石油資源開発
Japan Petroleum Exploration Co.,Ltd.
「国内天然ガス基盤を軸に、北米油ガス田や再エネ・CN分野へ展開するエネルギー開発の老舗」
ひとめ診断
資源開発のパイオニアから、次世代の総合エネルギー企業へ
総合エネルギー企業として、時代が求める多様なエネルギーを安定的に供給し、持続可能な社会の実現に貢献する。
この会社ってなに?
あなたが自宅でガスファンヒーターを使ったり、お湯を沸かしたりするとき、その裏側で活躍しているのがこの会社です。国内の天然ガス田からパイプラインを通じて、日々の生活に欠かせないエネルギーの源を安定して届けています。最近では、太陽光発電などの再生可能エネルギーや、地球にやさしい次世代技術の導入にも取り組んでおり、私たちの暮らしと直結するインフラを根底から支え続けています。
原油・天然ガスの探鉱・開発・生産を主力とする国内屈指の資源開発企業。FY2025は資源高を背景に売上高3890.8億円、営業利益620.12億円と好調だったが、翌期は資源価格の一服により営業利益280.00億円と減益を見込む。足元では米国タイトオイル権益への12.6億ドル規模の投資や、北海道ガス事業の売却など、カーボンニュートラルを見据えたポートフォリオの入れ替えを急ピッチで進めている。
社長プロフィール
私たちは石油・天然ガスの安定供給という社会的使命を果たすとともに、カーボンニュートラル社会の実現に向けた新たな挑戦を続けています。これまでの技術と経験を活かし、再生可能エネルギーや次世代事業を通じて、持続可能な未来に貢献してまいります。
会社概要
この会社のストーリー
国内の石油・天然ガス資源の探鉱・開発を目的とし、現在の体制で新たに設立。日本のエネルギー安定供給の基盤を築き始める。
東証一部(現プライム市場)への上場を果たす。より開かれた企業として、国内外での本格的な資源開発事業を加速させる。
LPGや重油等の石油製品販売事業を強化するため、JPE社を買収。エネルギー供給のバリューチェーンをさらに強固なものにした。
脱炭素社会の到来を見据え、新たな中長期経営計画を策定。従来の探鉱・開発事業に加え、カーボンニュートラル分野への本格参入を掲げた。
現地法人を通じて米国企業の買収を完了し、油ガス田の権益を取得。海外での安定的な収益基盤の拡大に成功する。
CCS(CO2回収・貯留)の基盤構築や「JAPEX苫小牧蓄電所」の建設開始など、次世代エネルギー・環境インフラへの投資を本格化。
北海道におけるガス製造・導管事業を北海道電力に売却。脱炭素化に貢献する領域へ経営資源を集中させる戦略的な転換を行った。
再生可能エネルギーやCCS事業での収益化を目指し、次世代の総合エネルギー企業として持続可能な成長と企業価値の最大化を図る。
注目ポイント
筆頭株主が経済産業大臣という国策的な側面も持ち、国内外での原油・天然ガス開発を通じて日本のエネルギー安全保障を強力に支えています。
太陽光発電や系統用蓄電池事業、CO2回収・貯留(CCS)など、従来の化石燃料に依存しないカーボンニュートラル分野への投資と事業転換をスピーディに進めています。
事業利益の着実な積み上げとともに、長期安定配当の継続を基本方針として掲げ、投資家にとって安心感のある株主還元姿勢を貫いています。
サービスの実績は?
株価チャート
893円
2,717円
儲かってるの?
当社の業績は、原油・天然ガス価格の変動を大きく受けます。FY2025/3は売上高が約3,891億円、純利益が約812億円と好調でしたが、FY2026/3の予想では、市況の下落を見込み、純利益が300億円へ減益となる見通しです。中長期的な成長に向けたポートフォリオの最適化を進めつつ、エネルギー情勢の変化に注視しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 10.0% | 8.1% | 17.0% |
| FY2025/3 | 14.6% | 11.9% | 15.9% |
収益性については、FY2025/3においてROEが14.6%、ROAが11.9%へと上昇しており、効率的な資産運用が実現できています。売上営業利益率は15.9%を確保しており、安定した収益基盤を有しています。E&P(石油・天然ガス探鉱・開発)事業を中核として、高水準の利益率を維持できている点が大きな強みです。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 30円 | 1.13% | 14.4% |
当社の配当方針は、長期安定配当の継続を基本としています。財務基盤の強化と持続的な成長を考慮しつつ、業績に応じた適切な還元を実施しています。無駄な優待コストをかけず、配当を通じた株主還元を重視する姿勢をとっています。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
※ 各指標の下線付きテキストをタップすると説明が表示されます
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は77.4%を維持しています。有利子負債は250億円程度に抑えられており、強固な資本基盤が構築されています。無借金に近い財務体質であることは、今後の投資機会や経済変動に対する強固な耐性を示しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 90564 | -99659 | -28596 | -9095 |
| FY2025/3 | 130766 | -107076 | -38671 | 23690 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に約1,308億円まで拡大し、盤石な稼ぐ力を示しました。積極的な設備投資や権益取得により投資キャッシュフローは流出していますが、営業CFから投資CFを差し引いたフリーキャッシュフローは237億円のプラスに転換しています。安定したキャッシュ創出力を背景に、株主還元と成長投資を両立させています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
自社TSRは直近5年間で386%に達し大幅なプラスリターンを記録していますが、TOPIXの418.7%を下回っており、全体相場に対してはアンダーパフォームの判定となっています。資源価格の高騰による恩恵は受けているものの、成長株優位の市場環境においては相対的なパフォーマンスが伸び悩みました。
もし昔100万円買ってたら?
IPO時の初値からは長期的な資源価格の波もあり保有期間全体ではマイナスリターンとなっていますが、コロナ禍などで一時的に急落した底値圏で拾えた場合は、直近の資源高を背景に投資額が約3倍に膨らむ高いパフォーマンスを記録しています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 3100.0億円 | 3200.0億円 | 3258.6億円 | +5.1% |
| FY2025 | 3600.0億円 | 3800.0億円 | 3890.8億円 | +8.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 480.0億円 | 520.0億円 | 552.4億円 | +15.0% |
| FY2025 | 580.0億円 | 600.0億円 | 620.1億円 | +6.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中長期経営計画「JAPEX経営計画2022-2030」において、2026年度の事業利益目標300億円を掲げていましたが、資源価格上昇の恩恵により2024年度実績で618億円を叩き出し、前倒しで達成しました。現在は北米での新規権益取得や、国内ガス事業の北海道電力への譲渡など、カーボンニュートラル時代に向けたポートフォリオの再構築と次なる成長投資へ軸足を移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 1031万円 | 1653人 | - |
従業員平均年収は1,031万円と非常に高水準です。鉱業という高い専門性が求められる業種であり、国内外の資源開発プロジェクトに伴う手当や、近年の業績向上による賞与の反映などが高年収を支える背景にあると考えられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は13.3%とさらなる向上が求められる段階ですが、社外取締役比率を高く保つなど透明性の確保に努めています。17社の連結子会社を抱え、国内ガスインフラの運営から海外の資源開発まで幅広い事業規模を有しており、強固な監査体制の構築を継続しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期決算において経常利益が前年同期比5.2%増を達成し、収益力の強さを改めて証明しました。
米国での油ガス田権益取得を完了し、海外事業の拡大によるポートフォリオの多角化を推進しています。
北海道苫小牧にて系統用蓄電所の建設を開始し、エネルギー転換に向けた脱炭素インフラ事業への注力を鮮明にしました。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率が12倍台と買い残が積み上がっており、短期的な上値の重さが意識されやすい需給状況です。同業他社と比較してPBRが1倍を超えている点は市場から評価されていますが、配当利回りは1.5%台とセクター内ではやや見劣りする水準にあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 68808百万円 | 15147百万円 | 22.0% |
| FY2025/3 | 64221百万円 | 0百万円 | 0.0% |
| FY2026/3 予 | 28000百万円 | 0百万円 | -7.1% |
法人税等の支払額は年度により変動しており、税効果会計等の適用により実効税率が変動する傾向にあります。FY2025/3以降、税引前利益に対して法人税等が0となる会計処理が見られます。一時的な差異や繰延税金資産の影響が大きく、今後の利益水準に応じて納税額も調整される見通しです。
誰がこの会社の株を持ってる?
経済産業大臣が約37.8%の株式を保有する筆頭株主であり、国策的な側面が強い企業です。日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家が上位を占め、INPEXやJFEエンジニアリングといった関連企業も名を連ねており、安定した株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な収益源は原油・天然ガスの開発・生産を行うE&P事業(探鉱・開発・生産)であり、海外の権益取得などを通じて収益構造の強化を図っています。事業リスクとして、資源価格の変動や為替リスク、また地政学的な不安定さが業績に直接影響を与える点が重要事項として挙げられます。
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石油資源開発 まとめ
「国内天然ガス基盤を軸に、北米油ガス田や再エネ・CN分野へ展開するエネルギー開発の老舗」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU