化が伺えます。これは極端な報酬格差を避け、持続的な企業価値向上を優先する堅実な経営姿勢の表れといえるでしょう。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 814万円 | 1929人 | +1.0% |
| FY2023/3 | 825万円 | 1959人 | +1.4% |
| FY2024/3 | 843万円 | 2011人 | +2.2% |
| FY2025/3 | 845万円 | 2044人 | +0.2% |
平均年収は845万円で化学業界の中では上位の水準。平均年齢40.6歳とやや高めですが、これは長期勤続者が多い安定した組織構造の表れ。従業員数は4年で約6%増と堅実な増員ペース。高収益体質を反映した安定的な待遇が特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が14.3%と改善傾向にあり、多様な視点を取り入れた意思決定体制を構築しています。監査体制としては監査役会設置会社として強固な監督機能を有しており、売上高2,000億円超の中堅化学企業として透明性の高いガバナンスが機能しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
BASF社との共同開発による新規殺虫剤「プレシオ」の展開を発表。
ブラジルのInnova Agrotecnologia社への資本参加を通じ、バイオ農薬事業を強化。
Axcelead DDPとの提携により、核酸医薬分野における創薬研究支援サービスを共同開始。
株の売買状況と今後の予定
化学セクターの中ではPER・PBRともに高めの評価(プレミアム)が付与されています。これは同社が汎用の基礎化学品にとどまらず、半導体・ディスプレイ材料や農薬といった高付加価値分野に特化し、業界屈指の高い収益性を維持していることが評価されているためです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 51629百万円 | 13596百万円 | 26.3% |
| FY2025/3 | 58018百万円 | 14975百万円 | 25.8% |
| FY2026/3 予 | 57600百万円 | 14500百万円 | 25.2% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の拡大に伴い、直近で約150億円規模まで増加しています。実効税率は25%から26%程度で推移しており、日本の標準的な税率水準に収まっています。安定した利益計上に伴い、適正かつ計画的な納税が継続されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
特定の支配株主は存在せず、機関投資家主体の安定した株主構成です。信託銀行経由の保有が36%超で、年金基金・投信の長期保有が中心。取引先持株会も3%弱を保有し、事業パートナーとの関係性も良好。外国法人の保有比率も一定割合あり、グローバルに評価されている銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、化学品・機能性材料・農業化学品・医薬品の4セグメントで多角的に展開しており、半導体露光材料やバイオ農薬等の高付加価値製品が収益の柱となっています。事業リスクとしては、原材料価格の変動や為替影響、およびグローバル市場での競争激化が継続的な注視ポイントです。
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日産化学 まとめ
「農薬から半導体材料まで、高収益を誇る"稼ぐ化学"の代表格」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU