(株)カカクコム
Kakaku.com,Inc.
「比較と口コミの王者が、求人領域のM&Aで新たな成長エンジンに点火している状態」
ひとめ診断
「買ってよかった」を支える、日本最大級の比較・口コミプラットフォーム
生活者の多様な課題をテクノロジーで解決し、スマートで豊かな社会を実現する
この会社ってなに?
あなたが家電を買う前に一番安いお店を調べたり、週末のディナーに向けて美味しいレストランを探すとき、おそらくこの会社のサービスを使っているはずです。普段目にする口コミやランキングの裏側で、お店や企業と消費者を結びつけ、送客の手数料を得る仕組みを作っています。最近では仕事探しなど、私たちの生活におけるあらゆる「選ぶ」をサポートする存在になっています。
カカクコムは購買支援サイト「価格.com」や「食べログ」を主力とするプラットフォーム企業です。直近のFY2025は売上高784.4億円、営業利益292.93億円と好調でしたが、FY2026は「エンゲージ」買収など求人領域への投資先行により売上高920.0億円に対し営業利益280.00億円の減益を見込んでいます。強固なキャッシュカウを基盤に、生活全般のマッチングサービスへと事業領域を拡大中です。
社長プロフィール
私たちは生活領域における新たな価値の創出に向けて、ユーザーの皆様の「満足のいく選択」をサポートし続けます。デジタルマーケティングの知見を活かし、より豊かな社会の実現を目指します。
この会社のストーリー
秋葉原のパソコンショップの価格情報を集めたサイトとして誕生し、現在の「価格.com」の原型となりました。
急速なユーザー数の増加と事業拡大を背景に株式上場を果たし、企業としての信用力と知名度を飛躍的に高めました。
ユーザーの口コミを基にしたレストラン検索・予約サイトを立ち上げ、飲食領域という新たな柱を確立しました。
求人情報の一括検索サービスを開始し、購買・飲食に留まらない生活全般のプラットフォームへと事業領域を拡大しました。
採用支援事業などのM&Aを通じてシナジーを生み出し、長期的な成長を目指す新たな中期経営計画をスタートさせました。
注目ポイント
「価格.com」や「食べログ」など、日常生活に欠かせない強力なサービス基盤を持ち、安定した集客力を誇ります。
「求人ボックス」に代表される新規事業の育成や、他社事業の買収を通じて、生活領域全般へのサービス拡充を続けています。
ユーザー目線のサービス展開により高い利益率を維持しており、長期的な視点で投資家からも注目される優良企業です。
サービスの実績は?
株価チャート
1,566円
2,977.5円
儲かってるの?
カカクコムの業績は、主力である「価格.com」や「食べログ」の安定成長に加え、「求人ボックス」の拡大により増収傾向を維持しています。FY2025/3には売上高が約784億円に達し、前年比で大幅な成長を遂げました。今後は求人ボックス事業への戦略的な先行投資を行う計画であり、売上高は920億円を見込む一方、一時的な営業減益を見据えています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 35.0% | 21.7% | 38.6% |
| FY2025/3 | 32.2% | 21.4% | 37.3% |
同社は非常に高い収益性を維持しており、FY2025/3時点での営業利益率は約37.3%という高水準を記録しました。ROE(自己資本利益率)が32.2%と極めて高いことは、株主から預かった資本を効率的に活用し、大きな利益を生み出していることを証明しています。Webメディア事業特有の低コストな収益構造が、この強固な収益性を支える主要な要因となっています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 46円 | 2.55% | 50.9% |
| FY2025/3 | 80円 | 4.43% | 78.9% |
同社は株主還元を重視する方針を掲げており、FY2025/3には配当金を80円に引き上げました。配当性向は約79%まで上昇しており、利益成長を直接的に還元する姿勢が非常に鮮明です。現在は株主優待を実施していませんが、高水準な配当利回りにより、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準を維持しています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)
財務は安全?
財務基盤は非常に強固であり、有利子負債がゼロの「実質無借金経営」を長年継続しています。FY2025/3には純資産が約621億円まで拡大し、自己資本比率も66.1%へと改善しました。極めて高い支払い能力と財務の安定性を有しており、今後も積極的な事業投資や株主還元を継続できる余裕があると言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 19516 | -2215 | -16077 | 17301 |
| FY2025/3 | 27404 | -2939 | -11302 | 24465 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、FY2025/3には約274億円と大幅に伸長しました。投資活動による支出は事業拡大のための設備投資やM&Aなどが中心ですが、潤沢な営業CFにより、十分なフリーキャッシュフロー(約245億円)が創出されています。豊富な手元資金を活用した柔軟な投資と株主還元を両立できる構造が強みです。
もし昔100万円買ってたら?
IPO直後から長期保有していれば莫大なリターンを得られた代表的なネット銘柄ですが、近年は成長鈍化への懸念から上値が重い展開が続いています。1年前との比較では、積極的な投資計画による短期的な減益見通しが嫌気され、マイナスリターンとなっています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 740.0億円 | — | 669.3億円 | -9.5% |
| FY2025 | 920.0億円 | — | 784.4億円 | -14.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 285.0億円 | — | 258.19億円 | -9.4% |
| FY2025 | 280.0億円 | — | 292.93億円 | +4.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画2026-2030では、売上・営業利益ともにCAGR2桁成長を掲げています。直近ではエン・ジャパンの「エンゲージ」事業を買収し、自社の「求人ボックス」と連携させることで、求人領域を新たな成長の柱に据える戦略をとっていますが、短期的には投資先行による減益が見込まれます。
社長はどんな報酬?
代表取締役の報酬は会社の業績連動要素を含みますが、従業員との報酬格差はIT業界の平均的な水準と比較して穏当です。これは、組織内での給与バランスを重視する社風や、持続的な企業価値向上を全社で追求する経営姿勢が反映されていると推測されます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 688万円 | 985人 | +2.5% |
| FY2023/3 | 698万円 | 1042人 | +1.5% |
| FY2024/3 | 705万円 | 1090人 | +1.0% |
| FY2025/3 | 720万円 | 1130人 | +2.1% |
平均年収720万円はIT・インターネット業界の中堅水準。連結約1,130名と少数精鋭の組織で、一人あたりの売上高は高い。平均年齢36歳台と若い組織で、エンジニア・プロダクト人材の採用を積極的に進めている。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
LiPLUSホールディングスをグループ化し、生活領域のプラットフォーム事業を強化。
2026-2030年度を対象とした「中期経営計画」を策定し、成長戦略を提示。
エン・ジャパンの「engage」事業を買収し、「求人ボックス」とのシナジー創出を狙う。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割安感がある一方でPBRは高めの水準にあります。これは強力なブランド力による高い資本効率(ROE)を反映したものです。また、配当利回りが比較的高く、下値不安を和らげる要因となっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2026/3 予 | 28000百万円 | 9000百万円 | 32.1% |
FY2026/3予想における法人税等の支払額は約90億円を見込んでいます。税引前利益280億円に対する実効税率は約32.1%となり、日本の一般的な法人税率水準と整合しています。適正な納税を通じて、企業の社会的な責務を果たしている状態です。
誰がこの会社の株を持ってる?
IT企業のデジタルガレージ(4819)が約20.7%を保有する筆頭株主。KDDIも約3.2%を保有し、通信・メディア系企業との連携基盤がある。機関投資家(信託口合計約16%)の保有も厚く、安定的な株主構成。創業者の穐田誉輝氏はくふうカンパニーに移っており、現在は経営から離れている。
会社の公式開示情報
主要セグメントである「価格.com」および「食べログ」の広告モデルに加え、成長戦略の柱として「求人ボックス」事業への積極的な投資を行っている点が財務諸表上の大きな特徴です。ネット広告市場の動向やプライバシー規制が主なリスク要因として開示されています。
最新ニュース
ニュース一覧
関連リンク
(株)カカクコム まとめ
「比較と口コミの王者が、求人領域のM&Aで新たな成長エンジンに点火している状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU