PR TIMES
PR TIMES Corporation
「プレスリリース配信の国内No.1、営業利益は上場10年で20倍に到達見通し」
ひとめ診断
「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」を掲げるプレスリリースの民主化企業
行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ
この会社ってなに?
あなたが目にするニュースサイトやSNSで流れてくる「新商品発売」「新サービス開始」といった企業の最新情報、その多くは「プレスリリース」としてPR TIMESから配信されています。月間約3万件のプレスリリースが配信され、サイトの月間PVは約9,000万。企業の「伝えたい」と生活者の「知りたい」をつなぐ情報インフラとして、日本中の企業活動を裏側から支えている会社です。
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を中核に、タスク管理「Jooto」、カスタマーサポート「Tayori」を展開。利用企業数は11.6万社超、上場企業の63%が利用する国内最大級の情報インフラです。FY2026(2026年2月期)3Q累計では売上高72.08億円(前年同期比+20.4%)・営業利益29.9億円(同+87.3%)と大幅増収増益。通期予想は売上高95.2億円・営業利益36億円で、中期経営目標「Milestone 2025」の営業利益35億円を上回る見通しです。
社長プロフィール
PR TIMESは「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションのもと、企業や自治体の想いを広く届ける情報インフラを目指しています。プレスリリースは人の行動の結晶であり、その価値を社会全体に届けることで好循環を生み出す。上場10年で営業利益20倍という成果を足がかりに、さらなる飛躍を目指します。
この会社のストーリー
PR業界大手ベクトルの100%子会社として設立。インターネットを活用したPRサービスの構想を練り始めた。
社名をPR TIMESに変更し、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の運営を開始。企業のニュースを誰でも手軽に発信できる「PRの民主化」を掲げた。
2016年3月31日に東証マザーズに上場。公募価格1,340円に対し初値2,130円を記録。利用企業数は急速に拡大し、プレスリリース配信のスタンダードとしての地位を確立。
2017年にタスク管理ツール「Jooto」を事業譲受し、SaaS事業に進出。2018年8月に東証一部(現プライム)へ市場変更を果たす。
「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションとして言語化。コロナ禍でオンラインPR需要が急増し、利用企業数が飛躍的に拡大。
2024年7月に累計利用企業数が10万社を突破。同年6月には累計プレスリリース配信数200万件を達成。国内情報インフラとしての存在感を確立した。
5月にサイバー攻撃で約90万件の個人情報漏えいの可能性が発覚する危機を経験。しかしセキュリティ体制を強化しつつ、通期売上高80億円・営業利益18.8億円と過去最高を更新。
上場10年で営業利益は20倍に到達の見通し。ドジャースとのパートナーシップ等グローバル展開も開始。中期目標35億円を超過達成し、2030年に向けた新たな成長戦略の策定が期待される。
注目ポイント
創業以来一度も減収がない驚異的な成長力。上場10年で営業利益は約20倍に成長し、プラットフォーム型ビジネスの強みを発揮。
上場企業の63%が利用するプレスリリース配信サービス。月間9,000万PV、提携メディア10,937社で日本最大のPRプラットフォームを構築。
大企業だけでなく中小企業・スタートアップ・自治体まで、誰もが手軽に情報発信できる仕組みを提供。April Dream等の独自企画で社会的インパクトも創出。
サービスの実績は?
株価チャート
1,700円
3,340円
儲かってるの?
18期連続増収を達成しており、FY2025は売上高80億円・営業利益18.8億円でともに過去最高を更新。FY2026予想は売上高95.2億円(+19%)・営業利益36億円(+91.8%)と大幅な利益成長を見込みます。営業利益の急拡大は、プレスリリース配信事業のプラットフォーム効果によるスケールメリットが発揮されたもので、営業利益率は3Q時点で43.3%と劇的に改善しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/2 | 16.6% | 13.8% | 20.9% |
| FY2024/2 | 21.0% | 17.1% | 25.6% |
| FY2025/2 | 16.4% | 13.6% | 23.5% |
| FY2026/2 予 | 27.5% | 22.8% | 37.8% |
収益性指標は一貫して高水準を維持しており、営業利益率は20%超が定着。FY2025はSaaS事業への先行投資で一時的にROEが低下しましたが、FY2026予想ではROE 27.5%・営業利益率37.8%と大幅な改善を見込みます。プラットフォーム型ビジネスのスケールメリットが発揮される局面にあり、利益率の更なる向上が期待されます。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 0円 | 0.00% | 0.0% |
| FY2025/2 | 10.3円 | 0.44% | 12.4% |
| FY2026/2 予 | 13.6円 | 0.60% | 7.6% |
FY2025(2025年2月期)に上場以来初の配当(10.3円/株)を実施し、株主還元を開始しました。FY2026予想は13.6円/株に増配。配当利回り0.60%は控えめですが、配当性向7.6%と成長投資を優先しつつ株主還元も両立する方針です。加えて株主優待制度を導入しており、100株保有で顧客企業の自社製品等が受けられます。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
自己資本比率は82.9%と極めて高い財務健全性を誇り、有利子負債はゼロ(実質無借金経営)。総資産は3年間で57億円→82億円と着実に拡大し、そのうち現金預金が56億円を占めます。BPSも329円→508円と順調に増加しており、財務基盤は盤石です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/2 | 598 | -172 | -75 | 426 |
| FY2024/2 | 1537 | -556 | -140 | 981 |
| FY2025/2 | 1371 | -312 | 10 | 1058 |
営業CFは毎期安定的にプラスで、FY2024には15.4億円と大幅に増加。投資CFは事業拡大に伴う投資でマイナスですが抑制的で、FCF(フリーキャッシュフロー)は毎期プラスを維持しています。FY2025のFCFは10.6億円で、有利子負債ゼロの中でキャッシュが着実に積み上がっており、成長投資余力は十分です。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
FY2022〜FY2024の3年間はTOPIXを大幅にアンダーパフォームしており、累積ベースでは依然として劣後しています。しかしFY2025から反転の兆しが見え、FY2026は3Q時点で+25%とTOPIXを大きく上回るリターンを記録。営業利益の急成長(+91.8%)が株価に反映され始めており、ファンダメンタルズ主導のリカバリー局面にあります。
もし昔100万円買ってたら?
IPO初値2,130円からの10年間では+7.1%と小幅なリターン。2021年のコロナバブル高値3,500円台からは-34.8%と下落しています。しかし、業績は過去最高を更新中であり、PER 12.8倍は成長企業としては割安な水準。利益成長が株価に織り込まれる余地は大きいと考えられます。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 12.0億円 | — | 11.9億円 | -0.8% |
| FY2024 | 15.0億円 | — | 17.5億円 | +16.4% |
| FY2025 | 16.0億円 | — | 18.8億円 | +17.2% |
| FY2026 | 31.5億円 | 36.0億円 | 29.9億円(3Q累計) | 上方修正済 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2021年に設定した中期経営目標「Milestone 2025」では、営業利益35億円を掲げました。FY2026通期予想は36億円で目標超過達成の見通しです。直近3期は業績予想を上回る着地が続いており、予想精度・有言実行力ともに高い水準にあります。利用企業数15万社目標は進捗77%で道半ばですが、営業利益は計画を前倒しで達成しており、次なる2030年目標の策定が注目されます。
社長はどんな報酬?
代表取締役の山口拓己氏は6.13%(829,011株)の自社株を保有しており、株式報酬を通じた利害一致が図られています。推定報酬の約5〜6倍という比率は、業界平均の10〜20倍と比較して経営陣の報酬は抑制的です。プラットフォーム型で利益率が高いビジネスモデルにより、従業員の平均年収651万円は業界平均を上回る水準を実現しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2023/2 | 596万円 | 91人 | +3.1% |
| FY2024/2 | 596万円 | 107人 | ±0% |
| FY2025/2 | 651万円 | 129人 | +9.2% |
FY2025の平均年収は651万円と前年比+9.2%の大幅増加。情報・通信業の平均(約620万円)を上回る水準です。従業員数はFY2023の91名からFY2025の129名へ約42%増と積極採用を続けています。平均年齢30.8歳と若い組織で、平均勤続年数3.3年は成長企業特有の特徴です。
この会社のガバナンスは?
取締役6名(うち社外4名)で社外取締役比率66%と高い外部監視機能を確保。女性取締役は社外の小澤浩子氏1名(16.7%)。監査役は3名(うち社外2名)。連結子会社はグルコース、NAVICUS等3社。平均勤続年数3.3年は若い成長企業としての特徴を反映しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
ロサンゼルス・ドジャースと2年間のパートナーシップ契約を締結。日本ファン向けに試合・イベント情報を発信。
FY2026 3Q累計の経常利益が前年同期比87.3%増の29.8億円で着地。売上高・営業利益ともに過去最高を更新。
通期業績予想を上方修正し、営業利益36億円へ引き上げ。中期経営目標Milestone 2025の35億円を超過達成の見通し。
FY2025通期(2025年2月期)決算を発表。売上高80億円・営業利益18.8億円でともに過去最高を更新。
プレスリリース配信プラットフォームへの不正アクセスが発覚。最大約90万件の個人情報漏えいの可能性を公表。
株の売買状況と今後の予定
PER 12.8倍はセクター平均18.5倍を大きく下回り、利益成長率を考慮すると割安感のある水準です。一方PBR 3.52倍はセクター平均を上回りますが、ROE 27.5%(予想)という高い資本効率が正当化しています。FY2026通期決算発表は2026年4月中旬を予定しており、営業利益36億円の達成確認がカタリストになる見通しです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/2 | 1189百万円 | 411百万円 | 34.6% |
| FY2024/2 | 1717百万円 | 556百万円 | 32.4% |
| FY2025/2 | 1873百万円 | 754百万円 | 40.3% |
| FY2026/2 予 | 3581百万円 | 1171百万円 | 32.7% |
FY2025の実効税率は40.3%とやや高めですが、これは税効果会計の調整や住民税均等割の影響によるものです。FY2026予想では経常利益35.8億円に対し法人税等11.7億円(実効税率32.7%)を見込んでおり、税引後でも純利益24.1億円と大幅な増益を達成する見通しです。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主は親会社ベクトル(6058)が52.48%を保有する支配株主で、PR TIMESはベクトルの連結子会社です。代表取締役の山口拓己氏が6.13%を保有し第3位。信託銀行2社(日本カストディ・日本マスタートラスト)が合計12.2%を保有しており、国内機関投資家の関心の高さが窺えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| プレスリリース配信事業 | 約80億円 | 約18.8億円 | 23.5% |
プレスリリース配信事業の単一セグメントで、SaaSサービス(Jooto・Tayori)も同セグメントに含まれます。最大のリスクは2025年5月に現実化したサイバー攻撃で、約90万件の個人情報漏えいの可能性が公表されました。また、親会社ベクトルが52.48%を保有する親子上場の構造があり、利益相反リスクが指摘されています。
最新ニュース
リスク要因
- 親会社ベクトルグループとの利益相反・親子上場リスク
- プレスリリース配信市場における競合激化リスク
- サイバー攻撃・不正アクセスによる情報漏えいリスク(2025年5月に実際に発生)
- プラットフォーム上の掲載基準・審査強化による顧客離れリスク
- AI技術革新に伴うプレスリリース配信サービスのコモディティ化リスク
- SaaS事業(Jooto・Tayori)の競争激化・収益化遅延リスク
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PR TIMES まとめ
「プレスリリース配信の国内No.1、営業利益は上場10年で20倍に到達見通し」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU