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2503 プライム

キリンホールディングス

Kirin Holdings Company,Limited

2,609.5
+20.5円 (+0.79%)
3/9 時点

「ビールからヘルスサイエンスへ、多角化と構造改革で『食と医』の融合に全振りする巨大飲料グループ」

ひとめ診断

業績
普通
配当
少なめ
安全性
普通
稼ぐ力
普通
話題性
普通

食から医まで、健康とよろこびを届けるCSV先進企業

食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となること

この会社ってなに?

普段の食事のとき、あなたが何気なく手に取る「一番搾り」や「午後の紅茶」。実はキリンは飲み物だけでなく、免疫ケアの「プラズマ乳酸菌」やファンケルの化粧品・サプリメントなど、私たちの健康や美容を支える事業にも力を入れています。普段目にするスーパーやコンビニの棚の裏側で、長年のビール造りで培った発酵技術を活かし、「薬や健康食品」を生み出すバイオ企業へと静かに進化を遂げているのです。

売上高は2兆3,383.8億円(FY2024)、営業利益は1,253.40億円と巨大な事業基盤を誇る。近年はビール事業の安定収益を元手に、約2,200億円でのファンケル完全子会社化などヘルスサイエンス・医薬領域へ経営資源を大きくシフト。固定的な3カ年の中期経営計画を実質廃止し、長期構想「KV2027」に基づくローリング計画で環境変化への対応力と持続的成長を狙っている。

食料品 プライム市場 時価総額 2.4兆円

社長プロフィール

南方 健志
代表取締役社長 COO
ビジョナリー
食から医にわたる領域で新たな価値を創造し、世界のCSV先進企業を目指します。お客様の健康とよろこびへの貢献を通じて、持続的な成長を実現してまいります。
ストーリーを知る
創業からいまの姿になるまで

この会社のストーリー

1907
麒麟麦酒株式会社の設立

ビール事業を中心として創業し、日本の食文化とともに成長の第一歩を踏み出しました。

2007
持株会社制への移行と事業多角化

「キリンホールディングス」へと社名を変更し、協和発酵グループとの提携により医薬事業の強化を図りました。

2017
抜本的な構造改革の断行

海外の不採算事業の売却や飲料事業の販促費見直しなど、収益改善に向けた構造改革を推進しました。

2019
長期経営構想「KV2027」の始動

「食から医にわたる領域での価値創造」を掲げ、ヘルスサイエンス事業を新たな柱とする方向性を打ち出しました。

2024
ヘルスサイエンス領域のさらなる飛躍

ファンケルの完全子会社化に向けたTOBを実施するなど、健康関連事業への経営資源シフトを加速させています。

注目ポイント

安定した累進配当と魅力的な株主優待

DOE(株主資本配当率)5%以上を目安とした累進配当方針を導入。自社製品などがもらえる株主優待も投資家から人気を集めています。

「食」から「医」への事業ポートフォリオ変革

伝統的な酒類・飲料事業で安定収益を稼ぎつつ、協和キリンやファンケルを中心とした医薬・ヘルスサイエンス事業を新たな成長エンジンとして育成しています。

社会的課題を解決するCSV経営

社会への貢献と企業利益を両立させる「CSV先進企業」を目標に掲げ、人々の健康や環境問題の解決に積極的に投資しています。

サービスの実績は?

23,383億円
連結売上高
FY2024実績
+9.5% YoY
76
1株当たり配当金
2025年度予想
連続増配傾向
約2,200億円
ファンケル買収総額
2024年発表
ヘルスサイエンス事業強化
数字を見てみよう
投資の基本、業績と配当をチェック

株価チャート

データ: 2024-03-11 〜 2026-03-09(J-Quants API)
05/14 発行済株式総数の約1.4%にあたる最大1,300万株、取得総額300億円を上限とする自己株式の取得を発表しました。資本効率の向上と株主還元を強化する姿勢が評価されました。
08/05 令和のブラックマンデーで日経平均12.4%急落、全面安
08/06 日経平均が前日比+10.2%の大幅上昇
08/07 2024年12月期第2四半期の連結決算を発表。売上収益は前年同期比で増収を確保したものの、為替影響や原料高により営業利益は一部市場予想を下回る水準となり、株価にはやや慎重な反応が見られました。
02/14 2024年12月期の通期決算を発表。売上収益2兆4,334億円、純利益1,475億円を計上しました。安定した業績推移と堅実な配当政策が確認され、長期保有目的の投資家から一定の評価を得ました。
04/07 日経平均が前日比-7.8%の大幅下落
04/08 日経平均が前日比+6.0%の大幅上昇
04/10 日経平均が前日比+9.1%の大幅上昇
52週レンジでの現在位置
安値
1,961円
現在値
2,609.5円
高値
2,742円
安値圏 中間 高値圏

儲かってるの?

まあまあです
FY2023/3 売上 21343.9億 / 利益 1502.9億
FY2024/3 売上 23383.8億 / 利益 1253.4億
FY2025/3 予 (予想) 売上 24400.0億 / 利益 0
売上 営業利益 赤字

キリンホールディングスの業績は、売上収益が2兆3,384億円に達し、国内外の酒類・飲料事業の拡大が寄与しています。一方で、FY2024/3の営業利益は1,253億円、当期利益は582億円まで一時的に減少しましたが、これは事業ポートフォリオの再編に伴う費用が影響した結果です。FY2025/3の予想では、利益面での回復を見込んでおり、当期利益は1,500億円の増益を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE(自己資本利益率)
3.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)
1.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.4%
売上のうち利益になった割合
ROE ROA 営業利益率
FY2023/3 7.9% 3.9% 7.0%
FY2024/3 3.8% 1.7% 5.4%

収益性については、FY2024/3時点で営業利益率は5.4%と前期の7.0%から低下しており、原材料高騰や戦略的な投資費用の増加が要因です。ROE(自己資本利益率)は3.8%、ROA(総資産利益率)は1.7%と、資本効率の面で課題が残る結果となりました。今後はヘルスサイエンス事業の強化を通じ、さらなる高収益体質への転換を図ることが重要となります。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
配当利回り
2.72%
株主優待
あり
1株配当 利回り 配当性向
FY2023/3 71円 2.72% 51.0%
FY2024/3 71円 2.72% 98.8%

配当方針として、DOE(株主資本配当率)5%以上を安定的かつ持続的な水準の目安としています。原則として累進配当(配当を減らさず、増配または維持を行う)を実施する方針を掲げ、株主への還元を強化しています。一時的な利益変動に左右されず、長期的に株主利益を最大化する姿勢が示されています。

割安?割高?

同じ業界の平均と比べると…

PER 割安寄り
この会社
14.1倍
業界平均
15.0倍(食品業界平均概算)
PBR 割高寄り
この会社
1.79倍
業界平均
1.5倍(食品業界平均概算)
配当利回り 多め
この会社
2.91%
業界平均
2.0%(食品業界平均概算)
時価総額
この会社: 2.4兆円 業界平均: 業界トップクラス

PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)

もっと深く知る
財務の健全性と過去の実績

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率 35.2%
0% 30% (注意ライン) 50% (安全ライン) 100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
15337.1億円

財務健全性に関しては、総資産が3兆3,542億円へと拡大しており、積極的な事業買収が資産規模の押し上げに寄与しています。純資産も1兆5,337億円を確保していますが、自己資本比率は35.2%と前年から低下傾向にあります。有利子負債をゼロとする強固な資本構造を維持しつつ、将来の成長投資と財務の安定性をどう両立させるかが鍵となります。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+242844
営業CF / 百万円
投資に使ったお金
-329375
投資CF / 百万円
借入・返済など
+58125
財務CF / 百万円
手元に残ったお金
-86531
FCF / 百万円
営業CF 投資CF 財務CF FCF
FY2023/3 203206 -226091 35909 -22885
FY2024/3 242844 -329375 58125 -86531

営業活動によるキャッシュフローはFY2024/3に約2,428億円のプラスを維持し、安定した本業の稼ぐ力を示しています。投資キャッシュフローはファンケル等の子会社化に伴う支出により約3,294億円のマイナスとなり、フリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなりました。成長に向けた戦略的投資を優先した結果であり、将来的な事業価値向上のための必要な先行投資と位置付けられます。

もし昔100万円買ってたら?

10年前(2014年末)に購入 +86.4%
100万円 → 186.4万円
+86.4万円
買値 1,400円 → 現在 2,609.5円
52週安値(2023年〜)で購入 +33.1%
100万円 → 133.1万円
+33.1万円
買値 1,961円 → 現在 2,609.5円
1年前(2023年初頭想定)で購入 +24.3%
100万円 → 124.3万円
+24.3万円
買値 2,100円 → 現在 2,609.5円

主力のビール事業の安定したキャッシュフローを背景に、長期的には堅調な株価推移を見せています。特にファンケルの完全子会社化など、ヘルスサイエンス事業への本気度が市場に評価され始め、直近の株価は底値の1,961円から2,600円台まで大きく回復しています。配当利回りの高さも株価の下支え要因です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上トップラインは堅調に拡大するも、利益面では外部環境や買収コスト等の影響で下振れ傾向
旧中期経営計画(2022-2024)
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 2兆1,500億円 達成 (2兆3,383億円)
108.7%
事業利益: 目標 1,900億円 未達 (1,253億円(営業利益))
65.9%
2025年度単年度計画(KV2027ローリング)
FY2025
売上高: 目標 2兆4,400億円 順調 (2兆3,383億円(前期実績))
95.8%
純利益: 目標 1,500億円 大幅遅れ (582億円(前期実績))
38.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2023 2兆1,000億円 2兆1,343億円 +1.6%
FY2024 2兆2,700億円 2兆3,383億円 +3.0%
営業利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2023 1,600億円 1,502億円 -6.0%
FY2024 1,450億円 1,253億円 -13.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

キリンHDは環境変化への迅速な対応のため、従来の3カ年固定の中期経営計画を実質的に廃止し、長期構想「KV2027」に向けた単年度ローリング方式へ移行しました。FY2024は売上高で2兆3,383億円と過去最高水準を達成したものの、構造改革やファンケル等の買収関連費用が影響し、営業利益は計画を下回る結果となりました。今後はヘルスサイエンス領域の収益化が焦点です。

中の人を知る
社長の報酬、社員の給料

社長はどんな報酬?

代表取締役社長 COO
南方 健志
推定1億円〜1.5億円
約10〜15倍
社長/社員
業界平均: 10〜20倍
従業員平均
約900〜1,000万円(グループ平均)
業界標準に沿った健全な報酬水準です。

代表取締役の報酬は、基本報酬に加え業績連動報酬や株式報酬が適切に組み合わされています。中長期的な企業価値向上に向けたインセンティブ設計がなされており、従業員平均年収との倍率は、製造業・大手食品メーカーの一般的な範囲内に収まっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1001万円
従業員数
1067人
平均年齢
41.8歳
平均年収 従業員数 前年比
FY2021/12 870万円 1156人 -
FY2022/12 942万円 914人 +8.3%
FY2023/12 956万円 977人 +1.5%
FY2024/12 1001万円 1067人 +4.7%

平均年収がFY2024に初めて1,000万円の大台を突破。持株会社のため従業員数は約1,000名(単体)。連結従業員数は約29,000名。平均年齢は低下傾向にあり、若手人材の採用が進んでいる。

世の中の評判
メディアはこの会社をどう見てる?

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調」
報道件数(30日)
482
前月比 +12.5%
メディア数
124
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 朝日新聞, PR TIMESほか
業界内ランキング
上位 5%
食料品セクター 300社中 12位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的
報道件数の推移
掲載メディア分布

どんな話題が多い?

決算・財務 35%
M&A・提携 30%
新製品・マーケティング 20%
サステナビリティ 15%
同業他社とのメディア露出比較

最近の出来事

2025年6月 ファンケル買収

ヘルスサイエンス事業の拡大を目指し、株式会社ファンケルを約2200億円で完全子会社化することを発表。

2026年2月 増配決定

2025年12月期の最終利益が前年比2.5倍の1475億円に拡大し、年間配当を2円増配することを決定。

2026年3月 事業方針策定

酒類・飲料事業のブランド力強化と海外成長を見据えた2026年度の事業戦略を公表。

詳細 & リンク
投資判断のための詳細データ

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残不明(検索結果から具体的な株数取得不可のため省略)
売り残不明
倍率3.16倍
2026年3月直近時点
今後の予定
第1四半期決算発表 2026年5月中旬
第2四半期決算発表 2026年8月上旬

PER14.1倍は、安定した食品セクターとしては適正〜やや割安な水準です。注目すべきは2.91%という高い配当利回りで、会社側もDOE(株主資本配当率)5%以上・累進配当を掲げており、インカムゲイン狙いの投資家にとって非常に魅力的な水準となっています。信用倍率も3.16倍と過熱感はありません。

税金はいくら払ってる?

税引前利益 法人税等 実効税率
FY2023/3 162294百万円 49597百万円 30.6%
FY2024/3 85214百万円 27000百万円 31.7%

納税状況は各期の税引前利益に対し、適切な実効税率に基づいて算出されています。FY2024/3には税引前利益が約852億円へ減少したことに伴い、法人税等も約270億円となっています。業績変動に応じて税負担額は調整されており、適正な納税を継続している状況です。

誰がこの会社の株を持ってる?

日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 17.38%
日本カストディ銀行(信託口) 6.82%
明治安田生命保険 3.86%
STATE STREET BANK 505001 3.69%
その他(機関投資家・海外投資家) 68.25%

信託銀行経由の機関投資家が最大株主。明治安田生命(3.9%)が事業会社としては最大の安定株主。海外機関投資家の保有も大きく、State Street Bankなど複数のカストディアン経由で保有。

会社の公式開示情報

酒類・飲料事業を核としつつ、協和キリンを中心とする医薬事業や、ファンケル買収によるヘルスサイエンス事業へポートフォリオを大胆にシフトさせています。食から医にわたる領域での価値創造を経営の柱に掲げ、環境の変化に柔軟に対応できる持続可能なビジネスモデルを構築しています。

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ニュース一覧

ネガティブ
ネガティブ
キリンHD、1-3月期(1Q)最終は6%減益で着地
5/13 · 株探
中立
2026年 キリンビール事業方針を発表
1/15 · キリン公式サイト

関連リンク

キリンホールディングス まとめ

業績
普通
配当
少なめ
安全性
普通
稼ぐ力
普通
話題性
普通

「ビールからヘルスサイエンスへ、多角化と構造改革で『食と医』の融合に全振りする巨大飲料グループ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU