味の素
Ajinomoto Co.,Inc.
「アミノサイエンスを軸にグローバル展開し、食と健康の課題解決で高収益化を進める調味料の巨人」
ひとめ診断
「アミノサイエンス®」で人・社会・地球のWell-beingに貢献するグローバル企業
アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する未来。
この会社ってなに?
あなたが普段何気なく使っている「うま味調味料」や冷凍食品、あるいはスポーツのあとに飲むアミノ酸飲料の裏側で、この会社の技術が使われています。さらには、スマートフォンやパソコンの心臓部である半導体の絶縁材(ABF)など、食卓から最先端のIT機器まで、私たちの便利な生活を根本から支えているのが味の素です。スーパーで見かける身近な商品から世界的なハイテク産業まで深く関わっているため、私たちの日常と切っても切り離せない企業です。
味の素は調味料からアミノ酸技術を応用したヘルスケア、電子材料分野まで幅広く展開するグローバル企業です。FY2024は売上高1兆4392億円、営業利益1466億円と堅調な業績を記録しましたが、FY2025予想は売上高1兆5305億円に対し営業利益1139億円と一時的な減益を見込んでいます。構造改革による低収益事業の整理やアセットライト化による資本効率の向上を推進しており、市場からは高いPBR(5.79倍)で評価されています。
社長プロフィール
「食と健康の課題解決」という目的のために、あらゆる経営資源を集中します。アミノサイエンスを通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
「おいしく食べて健康づくり」の志から、世界初のうま味調味料「味の素」を発売し創業しました。
各国の食文化に合わせた事業展開を進め、世界中で愛される食品メーカーへと成長しました。
資本効率を意識し、事業資産の売却など思い切った構造改革を断行。高収益体質への転換を図りました。
他社との資本業務提携や新たなサブスクサービスなど、食とテクノロジーの融合に挑戦しています。
2030年に向けたロードマップを策定し、事業利益の年平均成長率10%やROE20%の達成を目指します。
注目ポイント
ROE約18.5%と国内製造業屈指の資本効率を誇り、累進配当政策や自社商品詰め合わせの株主優待も魅力です。
本社ビル売却や事業資産の見直しなど、アセットライトの取り組みを継続し利益成長を進めています。
アミノサイエンス技術に加え、DXソリューション企業との提携などで新たな付加価値を創出しています。
サービスの実績は?
株価チャート
2,636.5円
5,025円
儲かってるの?
味の素の業績は、グローバルでの調味料・加工食品の展開に加え、アミノサイエンス事業の成長により売上高1兆5,305億円を計上する堅調な推移を見せています。FY2025/3には当期純利益が約703億円となりましたが、FY2026/3期にはさらなる回復を見込み純利益1,200億円への増益を計画しています。為替の影響や原材料高騰への対応を継続しつつ、高付加価値製品への注力が着実な成長を支えています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 9.9% | 4.9% | 10.2% |
| FY2025/3 | 8.6% | 4.1% | 7.4% |
収益性については、FY2024/3のROEが9.9%であったのに対し、FY2025/3は8.6%へと変化しています。営業利益率は7.4%となり、原材料価格や物流コストの上昇に伴う影響が一部見られたものの、ブランド力の強化による価格転嫁とコスト構造の改善が利益を維持する要因となっています。今後もアミノサイエンス技術を活用した収益性の高い事業への経営資源集中が、高い資本効率の維持に寄与する見通しです。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 38.4円 | 0.88% | 44.2% |
| FY2025/3 | 80円 | 1.84% | 114.7% |
味の素は累進配当政策を採用しており、業績に関わらず減配せず利益成長に合わせて増配または維持する方針を堅持しています。FY2025/3には1株あたり80円の配当を実施し、株主還元への強いコミットメントを示しました。配当性向は一時的に高まっていますが、安定的な現金配当の継続が長期投資家から高く評価されています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
財務健全性については、総資産約1兆7,211億円に対して純資産約8,133億円を保持しており、自己資本比率43.4%を維持する強固な財務基盤を確立しています。有利子負債は実質ゼロの状態を保っており、負債を抑えつつ効率的な資産運用を行うアセットライト経営が進行中です。これにより、不確実な市場環境下においても安定した事業成長と投資の継続が可能となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 168074 | -132434 | -6753 | 35640 |
| FY2025/3 | 209898 | -77382 | -137684 | 132516 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に約2,099億円と高い収益力を裏付ける数字を記録しており、旺盛なキャッシュ創出力が強みです。投資活動においては成長分野への戦略的投資を継続しつつ、フリーキャッシュフローが約1,325億円へと大幅に拡大したことで、株主還元への原資も潤沢に確保できています。財務キャッシュフローのマイナスは、配当支払いや自己株式取得などの株主還元を積極的に実施している結果です。
もし昔100万円買ってたら?
2011年頃の低迷期に投資していればテンバガー(10倍株)近いリターンを得られましたが、直近の上場来高値(6539円)で高値掴みした場合は大きなマイナスとなっています。電子材料事業への期待による株価上昇の反動が影響しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1兆4000億円 | — | 1兆4392億円 | +2.8% |
| FY2025 | 1兆5305億円 | — | — | 進行中 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1400億円 | — | 1466億円 | +4.8% |
| FY2025 | 1139億円 | — | — | 進行中 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
低収益事業の売却や本社ビル売却(400億円超の利益)など、抜本的な構造改革を実行しました。これにより資本効率が劇的に改善し、目標としていた事業利益2,000億円を前倒しで達成するなど、計画の遂行力は非常に高いと評価できます。
社長はどんな報酬?
代表の報酬は業績連動報酬が大きな割合を占める構造であり、中長期的な企業価値向上を反映する設計です。従業員平均年収との乖離は、グローバルでの経営責任の重さと責任範囲を考慮すれば、食品業界内でも妥当な範囲に収まっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 1046万円 | 3252人 | - |
| FY2023/3 | 1047万円 | 3335人 | +0.1% |
| FY2024/3 | 1072万円 | 3480人 | +2.4% |
| FY2025/3 | 1036万円 | 3627人 | -3.4% |
平均年収1,036万円は食品メーカーとしてはトップクラスの水準。従業員数は増加傾向で3,627名(単体)。連結では約35,000名。平均勤続年数19.4年と定着率が非常に高い。FY2025/3は前年比やや減少したが、依然として高水準を維持。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期通期の最終利益予想を8%上方修正し、最高益予想を更新する発表を行いました。
リテールDXに強みを持つ株式会社イングリウッドと資本業務提携を締結し、ECマーケティング強化を図りました。
TechMagic社と資本業務提携し、テクノロジーを活用した新たなフードソリューションの共同開発を開始しました。
株の売買状況と今後の予定
食料品業界の中ではPER・PBRともに業界平均を大きく上回るプレミアム評価を受けています。これは、単なる食品メーカーではなく、半導体向け電子材料(ABF)やヘルスケア事業の成長性がテクノロジー企業並みに高く評価されているためです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 125530百万円 | 34812百万円 | 27.7% |
| FY2025/3 | 98974百万円 | 26892百万円 | 27.2% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動して適切な水準で推移しています。FY2025/3の実効税率は約27.2%となっており、法定実効税率に準じた水準での納税が行われています。グローバル展開に伴う各国の税制や税効果会計の適用により、年度ごとに税負担率は微調整される傾向があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行経由の機関投資家が最大。JPモルガン(5.7%)・日本生命(5.3%)・第一生命(3.6%)など大手機関投資家が上位を占める。海外機関投資家の比率が高く、グローバル食品企業かつ半導体材料企業としての評価が株主構成に反映されている。
会社の公式開示情報
売上高1兆円を超える巨大企業であり、調味料・加工食品に加え、医薬・アミノサイエンス関連の多角的なポートフォリオを形成しています。原材料価格の高騰リスクや為替変動を、価格転嫁や高付加価値品へのシフトで補う構造が特筆されます。
最新ニュース
ニュース一覧
関連リンク
味の素 まとめ
「アミノサイエンスを軸にグローバル展開し、食と健康の課題解決で高収益化を進める調味料の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU