ニッスイ
Nissui Corporation
「水産の老舗が、チリのサーモン養殖やEPAなどファイン事業で付加価値を追求するグローバル食企業」
ひとめ診断
海の恵みから新しい「食」を共創するグローバルイノベーター
新しい“食”を共創し、世界の人々の健やかな生活とサステナブルな未来に貢献する企業を目指す。
この会社ってなに?
あなたがスーパーで冷凍の「ちゃんぽん」や「焼きおにぎり」を選ぶとき、それはニッスイの製品かもしれません。普段目にするお弁当のおかずだけでなく、健康食品に含まれるEPA(血液をサラサラにする成分)の裏側でも、この会社の技術が使われています。海の恵みを食卓に届けるだけでなく、健康にも貢献しており、私たちの日常生活に密接に関わっている企業です。
FY2025の売上高は8861.3億円、営業利益は317.79億円と好調に推移しています。チリのサーモン養殖会社を約205億円で完全子会社化するなど、グローバルでの水産資源確保と事業基盤の強化を推進しています。次期は売上高9000.0億円、営業利益345.00億円の増収増益を見込んでおり、水産・食品・ファインの3本柱で手堅い成長を目指しています。
社長プロフィール
私たちはミッションを共有し、新しい“食”を共創していくためのグローバルネットワークを構築しています。時代や環境の変化によって生じたさまざまな社会課題の解決に繋がる事業を展開し、世界に新しい価値をお届けします。
会社概要
この会社のストーリー
水産資源の有効活用と人々の食卓を豊かにすることを目指し、事業をスタートしました。
株式会社ニッスイとして設立され、本格的な水産事業の拡大へと舵を切りました。
水産物から抽出した高純度EPAなど、健康に寄与する化成品事業を成長させました。
食の可能性を追求し、持続可能な社会への貢献を目指す長期ビジョンを公表しました。
日本クッカリーなどの子会社を合併・再編し、経営基盤の強化とさらなる事業拡大を図りました。
南米チリのサーモン養殖・加工会社を205億円で完全子会社化し、グローバル展開を加速させました。
中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」を策定し、2028年3月期に売上高9700億円を目指す新たな挑戦を始めました。
注目ポイント
チリのサーモン養殖会社の完全子会社化など、北米・欧州・南米を中心としたグローバルネットワークで成長を続けています。
美味しい冷凍食品にとどまらず、高純度EPAなどの健康に貢献するファインケミカル分野でも高付加価値を生み出しています。
業績好調により配当予想の上方修正を行うなど利益還元に積極的で、自社商品がもらえる株主優待も投資家に人気です。
サービスの実績は?
株価チャート
795.1円
1,570円
儲かってるの?
ニッスイの業績は、水産・食品事業のグローバル展開が奏功し、売上高は8,861億円まで順調に拡大しています。原材料価格の高騰を製品価格への転嫁で吸収し、営業利益も318億円へと着実に増加傾向にあります。2026年3月期には売上高9,000億円、営業利益345億円を見込んでおり、高付加価値製品へのシフトによる成長継続が期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 9.3% | 3.9% | 3.6% |
| FY2025/3 | 9.5% | - | 3.6% |
同社の収益性は、高付加価値な冷凍食品やファイン事業の貢献により安定しています。ROE(自己資本利益率)は9%台半ばを維持しており、資本を効率的に活用した利益創出ができています。営業利益率は3.6%で推移しており、グローバルな水産価格変動の影響を管理しながら、食品事業の利益率改善を図っています。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 24円 | 1.72% | 31.3% |
ニッスイは利益成長に応じた持続的な配当と配当性向30%以上を目標に掲げる方針を重視しています。安定的な業績向上を背景に株主還元を継続しており、配当利回りと株主優待を組み合わせた総合的な利回り向上を図っています。今後もバランスの良い資本配分を行い、株主に対する利益還元を強化する姿勢です。
割安?割高?
同じ業界の平均と比べると…
※ 各指標の下線付きテキストをタップすると説明が表示されます
財務は安全?
財務基盤は強固であり、自己資本比率は40%を超えて安定した健全性を確保しています。一方で、積極的な投資や事業拡大に向けた有利子負債は3,924億円と高水準ですが、これはチリの養殖事業など成長領域への先行投資によるものです。総資産も6,349億円へ拡大しており、今後の事業拡大を見据えた資産構成となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 54486 | -37722 | -12393 | 16764 |
| FY2025/3 | 40379 | -30393 | -11452 | 9986 |
営業キャッシュフローは年間400億円から540億円規模と高い創出力を維持し、本業での稼ぐ力が盤石です。フリーキャッシュフローは毎期100億円前後のプラスを確保しており、投資や財務活動への資金余力を十分に備えています。得られた資金を積極的に国内外の養殖事業や加工設備へ再投資し、成長を持続させる好循環が形成されています。
株主にどれだけ報いた?
※ 基準時点を100%として、配当込みの株主総利回りを比較
過去数年間の自社TSR(株主総利回り)は、TOPIXとほぼ同等のパフォーマンス(インライン)で推移しています。これは水産資源の価格変動リスクをこなしつつ、堅実な配当還元と安定した業績成長が市場平均並みのリターンをもたらしているためです。
もし昔100万円買ってたら?
長期的には加工食品とファイン事業の成長が評価され、株価は大きく上昇しています。近年も海外展開の強化が好感され、1年前と比較しても約39%のプラスリターンを記録するなど堅調な推移を見せています。
会社の計画は順調?
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 8000.0億円 | — | 8313.8億円 | +3.9% |
| FY2025 | 8750.0億円 | — | 8861.3億円 | +1.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 270.0億円 | — | 296.6億円 | +9.8% |
| FY2025 | 325.0億円 | — | 317.7億円 | -2.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」では、最終年度の2028年3月期に売上高9700億円、営業利益410億円を目指しています。直近の業績はほぼ計画線に沿って進捗しており、特にチリのサーモン養殖会社の買収など、グローバルでの垂直統合が今後の利益成長を牽引すると期待されます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 836万円 | 10332人 | - |
平均年収は836万円と、食品業界および水産加工業界の中で比較的高水準にあります。これは国内外での養殖事業の拡大や、EPA(高純度魚油)などの高付加価値製品が業績を牽引し、従業員への利益還元が進んでいることが背景にあります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が21.4%と一定水準を確保しており、多様な視点を取り入れた経営を進めています。連結子会社63社を抱えるグローバルな巨大企業グループとして、独立性の高い社外取締役の登用や厳格な監査報酬の支払いを通じて、透明性の高い企業統治を実現しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」を策定し、2028年3月期の売上高9700億円を目指す方針を公表しました。
水産・食品部門の収益改善が寄与し、中間決算で増収増益を達成しました。
チリのサーモン養殖会社ペスケラ・ヤドランを205億円で完全子会社化し、グローバル事業を強化しました。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.23倍と需給の偏りが少なく、安定した取引環境がうかがえます。PER・PBRは同業他社と比較してややプレミアムがついており、高付加価値なファイン事業への期待が株価に反映されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 31963百万円 | 8113百万円 | 25.4% |
| FY2025/3 | 35301百万円 | 8088百万円 | 22.9% |
| FY2026/3 予 | 34500百万円 | 9500百万円 | 27.5% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に合わせて約80億円から95億円の範囲で推移しています。実効税率は20%台前半から中盤で安定しており、グローバル事業を展開する中で適切な税務管理が行われています。将来的な利益成長を見据え、2026年3月期は利益水準の維持とともに納税額も計画的に織り込まれています。
誰がこの会社の株を持ってる?
大株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行および日本カストディ銀行といった信託口が全体の約3割以上を占めており、機関投資家や海外投資家の保有比率が高いのが特徴です。持田製薬やみずほ銀行などの事業法人・金融機関が安定株主として名を連ねており、創業家や特定個人の支配力が強い構造ではありません。
会社の公式開示情報
役員報酬
ニッスイは、水産・食品事業を中核に、冷凍食品やファイン事業(医薬品・サプリメント原料)など多角的なポートフォリオを構築し、リスク分散を図っています。海外売上高比率も高く、チリのサーモン養殖事業等の買収による成長投資を積極的に行っていますが、原材料調達コストの変動や為替リスクが主な経営上の留意点です。
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ニッスイ まとめ
「水産の老舗が、チリのサーモン養殖やEPAなどファイン事業で付加価値を追求するグローバル食企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
最終更新: 2026年3月3日 06:00 JST / データ提供: OSHIKABU