ソーシャルワイヤー
SOCIALWIRE CO.,LTD.
「ジーニー傘下で事業構造改革を完了、デジタルPR専業として再成長フェーズに突入」
ひとめ診断
全ての魅力にスポットライトをあてる、デジタルPRのプロ集団
全ての魅力にスポットライトがあたる社会へ
この会社ってなに?
あなたが気になる新商品やお店の情報、どこかで目にしたことありませんか? 実はその裏で、企業のプレスリリースをメディアに届けている会社があります。ソーシャルワイヤーの「@Press(アットプレス)」は、企業のニュースを新聞・テレビ・Webメディアに配信するサービスで、取引社数は7,771社。最近はインフルエンサーを活用したPR「Find Model」にも力を入れていて、SNSで見かけるあの商品紹介も、この会社が裏方として支えているかもしれません。また「RISK EYES」という取引先リスクチェックSaaSも展開しており、BtoB領域で幅広くサービスを提供しています。
2024年7月にジーニー(6562)の子会社となり、シェアオフィス事業・海外事業・翻訳事業を相次いで売却。足掛け2年の構造改革を経てデジタルPR専業企業へと生まれ変わりました。FY2025は売上高29.1億円・営業利益1.36億円と黒字転換を果たし、FY2026 3Q累計では売上高25.1億円(前年比+24%)・営業利益1.66億円(同+41%)と加速。iHack買収によるインフルエンサーマーケティング強化と、親会社のAI技術を活かしたプロダクト開発が今後の成長ドライバーです。
社長プロフィール
「全ての魅力にスポットライトがあたる社会へ」というビジョンのもと、企業や商品の持つ魅力をクリエイティブの力で世の中に届けるデジタルPR事業を展開。創業以来、サービスオペレーションの組織力向上に注力し、拡大期に必要なのは仕組みを作る人であるという信念で経営を行っています。
この会社のストーリー
矢田峰之氏がソフトバンク・楽天銀行(旧イーバンク銀行)を経て独立。東京都中央区日本橋にて「未来予想株式会社」を設立し、PR事業の基盤を築き始めた。
アットプレス株式会社を子会社化し、プレスリリース配信「@Press」の運営を開始。同月、アップステアーズを子会社化しシェアオフィス「CROSSCOOP」も始動。2本柱体制を確立。
事業の多角化に合わせ「未来予想」から現社名へ変更。「@クリッピング」サービスも開始し、メディアモニタリング領域に進出。
「@Press」を中核とするデジタルPR事業が成長し、2015年12月に東証マザーズ上場を達成。初値2,511円をつけ、海外展開やM&Aのための成長資金を獲得。
Find Model社を子会社化し、インフルエンサーマーケティング事業に本格参入。SNS時代のPR需要を取り込み、デジタルPRの幅を広げた。
シェアオフィス事業「CROSSCOOP」の売却を皮切りに、海外事業・翻訳事業を相次いで撤退。のれん減損で純損失8.76億円を計上する痛みを伴う構造改革を断行。
2024年7月にジーニーの子会社となり、AI技術とPR知見を掛け合わせた新たな成長戦略を始動。FY2025に営業利益1.36億円で黒字転換を果たす。
iHack買収(約8億円)でインフルエンサーマーケティングを強化。中期目標の売上高50億円・営業利益8億円を目指し、Find Model・@Press・RISK EYESの3本柱で成長を加速。
注目ポイント
2年間の構造改革で赤字事業を全て整理し、デジタルPR専業として黒字転換。3Q累計で営業利益+41%と加速中。
@Pressを中心とした累計7,771社の取引実績。プレスリリース配信からインフルエンサーPR、メディアクリッピング、リスクチェックまでワンストップで提供。
親会社ジーニーのAI・アドテク技術と、ソーシャルワイヤーのPRノウハウを融合。デジタルPR領域でのイノベーション創出に期待。
サービスの実績は?
株価チャート
175円
333円
儲かってるの?
FY2023は売上高47.7億円ながら、のれん減損等により純損失8.76億円の大幅赤字に転落。FY2024はシェアオフィス事業譲渡で売上減も営業損失はほぼゼロまで改善し、FY2025にデジタルPR専業として営業利益1.36億円で黒字転換を果たしました。FY2026予想は売上高34.5億円(+18.7%)・営業利益2.05億円とiHack買収効果を含む成長軌道を見込んでおり、3Q時点で通期計画を上回るペースで推移しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | -69.0% | -18.5% | -4.4% |
| FY2024/3 | -106.6% | -4.8% | -0.05% |
| FY2025/3 | 21.0% | 8.8% | 4.7% |
| FY2026/3 予 | 12.8% | 6.9% | 5.9% |
FY2023〜FY2024は大幅な赤字により収益性指標がマイナスに転落しましたが、FY2025に劇的な改善を達成。ROEは21.0%、営業利益率は4.7%へ回復し、FY2026予想では営業利益率5.9%とさらなる改善を見込みます。ジーニー傘下での構造改革により、収益性の高いデジタルPR事業に経営資源を集中した効果が明確に表れています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
現在は配当を実施しておらず、将来の成長に向けた内部留保と事業投資を最優先する方針です。構造改革完了後の再成長フェーズにあるため、まずは売上・利益の拡大に経営資源を集中させる段階にあります。業績が安定的に拡大し、財務基盤が十分に強化された段階で株主還元策の検討が見込まれます。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
財務体質は劇的に改善しました。FY2023の自己資本比率4.2%・有利子負債24.1億円という危機的状態から、事業売却とジーニーからの第三者割当増資を経て、FY2025には自己資本比率61.2%・有利子負債2億円と大幅に改善。BPSもFY2024の13円からFY2025は132円へ10倍に回復しており、財務健全性は格段に向上しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 100 | -414 | 414 | -314 |
| FY2024/3 | 126 | 1185 | -1977 | 1311 |
| FY2025/3 | 142 | -189 | 1099 | -47 |
FY2024は事業売却で投資CFが大幅プラス(+11.9億円)となり、その資金で有利子負債を圧縮(財務CF -19.8億円)。FY2025はジーニーからの増資による財務CF +11.0億円で資本を増強し、iHack買収等の成長投資に充当しました。営業CFは各期プラスを維持しており、本業での稼ぐ力は安定しています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去5年間のTSRはTOPIXを大幅に下回っており、累積ベースでは大きなアンダーパフォーマンスです。FY2021〜FY2023は事業不振で3年連続マイナスリターンとなりましたが、FY2025に+16.0%とTOPIX(+10.5%)を上回るリターンを初めて達成。構造改革の成果が株価に反映され始めたものの、長期の棄損を埋めるにはまだ時間を要します。
もし昔100万円買ってたら?
IPO直後の2,511円から現在の301円まで、長期保有株主は約88%の元本毀損を被っています。しかしジーニー傘下入り後の構造改革が進み、52週安値175円(2025年4月)から72%の反発を達成。直近1年でも+29.2%と力強い回復を見せており、ファンダメンタルズ改善を伴う株価回復のフェーズにあります。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2021 | 70.0億円 | — | 45.7億円 | -34.7% |
| FY2022 | 50.0億円 | — | 46.3億円 | -7.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 2.0億円 | — | -0.02億円 | 赤字転落 |
| FY2025 | 1.0億円 | — | 1.36億円 | +36.0% |
| FY2026 | 1.5億円 | — | 1.66億円(3Q累計) | 3Q時点で上振れペース |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2019年発表の「中期経営計画FY21」は売上高70億円・営業利益7億円を掲げましたが、コロナ影響で実績は売上45.7億円・営業利益1.25億円と大幅未達で取り下げ。続く旧中計(FY2023〜FY2025)も営業利益目標6.5億円に対し実績1.36億円と達成率わずか21%で終了。現行の中期ターゲット(売上50億円・営業利益8億円)はジーニー傘下の新体制で策定されたものですが、過去の実績を踏まえると慎重に見る必要があります。ただし、FY2026 3Qで通期予想を上回るペースで推移しており、構造改革後の有言実行力に注目です。
社長はどんな報酬?
代表取締役を含む取締役2名の報酬総額は1,683万円と、従業員平均年収497万円との格差は約1.7倍にとどまります。業界平均の10〜20倍と比べて桁違いに小さく、これは成長段階にある企業として内部留保を優先し、経営陣が報酬を抑えている姿勢の表れです。株式報酬(ストックオプション)も導入されており、企業価値向上へのインセンティブ設計がなされています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 497万円 | 170人 | +1.2% |
| FY2023/3 | 495万円 | 171人 | -0.4% |
| FY2024/3 | 489万円 | 151人 | -1.2% |
| FY2025/3 | 497万円 | 118人 | +1.6% |
単体従業員数はFY2023の171名からFY2025の118名へと約3割減少しており、事業構造改革に伴う人員整理の影響が明確に表れています。一方で平均年収は497万円とほぼ横ばいを維持。平均年齢が35.9歳→32.2歳に若返った点は、iHack買収等による新陳代謝の結果と考えられます。情報・通信業としては平均的な水準です。
この会社のガバナンスは?
取締役5名(うち社外2名)・監査役3名(うち社外2名)の計12名体制で、女性役員は2名(16.7%)。社外取締役比率60%と外部からの監視機能は一定水準を確保。監査法人はアヴァンティアで監査報酬2,390万円。連結子会社5社体制でグループ経営を行っており、平均勤続年数3.5年は若い組織構成を反映しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
3Q累計(4-12月)の経常利益が前年同期比2.2倍の1.42億円で着地。売上高も25.1億円と前年比+24%の大幅増収。
通期業績予想を上方修正。最終利益を一転29%増益に修正し、市場の期待が高まった。
美容特化インフルエンサーマーケティングのiHack社を約8.08億円で子会社化。インフルエンサーPR領域を強化。
株式会社ジーニーとの資本業務提携により連結子会社化。技術力とPR知見を掛け合わせた事業シナジーを推進。
国内シェアオフィス事業「CROSSCOOP」を事業譲渡。デジタルPR事業への経営資源集中を加速。
株の売買状況と今後の予定
時価総額35.6億円の小型グロース銘柄。PER 16.0倍はセクター平均を下回り、業績拡大フェーズとしては比較的割安な水準です。信用取引は買建のみ(売り不可)で買い残76.5万株が滞留しており、発行済株式の約6.5%に相当。需給面での上値の重さに注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | -720百万円 | 0百万円 | - |
| FY2024/3 | -134百万円 | 0百万円 | - |
| FY2025/3 | 160百万円 | 0百万円 | 0.0% |
| FY2026/3 予 | 185百万円 | 25百万円 | 13.5% |
FY2023〜FY2024は赤字のため法人税等は発生していません。FY2025は黒字転換したものの、過去の繰越欠損金の活用により法人税等の支払いはゼロとなっています。FY2026以降は利益拡大に伴い課税が始まる見込みですが、繰越欠損金が残存するため実効税率は当面低水準にとどまると予想されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主は連結親会社のジーニー(6562)が48.43%を保有し、経営に大きな影響力を持ちます。創業者の矢田峰之社長が10.01%を保有し第2位ですが、2026年2月に保有割合減少の報告あり。上位は個人投資家とVC系が中心で、機関投資家の保有は限定的な小型グロース銘柄の典型的な構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| デジタルPR事業 | 29.1億円 | 1.36億円 | 4.7% |
現在はデジタルPR事業の単一セグメントで、シェアオフィス・海外・翻訳事業は全て売却済み。事業リスクとして、親会社ジーニーとの利益相反や、参入障壁の低さによる競合激化、AI技術革新への対応遅れが挙げられています。役員報酬は合計3,949万円と上場企業としては極めて低水準であり、1億円以上の個人報酬を受ける役員はいません。
最新ニュース
リスク要因
- ジーニーグループ内からの競合サービス創出リスク
- 参入障壁が低いことによる競合激化リスク
- AI技術革新への対応遅れによる競争力低下リスク
- M&A後の事業計画遅延・のれん減損リスク
- サイバー攻撃による重要データ流出リスク
- メディア各社・インフルエンサーとの関係悪化リスク
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ソーシャルワイヤー まとめ
「ジーニー傘下で事業構造改革を完了、デジタルPR専業として再成長フェーズに突入」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU