アサヒグループホールディングス
Asahi Group Holdings,Ltd.
「国内ビールの巨人が、積極的な海外M&Aでグローバルな酒類・飲料プラットフォーマーへと変貌を遂げた姿」
ひとめ診断
高付加価値ブランドで世界に挑戦する総合飲料グローバルカンパニー
変化するWell-beingに応え、持続可能な社会の実現に貢献するグローカルな価値創造企業
この会社ってなに?
あなたが仕事終わりに「スーパードライ」で乾杯するときや、一息つきたいときに「三ツ矢サイダー」「カルピス」を飲むとき、この会社の製品が手元にあるはずです。普段目にするスーパーやコンビニの飲料コーナーの裏側で、実はヨーロッパやオーストラリアなど世界中の食卓にもビールを届けています。お酒を飲む人も飲まない人も、日常のあらゆる「喉を潤す瞬間」を支えているのがこの会社の事業です。
FY2024は売上高2兆9394.2億円、営業利益2690.52億円と堅調な成長を記録しました。近年は欧州や豪州など海外での大型M&Aを積極的に行い、グローバル市場での収益基盤を強化しています。高付加価値ブランドへの注力と価格改定の効果により、国内外での利益率向上を図る投資家注目の銘柄です。
社長プロフィール
サステナビリティを経営の根幹に置き、社会課題の解決が利益の源となるビジネスモデルの構築を推し進めます。高付加価値ブランドを軸にグローバルな成長を目指します。
この会社のストーリー
大日本麦酒からの分割により設立され、ビール事業を中心に新たな歴史の幕を開けました。
日本初の辛口ビール「アサヒスーパードライ」を発売し、快進撃を遂げて劇的な成長を果たしました。
アサヒグループホールディングスに商号を変更し、グループ全体の最適化と経営基盤の強化を図りました。
英Fuller社からのプレミアムビール事業買収など、海外の有力事業を次々と傘下に収め世界市場へ挑戦しています。
PETボトル水平循環などの環境目標に向けた取り組みを進め、社会課題の解決と事業成長の両立を目指します。
注目ポイント
欧州やアフリカなど海外の有力な酒類・飲料事業を次々と買収し、世界市場での存在感を高めています。
ROE約13.5%という高い資本効率を誇り、累進配当や機動的な自社株買いなど株主還元にも積極的です。
リサイクル素材への切り替えや軽量化などを推進し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上をリンクさせています。
サービスの実績は?
株価チャート
1,575円
2,047円
儲かってるの?
アサヒグループホールディングスの売上収益は、FY2023/3の約2兆7,691億円からFY2024/3には約2兆9,394億円へと着実に成長を続けています。営業利益も前年比で増加傾向にあり、国内外での高付加価値ブランドの展開が収益を牽引しています。FY2025/3の予想では更なる微増を見込んでおり、成熟市場においても堅調な事業運営が継続されていると言えます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 6.7% | 3.1% | 8.8% |
| FY2024/3 | 7.2% | 3.6% | 9.2% |
売上高営業利益率はFY2023/3の8.8%からFY2024/3には9.2%へと向上しており、効率的な利益創出体制が構築されています。ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)も緩やかな改善傾向にあり、資産を有効活用して利益を生む力が高まっていることを示しています。国内外の積極的なM&A投資をこなしつつ、収益性を着実に高める経営手腕が評価されています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 40.3円 | 2.48% | 37.4% |
配当方針については、DOE(株主資本配当率)4%以上を目指す累進配当を掲げており、株主への利益還元を非常に重視しています。過去には株主優待制度を実施していましたが、現在は廃止されており、配当金による直接的な還元に一本化されました。安定したFCFを背景に、持続的な配当成長が期待できる株主還元策となっています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
総資産規模は約5兆4,000億円と非常に巨大であり、強固な経営基盤を有しています。自己資本比率はFY2024/3時点で49.4%に達しており、財務の健全性は極めて高い水準で維持されています。無借金経営に近い安定した財務状況を背景に、将来的な成長投資や株主還元を行うための余力も十分に確保されているといえます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 347547 | -117713 | -226746 | 229834 |
| FY2024/3 | 403723 | -118665 | -272784 | 285058 |
営業活動によるキャッシュフローはFY2024/3時点で約4,037億円と強力な稼ぐ力を維持しており、潤沢なキャッシュフローが安定的な経営を支えています。投資キャッシュフローは国内外の事業拡大や設備投資のために継続して支出されており、将来の成長に向けた積極的な姿勢がうかがえます。FCF(フリーキャッシュフロー)も約2,851億円と高く、この余剰資金を配当や成長投資へ効率的に振り向ける好循環が形成されています。
もし昔100万円買ってたら?
長期的には、国内シェア拡大と海外展開によって企業価値を大きく向上させてきました。ただし、2024年の株式分割(1株→3株など)や過去の高値圏での購入タイミングによっては、見かけ上の株価推移が大きく変動して見えるため、投資時期によるリターンの差に留意が必要です。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 27000.0億円 | — | 27690.9億円 | +2.5% |
| FY2024 | 28400.0億円 | — | 29394.2億円 | +3.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 2400.0億円 | — | 2449.9億円 | +2.0% |
| FY2024 | 2730.0億円 | — | 2690.5億円 | -1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
国内市場の成熟化を見据え、海外での大型M&A(近年ではDiageo東アフリカ事業の約4,654億円での買収など)を通じてグローバル展開を加速しています。インフレ環境下でも、高付加価値ブランドを中心とした適切な価格改定により、トップラインの成長と利益率の維持に成功しています。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は、業績連動報酬や中長期的な企業価値向上を反映する株式報酬が含まれるため、年収の変動幅は大きくなります。従業員平均年収との倍率は、大手飲料メーカーの平均的な範囲内に収まっており、適正な水準と言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2021/12 | 1114万円 | 336人 | - |
| FY2022/12 | 1229万円 | 164人 | +10.3% |
| FY2023/12 | 1232万円 | 192人 | +0.2% |
| FY2024/12 | 1218万円 | 265人 | -1.1% |
持株会社のため従業員数は単体265名と限定的。平均年収1,218万円は食料品業界でトップクラスの水準。連結従業員数は約28,000名。2022年のグループ再編で単体従業員が大幅に減少した。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
株主還元方針の見直しを行い、2024年12月期の配当予想を増配へ修正。
米国の現地メーカーを買収し、スーパードライの現地生産体制を強化。
英Diageoの東アフリカ事業を約4,654億円で買収することを発表。
株の売買状況と今後の予定
PER13.8倍、PBR0.92倍と、競合他社と比較して割安感が意識される水準にあります。一方で、信用倍率が24.54倍と買い残が積み上がっており、短期的には上値が重くなるリスクを孕んでいます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 予 | 262000百万円 | 84500百万円 | 32.3% |
FY2025/3予想における法人税等の負担額は約845億円を見込んでいます。税引前利益に対して実効税率は32.3%となっており、標準的な税負担水準を想定した保守的な予算編成です。事業のグローバル展開に伴い、各国の税制や税率の影響を受ける中で、適正かつ計画的な納税が行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
信託銀行経由の機関投資家が最大株主。外国人持株比率が高く、海外機関投資家からの注目度が高い。特定の事業会社やオーナー家族による大口保有はなく、流動性の高い株主構成が特徴。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、売上収益の多くを国内酒類事業および海外事業が占めており、特に欧州や豪州でのM&Aを通じたグローバル展開が事業ポートフォリオの核となっています。為替リスクや原材料価格の高騰を負の側面として抱えつつも、高付加価値ブランドの展開で収益の多角化を推進しています。
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アサヒグループホールディングス まとめ
「国内ビールの巨人が、積極的な海外M&Aでグローバルな酒類・飲料プラットフォーマーへと変貌を遂げた姿」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU