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1911 プライム

住友林業

Sumitomo Forestry Co.,Ltd.

1,490
-37.5円 (-2.45%)
3/9 時点

「祖業の木材から米国住宅事業へ、巨額買収で海外成長に賭けるグローバルビルダー」

ひとめ診断

業績
好調
配当
高め
安全性
普通
稼ぐ力
高い
話題性
不評

「木」の力で脱炭素社会を切り拓く、グローバルな木造建築・林業のパイオニア

木を活かした新たな価値の創造により、国内外での持続可能な社会の実現と豊かな暮らしに貢献する。

この会社ってなに?

あなたが街を歩いているときに見かける「住友林業の家」の看板。実はこの会社、国内で家を建てるだけでなく、世界中の森を管理し、木材を流通させる巨大なネットワークを持っています。最近では、アメリカで家を買う人たちにも住友林業のビジネスが深く関わっているかもしれません。普段私たちが意識しない「木」という資源を軸に、地球規模で住宅や環境ビジネスを展開している企業です。

FY2024の売上高は2兆536億円、営業利益は1945億円と大幅な増収増益を達成しました。国内の住宅市場が縮小する中、米国の大手住宅メーカーを過去最大規模の6500億円で買収し、海外事業への依存度を急速に高めています。PER2.5倍、PBR0.33倍と株価指標は著しく割安な水準にあり、今後は巨額買収のシナジー創出と資本効率の改善が投資家の焦点となります。

建設業 プライム市場 時価総額 9216億円

社長プロフィール

光吉 敏郎
代表取締役社長
ビジョナリー
長期ビジョン「Mission TREEING 2030」の達成に向け、脱炭素化への挑戦とグローバル展開を推進します。木の可能性を最大限に引き出し、持続可能な社会の実現と飛躍的な企業価値の向上を目指します。
ストーリーを知る
創業からいまの姿になるまで

この会社のストーリー

1691
別子銅山開発のための資材調達

住友家の別子銅山開発に必要な木材の調達をルーツとし、300年以上にわたる「木」との歩みが始まりました。

1948
住友林業株式会社の設立

林業や木材建材事業を基盤とし、戦後の復興から高度経済成長期の住宅需要に応えながら成長を遂げました。

2000年代
環境配慮型住宅と海外進出の本格化

独自の木造建築技術を磨き上げ、環境に配慮した住宅事業を展開するとともに、海外での事業基盤の構築を進めました。

2022
長期ビジョン「Mission TREEING 2030」始動

森林のCO2吸収源としての価値を訴求し、木材資源の活用による脱炭素化への挑戦と新たな事業展開を開始しました。

2025
グローバル展開の加速と売上3兆円超への道

米国大手住宅メーカーの買収などM&Aや新規投資を積極的に行い、2030年の経常利益3,500億円目標に向け飛躍的な成長を目指しています。

注目ポイント

M&Aで加速するグローバル成長

米国大手住宅メーカーを約6,500億円で買収するなど、海外事業の拡大が著しいです。国内市場の縮小を補い、世界規模での成長を牽引しています。

脱炭素化に直結するサステナブルビジネス

「木」を軸とした事業展開により、森林のCO2吸収や木造建築による炭素固定など、地球環境の保全とビジネスの成長を高い次元で両立させています。

力強い業績目標と積極的な株主還元

2030年12月期の経常利益目標を3,500億円へ上方修正するなど、収益力の高さが魅力です。増配傾向にあり、投資家への還元にも積極的です。

サービスの実績は?

6,500億円
米国住宅メーカー買収額
トライ・ポイント・ホームズ
145
1株当たり配当金
FY2024実績
5,341
従業員数
連結
数字を見てみよう
投資の基本、業績と配当をチェック

株価チャート

データ: 2024-03-11 〜 2026-03-09(J-Quants API)
05/14 第1四半期の連結経常利益は前年同期比で大幅な増益を達成。海外住宅・不動産事業が引き続き好調に推移し、業績の底堅さが確認されたことから、市場では今後の成長期待が高まる結果となりました。
08/05 令和のブラックマンデーで日経平均12.4%急落、全面安
08/06 日経平均が前日比+10.2%の大幅上昇
08/09 第2四半期決算にて大幅な増益を発表。併せて、好調な業績を背景に年間配当予想を従来の150円から160円へと増配することを公表し、株主還元姿勢の強化が投資家に好感されました。
02/13 2024年12月期の連結決算を発表。売上高は2兆円を超え、純利益も前期比で堅調な成長を記録しました。海外住宅市場での事業拡大が収益の柱となり、安定した業績基盤を改めて証明しました。
02/13 本決算発表と同時に、資本効率の向上を目的とした自社株買いの実施を発表。取得上限を約150億円、または発行済株式総数の一定割合と設定し、株価の下支えと株主価値の向上を図る姿勢を示しました。
04/07 日経平均が前日比-7.8%の大幅下落
04/08 日経平均が前日比+6.0%の大幅上昇
04/10 日経平均が前日比+9.1%の大幅上昇
52週レンジでの現在位置
安値
1,220.7円
現在値
1,490円
高値
1,874.5円
安値圏 中間 高値圏

儲かってるの?

順調に稼いでいます
FY2023/3 売上 17331.7億 / 利益 1467.5億
FY2024/3 売上 20536.5億 / 利益 1945.9億
FY2025/3 予 (予想) 売上 25560.0億 / 利益 1950.0億
売上 営業利益 赤字

住友林業の業績は、海外住宅・不動産事業の拡大を牽引役に成長が加速しており、売上高はFY2023/3の約1.7兆円からFY2025/3(予想)には約2.6兆円規模へと伸長する見通しです。営業利益も力強い伸びを見せており、FY2024/3には約1,946億円を記録するなど、グローバル展開が奏功しています。今後は住宅資材商社との連携強化などにより、さらなる利益水準の向上を目指す強固な経営体制を構築しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE(自己資本利益率)
11.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)
5.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.5%
売上のうち利益になった割合
ROE ROA 営業利益率
FY2023/3 12.4% 5.7% 8.5%
FY2024/3 11.4% 5.2% 9.5%

同社の収益性は、安定して高い営業利益率を維持しており、FY2024/3には9.5%を達成するなど製造・流通・販売を一気通貫で手掛ける強みが発揮されています。ROE(自己資本利益率)は11%台を安定して推移しており、資本効率を重視した経営が行われていることが分かります。高付加価値な木造住宅の供給とグローバルな事業ポートフォリオにより、建設業界の中でも高水準の収益基盤を確立しています。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
配当利回り
3.24%
株主優待
なし
1株配当 利回り 配当性向
FY2023/3 41.6円 2.79% 24.7%
FY2024/3 48.3円 3.24% 25.5%

配当政策については、利益成長に応じた継続的な増配を基本方針としており、配当性向を25%前後で安定させています。株主優待は実施していませんが、業績の拡大に連動した配当額の引き上げにより、株主への利益還元を強化しています。現在、配当利回りは3.24%と投資家にとって一定の魅力ある水準を維持しており、長期的な視点での配当の伸びが期待できる銘柄です。

割安?割高?

同じ業界の平均と比べると…

PER 割安寄り
この会社
2.5倍
業界平均
15.4倍
PBR 割安寄り
この会社
0.33倍
業界平均
0.9倍
配当利回り 多め
この会社
9.73%
業界平均
3.0%
時価総額
この会社: 9216億円 業界平均: 業界上位

PER=株価が利益の何年分か(低いほど割安)/ PBR=株価が資産の何倍か(1倍未満は割安)

もっと深く知る
財務の健全性と過去の実績

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率 40.7%
0% 30% (注意ライン) 50% (安全ライン) 100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
10201.3億円

財務健全性については、事業拡大に伴う積極的な投資により総資産がFY2023/3の約1.8兆円からFY2024/3には約2.3兆円まで拡大していますが、40%前後の自己資本比率を維持しており財務の安全性は確保されています。有利子負債をコントロールしつつ純資産を積み上げており、1株あたり純資産(BPS)も着実に成長しています。大規模なM&Aを実行しながらもバランスシートの安定性を保つバランスの良い経営が特徴です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+27078
営業CF / 百万円
投資に使ったお金
-135103
投資CF / 百万円
借入・返済など
+133225
財務CF / 百万円
手元に残ったお金
-108025
FCF / 百万円
営業CF 投資CF 財務CF FCF
FY2023/3 125300 -112497 10236 12803
FY2024/3 27078 -135103 133225 -108025

営業キャッシュフローは本業の好調さにより黒字を維持していますが、FY2024/3は海外市場での用地取得やM&A等の積極的な投資活動により投資CFの流出が大きくなり、フリーキャッシュフローは一時的なマイナスとなりました。一方で、財務活動によるキャッシュフローがプラスに転じていることから、成長投資のための資金調達が円滑に進んでいることが伺えます。将来的な収益拡大を見据え、資本を積極的に投下する成長フェーズにあると言えます。

もし昔100万円買ってたら?

10年前(2014年)に購入 +170.9%
100万円 → 270.9万円
+170.9万円
買値 550円 → 現在 1,490円
底値圏(2020年)に購入 +75.3%
100万円 → 175.3万円
+75.3万円
買値 850円 → 現在 1,490円
1年前(2023年)に購入 +19.2%
100万円 → 119.2万円
+19.2万円
買値 1,250円 → 現在 1,490円

過去10年間で、海外住宅事業の成長とともに株価は大きく上昇しました。特に直近数年は米国の住宅需要の旺盛さが業績を牽引し、株主への還元も強化されたことで安定したリターンを生み出しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
米国の好調な住宅需要を背景に、業績は会社想定を上回るペースで推移。
Mission TREEING 2030 Phase 2
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 25560億円 順調 (20536.5億円)
80.3%
営業利益: 目標 1950億円 順調 (1945.88億円)
99.7%
経常利益(2030年目標): 目標 3500億円 やや遅れ (1949億円)
55.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2023 16500億円 17000億円 17331.7億円 +5.0%
FY2024 19500億円 20000億円 20536.5億円 +5.3%
営業利益
年度 当初予想 修正予想 実績 乖離
FY2023 1300億円 1400億円 1467.55億円 +12.8%
FY2024 1800億円 1900億円 1945.88億円 +8.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

国内の住宅市場が成熟する中、米国での大型M&Aや事業拡大を通じて海外展開を加速させており、長期ビジョンの経常利益目標を2500億円から3500億円へと大幅に上方修正しています。脱炭素社会に向けた木材資源の活用も追い風となっています。

中の人を知る
社長の報酬、社員の給料

社長はどんな報酬?

代表取締役社長
非開示
推定1,000〜1,500万円
約1〜2倍
社長/社員
業界平均: 10〜20倍
従業員平均
約934万円
役員と従業員の格差が比較的小さく、給与水準が高い。

従業員の平均年収が高い水準にあるため、役員報酬との差が他業界と比べて非常に少ない特徴があります。職能給や成果報酬のバランスが適切に設計されており、従業員への利益還元を重視する企業文化が反映されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
948万円
従業員数
5350人
平均年齢
43.7歳
平均年収 従業員数 前年比
FY2022/12 898万円 5139人 +3.2%
FY2023/12 910万円 5204人 +1.3%
FY2024/12 932万円 5280人 +2.4%
FY2025/12 948万円 5350人 +1.7%

平均年収は948万円で建設業界上位の水準。単体約5,300名の従業員を擁し、連結ではグローバルに約2.6万名を超える。海外事業拡大に伴い人材投資を継続しており、毎年安定的に昇給が行われている。

世の中の評判
メディアはこの会社をどう見てる?

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念」
報道件数(30日)
482
前月比 +12.5%
メディア数
145
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 建通新聞, ロジビズ・オンライン
業界内ランキング
上位 5%
建設業 500社中 22位
報道のトーン
35%
好意的
30%
中立
35%
否定的
報道件数の推移
掲載メディア分布

どんな話題が多い?

決算・業績 40%
M&A・提携 30%
脱炭素・ESG 20%
その他 10%
同業他社とのメディア露出比較

最近の出来事

2025年2月 新中計策定

中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase 2」を公表し、2030年12月期の経常利益目標を3,500億円へ引き上げました。

2025年8月 資本提携

住宅資材商社のジオリーブグループと資本業務提携を締結し、建材流通網の強化による収益基盤の拡充を図りました。

2025年8月 業績修正

通期連結業績の経常利益を2,050億円から1,700億円へ下方修正し、市場成長環境の変化を背景に一転減益見通しとなりました。

詳細 & リンク
投資判断のための詳細データ

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,748,000株
売り残77,100株
倍率35.64倍
2026年2月27日時点
今後の予定
第1四半期決算発表 2026年5月中旬
定時株主総会 2026年3月27日

建設業界の平均的なPER15.4倍と比較して、同社のPER2.5倍・PBR0.33倍は極端な低評価に留まっています。信用倍率が35倍を超えており、個人投資家の買い残が多い点には短期的な需給面での注意が必要です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益 法人税等 実効税率
FY2023/3 159418百万円 56939百万円 35.7%
FY2024/3 197955百万円 81427百万円 41.1%
FY2025/3 予 195000百万円 72000百万円 36.9%

法人税等の支払額は、税引前利益の増大に合わせてFY2024/3には約814億円と高水準で推移しました。実効税率が一時的に41.1%まで上昇したのは、海外事業の拡大に伴う税務上の調整や為替影響などが背景にあります。FY2025/3予想では約720億円、税率も通常の水準に回帰する見通しです。安定した納税を通じて社会貢献を果たしつつ、グローバルな税務ガバナンスの最適化を図っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.41%
日本カストディ銀行(信託口) 6.23%
住友金属鉱山 4.91%
伊予銀行 2.84%
住友商事 2.13%

日本マスタートラスト信託が13.4%を保有し、住友グループ各社(住友金属鉱山4.9%、住友商事2.1%、住友生命2.1%)が安定株主として存在。住友系企業の持合い構造は健在ですが、機関投資家中心の構成に移行が進んでいます。外国人持株比率は約30%で、海外事業の成長に伴い海外投資家の関心も高い。

会社の公式開示情報

国内住宅事業を軸に、木材建材、海外住宅・不動産事業の3つを柱とする多角的な収益構造を形成しています。特に海外事業は成長の牽引役である一方、為替変動や米国の金利動向が業績に影響を与えるリスク要因として開示されています。

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ニュース一覧

中立
「統合報告書2025」公開 長期ビジョン達成へ新中計を特集
6/30 · 住友林業公式サイト
ポジティブ
住友林業、中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase 2」を策定
2/13 · バフェット・コード
中立
住友林業が役員報酬制度の一部改定を発表
2/13 · 住友林業公式サイト

関連リンク

住友林業 まとめ

業績
好調
配当
高め
安全性
普通
稼ぐ力
高い
話題性
不評

「祖業の木材から米国住宅事業へ、巨額買収で海外成長に賭けるグローバルビルダー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU