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2914 プライム

JT

JAPAN TOBACCO INC.

5,660
-54円 (-0.95%)
3/9 時点

「国内の成熟市場から脱却し、加熱式たばこのシェア拡大と強気な価格戦略でグローバル成長を追う高配当銘柄」

ひとめ診断

業績
普通
配当
高め
安全性
普通
稼ぐ力
普通
話題性
好評

強固なブランド力と高配当が魅力のグローバルたばこ・食品メーカー

多様な価値観を認め合い、あらゆる人々が自分らしく生きられる社会の実現に貢献する。

この会社ってなに?

あなたがコンビニのレジ横でよく目にする紙巻きたばこや、加熱式たばこ「Ploom」を作っているのがJTです。たばこを吸わない人でも、スーパーの冷凍食品コーナーでJTグループのテーブルマークのうどんやご飯を目にしたことがあるはず。実は日本だけでなく、世界中でたばこを販売している巨大なグローバル企業であり、得られた利益を高い配当として株主に還元していることで知られています。

JT(2914)は海外売上が大半を占めるグローバルたばこメーカー。直近のFY2024は売上高3兆1497億円、営業利益6972億円と堅調に推移。次世代たばこ(HTS)のシェア拡大に加え、2026年からの新社長体制で更なるグローバル展開を加速させる方針。株主還元に積極的で、高配当銘柄として投資家の人気を集めている。

食料品 プライム市場 時価総額 11.3兆円

社長プロフィール

筒井岳彦
社長 最高経営責任者
若き挑戦者
私たちは「こころ豊かな社会の実現」に向けて、たばこ事業を中心に持続的な利益成長を目指します。変化の激しい事業環境下でも、強固なブランド力を活かしたプライシングや次世代たばこへの投資を通じて、株主の皆様への中長期的な価値向上に取り組んでまいります。
ストーリーを知る
創業からいまの姿になるまで

この会社のストーリー

1985
日本たばこ産業株式会社 設立

専売公社から民営化され、日本たばこ産業株式会社(JT)として新たなスタートを切りました。

1994
株式上場と事業の多角化

株式を上場。その後、食品事業や医薬事業にも参入し、事業の多角化を進めました。

1999
本格的なグローバル展開の開始

米RJRナビスコ社の米国外たばこ事業を買収し、グローバル市場での足場を築きました。

2007
英ギャラハー社の買収

約2兆円を投じて英ギャラハー社を買収し、世界トップクラスのたばこメーカーへと飛躍しました。

2026
新体制で次世代たばこ事業の拡大へ

筒井岳彦新社長のもと、加熱式たばこ(RRP)市場でのシェア拡大と持続的な利益成長を目指します。

注目ポイント

魅力的な高配当と株主還元姿勢

配当利回りが高く、株主への利益配分に積極的な企業です。中長期的な持続的利益成長を最優先としつつ、安定した配当が期待できます。

強固なグローバル展開力

積極的なM&Aにより世界的なブランドを獲得し、海外市場で高い競争力を持っています。現在では売上の多くを海外事業が占めるグローバル企業です。

次世代たばこ(RRP)への注力

健康懸念の高まりに対応し、加熱式たばこなどの次世代製品への投資を加速。競争が激化する中でも着実にシェアを伸ばしています。

サービスの実績は?

11.4%
国内HTS(加熱式たばこ)カテゴリ内シェア
2023年度末時点
着実に伸長
57億本
国内紙巻たばこ月間販売数量
月次報告書ベース
前年同月比99.9%
40%
Ploom AURA 販売数量伸長率
2025年度実績
大幅増
数字を見てみよう
投資の基本、業績と配当をチェック

株価チャート

データ: 2024-03-11 〜 2026-03-09(J-Quants API)
08/05 令和のブラックマンデーで日経平均12.4%急落、全面安
08/06 日経平均が前日比+10.2%の大幅上昇
02/13 2024年12月期通期決算を発表。売上収益や各利益段階で堅調に推移し、営業利益は前期比増益を達成。強固なブランド力を背景とした海外たばこ事業の価格改定効果が利益を押し上げた。
03/10 決算発表後の配当計画修正により、1株あたりの年間配当金を増額。安定したキャッシュフロー創出能力と株主還元を重視する経営姿勢を示し、投資家心理の改善に寄与した。
04/07 日経平均が前日比-7.8%の大幅下落
04/08 日経平均が前日比+6.0%の大幅上昇
04/10 日経平均が前日比+9.1%の大幅上昇
52週レンジでの現在位置
安値
3,716円
現在値
5,660円
高値
6,182円
安値圏 中間 高値圏

儲かってるの?

まあまあです
FY2023/3 売上 28410.8億 / 利益 6724.1億
FY2024/3 売上 31497.6億 / 利益 3234.6億
FY2025/3 予 (予想) 売上 32730.0億 / 利益 6710.0億
売上 営業利益 赤字

2024年3月期の業績は売上収益が約3兆1,498億円と堅調に推移しましたが、営業利益は約3,235億円へ減少しました。これは原材料費や物流コストの高騰、および事業投資の増加が主因であり、一時的な収益性の低下を招きました。しかし2025年3月期は、たばこ事業の持続的なプライシング戦略により、純利益は4,500億円まで回復する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE(自己資本利益率)
4.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)
2.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
10.3%
売上のうち利益になった割合
ROE ROA 営業利益率
FY2023/3 12.3% 6.6% 23.7%
FY2024/3 4.7% 2.1% 10.3%

2024年3月期は営業利益率が10.3%に低下し、それに伴いROE(自己資本利益率)も4.7%へと大きく縮小しました。これは前述の通り、インフレによるコスト増や将来の成長を見据えた積極的な投資が収益を一時的に圧迫したことが背景にあります。今後は効率的な販売網の強化を通じて、過去の水準である20%台の営業利益率への回帰が期待されています。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
配当利回り
3.43%
株主優待
なし
1株配当 利回り 配当性向
FY2023/3 194円 3.43% 71.4%
FY2024/3 194円 3.43% 192.2%

JTは「中長期にわたる持続的な利益成長に繋がる事業投資」を最優先としつつ、株主還元の強化にも注力しています。2024年3月期は利益変動の影響で配当性向が一時的に上昇しましたが、安定的な配当の維持を方針としており、財務の健全性を背景にした還元姿勢は非常に評価されています。今後は利益成長に伴い、キャッシュフロー効率を重視した配当政策が継続される見通しです。

割安?割高?

同じ業界の平均と比べると…

PER 割高寄り
この会社
22.3倍
業界平均
18.8倍
PBR 割高寄り
この会社
2.67倍
業界平均
1.6倍
配当利回り 多め
この会社
4.28%
業界平均
2.5%前後
時価総額 割高寄り
この会社
11.3兆円
業界平均
約1〜3兆円(国内食品大手)

PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)

もっと深く知る
財務の健全性と過去の実績

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率 45.0%
0% 30% (注意ライン) 50% (安全ライン) 100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
38487.3億円

総資産は約8兆3,707億円へと拡大していますが、自己資本比率は45.0%と前年度の52.6%から低下しました。特筆すべきは有利子負債がゼロという極めて強固な財務体質を維持している点であり、大規模な投資や市場環境の変化に対する高い耐性を備えています。今後も無借金経営を継続しつつ、グローバルな事業拡大に不可欠な経営資源を柔軟に配分する方針です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+630011
営業CF / 百万円
投資に使ったお金
-439766
投資CF / 百万円
借入・返済など
-94906
財務CF / 百万円
手元に残ったお金
+190245
FCF / 百万円
営業CF 投資CF 財務CF FCF
FY2023/3 567014 -126129 -270500 440885
FY2024/3 630011 -439766 -94906 190245

2024年3月期は営業活動によるキャッシュフローが約6,300億円と高い稼ぐ力を示しましたが、投資キャッシュフローが約4,400億円の支出へと大きく増加しました。これは主に将来の持続的成長に向けた事業投資やRRP(煙の出ない製品)の設備増強を加速させたことによるものです。営業キャッシュフローを原資に、潤沢な資金を戦略的投資へと振り向ける健全なサイクルを構築しています。

もし昔100万円買ってたら?

上場来安値(1994年等)で購入 +424.1%
100万円 → 524.1万円
+424.1万円
買値 1,080円 → 現在 5,660円
52週安値で購入 +52.3%
100万円 → 152.3万円
+52.3万円
買値 3,716円 → 現在 5,660円
1年前(推定)に購入 +41.5%
100万円 → 141.5万円
+41.5万円
買値 4,000円 → 現在 5,660円

高い配当利回りに加え、直近数年は業績の底堅さと新興国での成長が再評価され、株価は堅調に推移しています。長期保有すれば配当金を含めたトータルリターンはさらに大きくなります。

会社の計画は順調?

A
総合評価
強固なプライシングと海外展開により安定して期初予想を上回る
経営計画2025
FY2025〜FY2027
調整後営業利益成長率(為替一定ベース): 目標 High single digit(1ケタ後半) やや遅れ (達成に向け順調)
50%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2023 28000億円 28410億円 +1.5%
FY2024 30160億円 31497億円 +4.4%
営業利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2023 6500億円 6724億円 +3.4%
FY2024 6480億円 6972億円 +7.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

JTは為替一定ベースの調整後営業利益成長率を最重要KPIとして掲げています。地政学リスクを抱えつつも、強固なプライシングパワーと次世代たばこへの積極投資が奏功し、安定して業績予想を上回る着地を見せています。

中の人を知る
社長の報酬、社員の給料

社長はどんな報酬?

代表取締役社長
筒井岳彦
推定1億5,000〜2,500万円
約2.8倍
社長/社員
業界平均: 10〜20倍
従業員平均
約850〜900万円
業績連動性が高く、世界規模の巨大事業を統括する責任に見合った水準。

代表取締役の報酬は、グローバルな多国籍企業としての経営責任と業績目標の達成度を反映して決定されます。従業員平均年収と比較した倍率は業界平均をやや上回る傾向にありますが、これは海外事業を含むグループ全体の経営難易度と責任の重さを反映した適正な水準と言えます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
951万円
従業員数
5994人
平均年齢
41.3歳
平均年収 従業員数 前年比
FY2022/12 903万円 5819人 +2.3%
FY2023/12 927万円 5940人 +2.7%
FY2024/12 951万円 5994人 +2.6%

元国営企業らしく安定した給与水準で、平均年収は約950万円。3年間で約50万円上昇しており、年率+2〜3%の安定的な昇給傾向です。平均勤続年数15年と長く、福利厚生も充実した職場環境です。

世の中の評判
メディアはこの会社をどう見てる?

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調」
報道件数(30日)
482
前月比 +5.4%
メディア数
128
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ロイター, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 5%
食料品業種 450社中 12位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的
報道件数の推移
掲載メディア分布

どんな話題が多い?

経営・戦略 40%
決算・業績 30%
株価・配当 20%
その他 10%
同業他社とのメディア露出比較

最近の出来事

2025年5月 事業譲渡

医薬事業の柱である鳥居薬品を塩野義製薬へ譲渡することを決定。

2025年11月 経営体制刷新

次期社長に筒井岳彦氏を指名し、経営陣の若返りとグローバル成長を加速。

2026年2月 決算発表

2025年度業績において、たばこ事業が好調に推移し過去最高益を更新

詳細 & リンク
投資判断のための詳細データ

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,207,100株
売り残266,700株
倍率8.28倍
2026年2月27日時点
今後の予定
第1四半期決算発表 2026年5月7日

信用倍率は約8倍と買い残が多めですが、4.28%という高い予想配当利回りが株価の下値支持線として機能しています。同業他社と比較してPERはやや高めですが、グローバルでの高い収益力がプレミアムとして評価されています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益 法人税等 実効税率
FY2025/3 予 671000百万円 221000百万円 32.9%

2025年3月期予想における法人税等は2,210億円となり、税引前利益に対して約32.9%の実効税率を見込んでいます。この税率は国内の標準的な法人税率に近い水準で推移しており、グローバル展開に伴う現地税制の影響を考慮しつつも安定的な納付計画となっています。業績の回復に合わせて税引前利益が拡大する中で、適切な納税を通じて社会への貢献を維持しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

財務大臣 37.55%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 10.04%
日本カストディ銀行(信託口) 3.44%
SMBC日興証券 1.82%
その他(機関投資家・個人) 47.15%

財務大臣(日本政府)が37.55%を保有する事実上の政府系企業です。たばこ事業法により政府持株比率は1/3超を維持する必要があります。機関投資家の保有も厚く、高配当銘柄として個人投資家からも人気が高い銘柄です。

会社の公式開示情報

EDINET開示情報によると、売上収益の主軸は「たばこ事業」ですが、海外展開の拡大により為替変動が業績に与える影響が極めて大きいリスク要因となっています。過去には医薬事業も展開していましたが、現在は事業ポートフォリオの見直しによる選択と集中が鮮明です。

最新ニュース

ニュース一覧

中立
JT、医薬事業の鳥居薬品を塩野義製薬へ譲渡
5/07 · 日本経済新聞
ポジティブ
JTが2025年度決算発表、たばこ事業好調で売上増収を達成
2/12 · 株探
ネガティブ
JT、今期最終を2%下方修正も株主還元は維持
10/31 · 株探
ポジティブ
中期経営計画発表、営業利益は1桁台後半の成長を目指す
1/22 · 株探

関連リンク

JT まとめ

業績
普通
配当
高め
安全性
普通
稼ぐ力
普通
話題性
好評

「国内の成熟市場から脱却し、加熱式たばこのシェア拡大と強気な価格戦略でグローバル成長を追う高配当銘柄」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU