TIS
TIS Inc.
「クレジットカード決済の裏側を支える、独立系SIの巨大頭脳」
ひとめ診断
決済インフラから医療DXまで。社会課題をITで解決する独立系SIerトップクラス企業
フロンティア開拓を基本方針とし、デジタル技術を駆使して未来志向で市場開拓と事業領域の拡大を実現する
この会社ってなに?
あなたがクレジットカードやスマートフォンでお買い物をするとき、その決済が安全かつ瞬時に処理される裏側には、TISのシステムが動いているかもしれません。普段目にする金融サービスや企業のITシステムの多くを、見えないところで支えているのがこの会社です。投資初心者の方でも、毎日使うキャッシュレス決済を通じて、実はTISのサービスに触れている可能性が高いと言えます。
独立系SIer大手としてクレジットカードなど決済システムに強みを持つ。FY2025は売上高5,716.9億円、営業利益690.47億円と好調で、FY2026は売上高5,820.0億円、営業利益730.00億円の増収増益を見込む。2026年7月には完全子会社のインテックを吸収合併し、グループ一体でのシステム開発体制強化と効率化を図る方針で、資本効率の向上にも積極的。
社長プロフィール
顧客のデジタル変革をはじめとするIT投資需要に的確に対応し、社会課題解決型サービスの展開を推進します。人材への投資と未来志向の市場開拓を通じて、持続的な企業価値の向上と彩りのある豊かな未来の実現を目指します。
この会社のストーリー
独立系システムインテグレーターとして誕生。黎明期の日本のIT化を支える存在として歩み始めました。
経営統合によりITホールディングスを設立。グループ体制での成長を加速させ、事業基盤を拡大しました。
グループの主要会社を統合し、現在のTIS体制へと移行。グループ間のシナジーを追求し、競争力を高めました。
中期経営計画にて「社会課題解決型サービス事業」を定義し、単なるシステム開発から社会への価値創造へとシフトしました。
2026年7月に完全子会社のインテックを吸収合併予定。システム開発体制を強化し、システムと通信網の一体提供を目指します。
注目ポイント
金融領域をはじめ、製造や公共など幅広い業界のシステム構築を手掛ける独立系SIerの代表的企業です。特に決済分野に強みを持ちます。
精神科向け電子カルテ企業の買収やプロセスマイニングの活用など、医療DXや企業の業務効率化を通じた社会課題解決を事業の柱に据えています。
2026年のインテック吸収合併により、システムと通信基盤をワンストップで提供できる体制へ進化。さらなる競争力強化が期待されます。
サービスの実績は?
株価チャート
2,892.5円
5,399円
儲かってるの?
TISは堅調なIT投資需要を背景に、売上高が5,717億円(FY2025/3期)まで着実に拡大しており、成長基調を維持しています。営業利益も690億円と高い水準で推移しており、顧客のDX支援を中心とした高付加価値サービスの提供が奏功しています。次期FY2026/3期も増収増益を見込んでおり、強固な事業基盤を背景とした安定した成長が期待されます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 15.1% | 9.3% | 11.8% |
| FY2025/3 | 14.0% | 9.0% | 12.1% |
収益性指標であるROE(自己資本利益率)は14.0%から15.1%の高い水準を維持しており、資本効率を重視した経営が浸透しています。営業利益率も約12%前後と安定的に推移しており、システムインテグレーターとしての高い競争力とコスト管理能力が示されています。限られた経営資源を効率的に活用し、着実に利益を生み出す収益構造が確立されています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 56円 | 1.72% | 27.5% |
| FY2025/3 | 70円 | 2.15% | 32.6% |
株主還元については、安定的な配当の継続を重視しつつ、利益成長に応じた増配を積極的に実施する方針です。配当性向は30%強の水準を維持しており、成長投資と株主への利益還元のバランスを考慮した経営を行っています。強固な財務体質を背景に、長期的な視点で安定かつ着実な還元を目指す姿勢が投資家から評価されています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
自己資本比率は61.5%(FY2025/3期)へと向上しており、非常に強固な財務体質を有しています。有利子負債がゼロである「無借金経営」を継続しており、手元流動性の厚さと相まって、市場環境の変化に対する高い耐性を備えています。潤沢なネット資産を背景に、さらなる戦略的投資や株主還元を柔軟に実施できる財務余力があります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 62578 | -32817 | -21889 | 29761 |
| FY2025/3 | 63748 | -17741 | -27791 | 46007 |
営業キャッシュフローは毎年600億円規模の安定した創出力を誇り、事業の収益基盤の安定性が際立っています。投資キャッシュフローは主に事業拡大のための設備投資や戦略的な子会社投資に充てられており、高いフリーキャッシュフロー創出能力が経営の自由度を高めています。潤沢なキャッシュは財務健全性の維持に加え、積極的な株主還元や将来の成長のための投資へと効率的に配分されています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
FY2021からFY2025にかけて、TISのTSR(株主総利回り)は一貫してTOPIXを大きくアウトパフォームしています。特にクレジットカードなどの決済系システムという強固な事業基盤に加え、積極的な増配やインテック吸収合併による経営効率化への期待が、株主価値を持続的に向上させている主な背景です。
もし昔100万円買ってたら?
2010年代前半の底値圏で投資していた場合、株価は約5倍に成長しており、長期的なリターンは非常に優れています。直近1年間ではIT関連株全般の調整もありやや上値が重い展開が見られましたが、52週安値からは着実に反発して底堅さを示しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 5400億円 | 5450億円 | 5490.0億円 | +1.6% |
| FY2025 | 5550億円 | 5700億円 | 5716.9億円 | +3.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 630億円 | 640億円 | 645.6億円 | +2.4% |
| FY2025 | 665億円 | 680億円 | 690.4億円 | +3.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中期経営計画(2021-2023)では、主要な経営指標を1年前倒しで達成する非常に高い計画遂行力を示しました。現行の計画においても、金融・決済系の底堅いIT投資需要を確実に取り込み、インテックとの完全統合を見据えた経営効率の向上が着実に進捗しています。
社長はどんな報酬?
役員報酬総額を人数で割った平均値と従業員の平均年収を比較すると、日本企業特有の「経営者と従業員の格差が小さい」傾向が顕著です。同社は業績連動報酬を導入していますが、グローバル企業のような数億円規模の役員報酬とは異なり、組織全体の安定を重視した報酬設計となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 741万円 | 5469人 | +2.8% |
| FY2023/3 | 751万円 | 5695人 | +1.3% |
| FY2024/3 | 803万円 | 5834人 | +6.9% |
| FY2025/3 | 806万円 | 5970人 | +0.4% |
平均年収は4年間で65万円上昇し、806万円に到達。特にFY2024/3の+6.9%は大幅な処遇改善を反映しています。従業員数も約500名増加しており、IT人材への投資と待遇向上を両立。SI業界の中では上位水準の給与体系です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は28.6%とプライム上場企業の中でも比較的高い水準を維持しており、多様性のあるガバナンス体制を構築しています。連結子会社51社を抱える巨大グループとして、監査法人による厳格な会計監査に加え、取締役会での監督機能を強化し持続的な企業成長を目指しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
完全子会社であるインテックを吸収合併し、IT基盤の統合によるシナジー創出を図る。
第3四半期累計で10%の増益を達成し、IT投資需要への的確な対応を証明した。
上期の好調を受け、通期連結業績予想を上方修正。通期純利益500.12億円を見込む。
株の売買状況と今後の予定
情報・通信業のセクター平均PER(約25.9倍)と比較して、TISのPERは15.0倍と相対的に割安感があります。一方でPBRは2.21倍と業界平均を上回っており、資本効率性の高さ(ROE重視の経営)が市場から適切に評価されている状況と言えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 68553百万円 | 19680百万円 | 28.7% |
| FY2025/3 | 70503百万円 | 20491百万円 | 29.1% |
| FY2026/3 予 | 73000百万円 | 24000百万円 | 32.9% |
法人税等の支払額は、経常利益の成長に伴い年々増加傾向にあり、税引前利益に対して概ね30%前後の実効税率で推移しています。FY2026/3期予想では納税額が240億円に達する見込みですが、これは利益拡大による健全な税負担の増加を意味しています。安定した利益計上が継続しており、適正な納税を通じて社会貢献を果たす財務構造となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
独立系SI企業として特定の親会社を持たず、外国人投資家比率が50%超と国際的な評価が高い企業です。いちごトラスト(アクティビスト系)が約10%を保有しており、株主還元や資本効率の改善圧力がかかっています。自己株式を3.4%保有しており、自社株買いにも積極的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高5,700億円超を誇る独立系システム大手として、決済・金融ITや産業向けソリューションの二本柱が収益を牽引しています。事業リスクとしては、大規模システム開発における納期遅延や不採算案件の発生、および国内市場のIT人材不足が継続的な懸念事項として挙げられています。
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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU